こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
「優しさ」について考えています。金子亜佑美です。
安田佳生です。
はいっ。
はいっ。
はいっ。今回は、えーと、グダグダマーケティングをめでたく卒業させていただきまして……
質問が来ましたと。
質問ありがとうございます。
ちなみに、「『グダグダ』じゃなく『ウダウダ』だ」っていう指摘を聴取者さんにいただいて、「『ウダウダ』は好きだったけど、『グダグダ』は最低だ」って言われました。
うそ、ひどい(笑)どう違うんですか?
(笑)
「グダグダすんな」って言われました。昔は「ウダウダ」だったんですね。
そうですよね。「ウダウダ」でしたよね。
あ、そうなんですね。知ってました?
たぶん。
へぇ~。
そう言ってたんじゃないかな、「ウダウダ」って。
ほぉ。
そっか。はい、わかりました。ありがとうございまーす。今回は建築塗装経営者・40代の方からご質問をいただいてます。消費税について質問です。僕は消費税増税に賛成派なのです。なぜ消費税増税賛成の意見を言う人がほとんどいないのか、不思議です。究極は「消費税30パーセントで法人税0」が、いちばん世の中がよくなるような気がするのです。所得税はいまのままでいいと思います。法人税を下げて最低賃金を上げればいいのではないでしょうか。法人税の分、社員の給料を上げるとか、または法人税を政府が国民に配るとか、脱税している人がたくさんいるので、間接税を増やしたほうがいいような気がするのですが。安田さん、栃尾さん、金子さんはどう思いますか?ということです。
難しい。
なかなか、はい、ウダウダしましたね、ちょっと。
すいません(笑)
間接税と直接税のご説明をお願いします。栃尾さん。
お願いします!
さっき教わったばかりなんですけど、いいでしょうか(笑)
いいですよ。前から知ってたかのように。
お願いします。
直接税は直接取られる税。間接税は、たとえば消費税のように、いったんお店に納めて、その納めたお店が納税するっていうものが間接税ですかね。
まあ、だいたい基本的には、稼いだお金に対して取るのが直接税で、使ったお金に対して取るのが間接税というような感じなんですけど。
おぉ。
なるほどなるほど。
消費税も、使わなければ、お金持ちだろうが貧乏人だろうが、かからないという。
そっちのほうフェアな感じがしますけどね。
そっちのほうがフェアだと言う人もいますけど、まあ、たとえばですね、そうしたら、1億円稼いでる人も、200万しか稼いでない人も、同じ税率ってことになりますよね。
でも、1億円稼いでいても、5万円のおうちに住んで生活費が5万円だったら、そういう生活をしていたら、税金もちょっとでいいんじゃないですか?
「稼いでいても使わないんだったら貧乏な人と生活が一緒なんだから、払わなくていいじゃないか」と。
はい。いろいろ我慢して生活してるわけですから。
なるほど。
なるほどね。たしかに。ほんまやな。
どうなんですかね。
まあ、世の中のだいたい全般の意見としては、やっぱり累進課税で「稼いでる人からガンガン取れ」っていうのと、あとは、法人、この人の言ってることと真逆ですが、「会社から取れ」と。会社も大企業とか、最近だとソフトバンクがすごい話題になってますけど、まったく税金払ってないみたいなので。
えっ?ああ、知らない。そうなんですね。
大企業はそんなに払ってないとこ多いんですよね。どんどん節税していったりとか、海外に利益を移したり、拠点を持ってったりとかしてですね。
あ~。たしかにいますね。
なるほど。「いっぱい稼いでる人から取ったほうがいい」みたいに言ってる方は、嫉妬なんですかね(笑)
(笑)
そんなこと言ったら怒られちゃいますよ。
そうなんだ(笑)「おもしろくない!」っていう気持ちが、なんか……
そうですね。まあ、でも、基本的に「完全に自分が稼いだ分だけで、自分の力で生きていけ」っていうことだったら、税なんて必要ないんですよ。
ああ、たしかにたしかに。
うん。
頑張っても稼げる人と稼げない人がいて、生まれながらにして体が不自由だとか、いろんなことがあるんで、すごい貧乏な家庭に生まれるか、超金持ちに生まれるかとかいったら、運でしかないんで、不公平さを公平にちょろっと近づけるために、お金持ってる人から集め、みんなのために使うっていうのが基本的な税金なんですよね。
そっか。「使わなくても持ってるんだったら、払ってよ」みたいな。
海外だと、アメリカとかは税ももちろん払いますけど、すごい寄付という文化が大きくて。税金だったら結局政治家が決めるんで、何に使うか。「それは払う側が決める権利あるだろう」っていうような。
なるほど。
消費税30パーにしたら暴動が起こりそうですけど。まあ、日本の場合、ぜんぜん暴動なんか起こりませんけどね。
うんうん。
うん。
まあ、法人税0がいいかどうかはわからないですけど、何かとセットなんでしょうね、やるとしたら。
はい。どういう?
