こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
えーと、右足がテイソク腱膜炎っぽくなってしまったので、ランニングはストップ中です。金子亜佑美でーす。
安田佳生です。
なんですか、そのテイソク。
腱膜炎ですか。なんかもう、走っても歩いても痛い。テイソクって、足の裏が痛くなる状況です(笑)。大変です。
ランニングのせいで?
たぶん。10キロ毎日走ってたらですねー、痛くなってきてしまいました。
なるほど。残念。
はい。なんか、横浜は坂が結構多いので、坂を下ると、かかとにすごい負荷がかかるんですけど、それがたぶんいけなかったみたいですね、はい。
なぜ「ソクテイ」じゃないんでしょうね。「足の底」って書くわけでしょ?
足の底です。ソクテイ。
「アシゾコ(足底)」じゃなくて「ソコアシ(底足)」なんですね。
あ、アシソコです、アシソコ。足底。
あ、足底?言い間違い?
はい。すいません(笑)
ははは(笑)。そうなの?
はい。言い間違いでしたー(笑)
なるほど。で、今日のテーマは、安田さんからご提案があるということですか?
「縛られていく私たち」というテーマで、ぜひやりたいなと。
興味深いですね(笑)
興味深いです。
まあ、いまの金子さんのソクテイ……テイソクでしたっけ、も、走ることに縛られているといいますか。
そうですか!?(笑)
(笑)
いや、間違いないです。
間違いない?(笑)
はい(笑)
僕も好きでモウセンゴケを育てたりとか、あるいは手づくりのナイフをコレクションしたりとかしてるんですけど、丁寧に育てるとモウセンゴケって増えていくわけなんですね。
おー。
で、お世話するのにめっちゃ時間かかったりとかして、もともと好きで集めたりお世話してたのが、なんか、だんだんと縛られていってる自分を感じるんですよ。ナイフを磨くのも最初は楽しかったんですけど、本数が増えていくうちにですね、「なんか仕事やってるのと変わらないな」みたいな。
(笑)
義務になっちゃうみたいなことですかね、楽しみが。
はい。なんか、洋服とかも増えると、なんていうんでしょうね、その服を、大して着もしないものを冬と夏で、畳んだり、しまったり、出したりとかしないといけないじゃないですか。
うんうん。
はい。
で、靴も磨いたりしないといけないし、なんか人間って、自分で自分をそうやって縛りの中に放り込んでいってるっていうか、「断捨離」とかって言いますけど、もうちょっと根幹的な、生き方の問題じゃないかって気がしてきまして。
えーっ。
うんうん。物が多いと自由から遠ざかる感じはしますよね。
お~。
うん。物だけじゃなくて、やることっていうか、「そんなことやらなくてもよかったのかな」と。僕は健康を意識してるんで、ストレッチとかやるんですけど、よかれと思って、どんどん増えていったりとかして。
(笑)
(笑)
走るとかも目的は健康なのに、逆に体が悪くなったりとか。
そうですね。
(笑)
僕も15年間ジム行ってたんですけど、ジム行って肩が痛くなったこともあるし、「何やってんだろう……」っていう気がしまして。
そうですよね。
金子さんはハムスターとか飼ってるじゃないですか。
過去ですが、はい、飼ってましたね。
ね。時間もかかるし、お金もかかるし。
そうですね。
なんていうんでしょう、「何やってんだろう……私」みたいに思うことってなかったんですか?