法人税ゼロにするにはですか?
「消費税30パーで法人税0」っていうのがこの人の主張ですよね。でも、法人税0だと会社にお金が残りますよね。
はい。
で、「それを賃金アップに充てればいいんじゃないの?」っていうことなんですけど、その場合は、つまり社長さんを信用するってことですね。
うん。
なるほど。
社長さんが配らなければ、社長の懐に入っちゃうわけなんで。で、世の中の人はそんなに社長というものを信じてないんで。なかなか、だから、法人税0で消費税30パーは受け入れてくれないかなって気がしますけど。
じゃあ、「社長が絶対払うのだ!」っていう法律をつくったらいいんじゃないですか?
だから、誰にいくら配るかを政治家に委ねてるのが、いまの状態ですよね、まさしく。それを社長に委ねるのは、つまり法人税0ってことなんですよ。つまり、社長に委ねるんじゃなくて、政治家がちゃんと見て必要なところに配るっていうのは、法人税を30パーなり40パーなり集めて、それを政府が配るっていうのが、そういうことなんですよ、いま。
なるほどなるほど。誰が決めるかの違いでしかないと。
ふーん。誰が決めるか。
そうですね。どう分配するのか誰が決めるのかというのと、あと、誰から取るかですよね。どのタイミングで取るかっていう。たとえば「消費税30パーにする代わりに、社会保険料とか所得税を0にする」とか言ったら、賛成する人、出てきそうな感じしますけどね。
うん、たしかに。高いし。
「じゃあ使わなきゃいいだけだ」みたいなね。
はいはい。
まあ、使えば払うっていうのも、結局、お金持ちはね、先ほど栃尾さんも言ってましたけど、なんだかんだいってたくさんお金使うんで、結果的に払うことになるんじゃないの?っていう気もしますけどね。
そうですよね。法人税が0になったら会社がいっぱい来るんですかね、海外から。
それは来るでしょうね。法人税の0の国とかありますけど、やっぱ集まってきますよね。
そうですよね。
え、お二人は消費税増税に賛成ですか?反対ですか?
まあ、社会保障とセットにして、賛成せざるをえないんじゃないかって気が僕はしますけどね。
あ~。
……考えたことないですね(笑)
そっか(笑)
やっぱ、おじいちゃんとか増えていって、いまのまんまじゃ回らないっていうか、働いてる人からお金取るっていっても、結局は会社員さんの、いくら稼いでるか明確で、会社から天引きされちゃうんで、そこを税収としてやってるっていうのがやっぱり大きいですよね。そうなると、若い人がどんどん減っていって、上を支えるのは厳しいんじゃないの?って感じがしますけどね。
だから、みんなから取ればいいのか。
まあ、消費税だったら、高齢者さんも同じように物を買えば払うことになるんで。
あ、そうかそうか。平等っちゃ平等なんですね。
なるほど。
まあ、どうなんですかね。何をもって平等かって、難しいとこなんですけど。
ああ、たしかに。
うんうん。
金子さんは何に賛成なんですか?
我ですか?
(笑)
(笑)
我々は、それは賛成はあんまりできないですよ。
税金安いほうがいいですか?
うん、まあまあ、いまの生活を普通に続けるならば、高くなると……まあ、そんなに変わらないですけど、お金としては。
たとえば税金なくすとですね、当然、無料で使ってたり安く使ってるものが全部使えなくなりますよね。たとえば火力発電所とかも、すべてが商売っていうことになると、ものすごい高くなるかもしれないし、電車だって安いじゃないですか、それがものすごい値上がりしたりとか。あるいは横断歩道だってタダで使ってますし、学校の教育だって無料ですけど、小学生とか、あれもものすごい費用になるわけで。だから、税金払わないってことは生活が楽になるかっていうと、ほとんどの人は苦しくなると思いますけどね。
そうか。
そうですよね。日本は特に、きっと。
ね。だから金持ちに「払え」っていうふうに、ほとんどの人は思うんじゃないですかね。
思うでしょう。
ああ、だからか。そうか。
そうすると、お金持ってる人は「働く気なくしちゃうぞ」ってことですね。
そうですね。
うん。もう悪循環ですね。
「会社も海外に行っちゃうぞ」ってことですもんね。
ね。……と言ってるうちに時間になっちゃったんで、栃尾先生に最後に神のような締めでお願いします。
えーと、私の学びはですね……(笑)
はい。学びは?
「法人税いくら」っていうのは、政府に使い道を委ねているのか、社長に使い道を委ねているのかという違いで、どちらを信じるかというのが今日の学びです。すいません(笑)
はい。すばらしい。
はい。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
*本ぺージは、2019年12月18日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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