ははは(笑)。いやぁ、ハムスターにおいてはなかったかなあと思いますけど、ランニングでケガしたときには、まあ、「何やってんだろう」とは思いますね。なんだろう、「好きでやってるのに、本末転倒だな」とかって思いながら最近はいます。
なんか、「好き」とか、会社もそうなんですけど、儲けるためにやってたりするじゃないですか。みんな「収入を増やしたい」とか「お金持ちになりたい」っていうのは思うと思うんですけど、それも私のナイフとかモウセンゴケと一緒で、「もっと欲しい」っていうぐらいで、たとえば1本しかナイフなかったら結構快適だと思うんですよ。1本のナイフを眺めながら毎日磨いたりして。
はい。
おぉ。
モウセンゴケも、もとは1鉢だったんですけどね。
(笑)
えっ、それがいまは10何個あるわけですね。
すごい。
なんか、こう、やっぱり、モウセンゴケの仲間がだんだん欲しくなってきたりとかするんですよね。
はいはい。
だから“too much”になると、単に持ち物だけじゃなくて、やることとかも……ほんと好きで愛情を注ぐ対象としてるものも……どうなんだろうっていう。どう思います?たとえば子どもがね、たくさんの人いるじゃないですか。100人とか子どもがいても、やっぱ愛し続けられるのかなあとかですね、考えちゃいけない禁断のことを考えてしまうんですけど。たとえば栃尾さんは、そういうふうに感じることあります?「なんのために私、こんなことやってんの?」って。
(笑)
えーと……でも、時間でいうと、24時間は増えないじゃないですか。
はい。
なので、自分の中で自然淘汰されていくと思いますね。
ふーん。
お~。
つまり、たとえば10個モウセンゴケをお手入れするのが時間的にできなくて、だんだん枯らしていってしまうとか、ストレッチを足したがために他のはやめざるをえないとか、そうなっていく気がします。ただ、物ってスペースがありさえすれば、たとえば大きい場所に引っ越したりしてどんどん増える方もいるので、それは限りがないなあと思いますけど。
最近、マンガを読むことすらしんどいんですよ。
へぇ~。
まあ、わかりますわかります。やっぱ、集中力がなかなか昔ほどないというか(笑)
そうなんでしょうかね。なんていうんでしょう、何かを始めるためには、まず何かやめなくちゃいけないっていうのはよくわかってるんで、そういうふうにはやってるつもりなんですけど……「好きだからたくさんあったほうがいい」っていうときにでも、程度っていうもんがあるじゃないですか。
はい。
うん。
たとえば金子さんのハムスターも、100匹いたときには本当にお世話で嫌にならないのか……
(笑)
でも、ほんとに動物たくさん飼って、まったく苦にならない人もいるわけで。
うんうん。
その境目がとても気になるんですよ。
なるほどー。
縛られていく「好き」と、ぜんぜんそれが快適な「好き」は、どこらへんからそれが違うものになっていくのか。
そういう意味だと安田さんは、ある程度快適じゃなくても何かやってしまう、みたいなところは結構あるってことですね。
快適じゃなくても?そうですね。
モウセンゴケは快適じゃないのにお世話してしまう、みたいなところが意外とある。
お~。
そうですねえ。なんか、変に大人になったんでしょうね。
(笑)
(笑)
やっぱ、「生き物を手に入れた以上、ちゃんとお世話しなきゃ」っていうふうになっちゃってるのかもしれないです。もっといい加減でいいのかもなあ。
なるほど。
私でいうと、子どもに関しては2人でも結構大変ですが、「子どもがいなければよかったな」っていうか、「大変だな」みたいな……えっ、なんていうんだろう、そういうふうにはあんま思わないですね。「いま瞬間でもいないほうがよかったな」とか思わなくて、いまも「どっちか選べるとしたら、どっちを選ぶか」って結構よく考えます。
へぇ~。
で、「子どもがいるほうを選ぶだろうな」っていうふうに、改めて初心に返るというか。
そうなんだぁ。
はい。そういう感じで倦怠感を防いでるような気がしますけど(笑)
そういうのを、なんていうんでしょう、未来の自分から逆算して、いまは好奇心とか「好きだ」っていう気持ちが強いけど、結婚とかもね、瞬間の「好きだ」で結婚して、神様にまで誓って、親戚縁者みんな呼んで、「この人と一生添い遂げます」とか言いながら別れちゃうわけで。
(笑)
(笑)
その気持ちがつづかない場合と、何年たっても「その判断は間違いじゃない」っていう場合、あるじゃないですか。
うんうん。
ね。そこを自分の中で、もう短い人生なんで、間違えないようにしたいなあって。
むずかしいなぁ。
常に変わりますよね、その離婚の話でいうと(笑)
う~ん。
変わる前提で構えてるっていう感じが。
あと、間違えないとわからない、っていうのは正直あるのかなとは思いますけどねえ。
あ、そうね。安田さんも何回か前におっしゃってた。
ああ、そうです(笑)。なってみないと。
そうですね。金子さんはね、まだまだお若いんでいいと思うんですけど、私なんか間違えてるうちに棺おけですからね。
ははは(笑)。私もそうですよー。
いいじゃないですか、それでも(笑)
いや、でも、こうやって縛られながら死んでいくのも、まあ、人生なのかなあ、なんて思ったりして。
あ~。
あら、そうなんですか。
はい。
それはそれで、うん、すてきですよね。
ね。みたいなことで終わっちゃいましたけど。
ははは(笑)
あー短い。
では、先生のおまとめをお願いします。
えーっ、無茶振りすぎませんか!?(笑)。どうしようか。
(笑)
えっと、「安田さんは縛られつづけていく」って感じですか?(笑)
ははは(笑)
はは(笑)
そうかもしれないですね。
ははは(笑)。すいません。えーと、引き続き、お便りもある方はお送りください、ということですかね。
縛られるの境目が、「俺に言わせろ!」って意見のある方は、ぜひ。
そうですね(笑)。ぜひぜひ。質問じゃなくても。
はい。お便りください。
あー、聞いてみたい。
ということで、本日は以上です。ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
*本ぺージは、2021年2月24日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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