成功すると、現実は厳しくなくなるのか【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第451回「成功すると、現実は厳しくなくなるのか」
というご質問。
生きている限り何人も現実からは逃れられません。でも慣れることはできます。

栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

今年もそろそろ猫アレルギーの検査に、猫カフェに行こうかなと思ってます!金子亜佑美です!

安田

安田佳生です。

栃尾

時期とかあんの?

金子

あ、時期は……まあ、花粉症の時期かなあと思った(笑)

栃尾

ああ、なるほど。はい。

金子

はい。というわけでですね、今回も質問が来ております。30代・フリーランスのカウンセラーの方からご質問いただいてまーす。いつも楽しく拝聴してます、やまもちです。今回ぜひお聞きしたいテーマは、「厳しい現実が厳しい現実でなくなる境目はどこなのか」という質問をしてみたいです。人生にはいろいろなことがありますが、現実は厳しい、厳しい課題の連続だなと時折思ってしまうことがあります。長年の夢をかなえることや成功をつかんだ先には、人は「現実は厳しい」という感覚を持たなくなるのでしょうか?ぜひ、お話をお聞きしたく存じます。ということでーす。

安田

深い質問ですねえ。

金子

深い。

栃尾

うん。

安田

「やまもち」が気になるんですけどね(笑)

栃尾

(笑)

安田

これはニックネームですか?山持ってるってことか。

栃尾

いや~、ニックネームだと思いましたけど。

金子

あー、ニックネームかな。

安田

山持ってる自慢かなあと思って。

栃尾

「子持ちです」みたいな?(笑)

安田

そうそうそう(笑)

栃尾

どうなんでしょうね(笑)。ひらがなですけどね。

安田

うーん、なるほど。じゃあ、ニックネームってことでね、やまもちさん。

栃尾

はい。

安田

フリーのカウンセラーなんですね。‥‥えーと、「現実は厳しい」と。どうですか?お二人、厳しいですか?現実は。

栃尾

まあ……そう……うーん……そうですかね(笑)

金子

(笑)

栃尾

現実は厳しい……と思いますね、はい。そうですね。

安田

いちばんそれを感じるのは、どういうときですか?

栃尾

お金がないときですかねえ。

金子

あー。うんうん。

安田

金子さんも?

金子

そ……うですね。「厳しいなあ」って思うときはありますけど、私はお金がないときと、あとはあれですね、運動してるときとかですかね。

安田

おぉ。

栃尾

なるほど。「苦しい」という感じ?(笑)

金子

(笑)

安田

「現実は厳しい」ってことは、非現実と比較されてるんですかね。「映画の世界とかと比べてうまくいかないな」とか、そういうことなんですかね。

金子

あ~。

栃尾

あ~、たしかに。わざわざ「現実」って言うってことは、そうかもしれないですね。

安田

ね。これ、「現世は厳しい」とか、いろいろ言い方があるじゃないですか。

金子

うんうん。

栃尾

うんうん。

安田

「マンガとか映画とかドラマみたいにはいかないぜ」ってことなんでしょうね、きっと。

栃尾

かもしれないです。たしかに。

安田

で、「ドラマみたいにうまくいっちゃったあとでは、その感覚が変わるんでしょうか?」っていうことなんでしょうね。たとえば俳優さんですごい人気の人は、ドラマみたいな人生だとか。どう思いますか?そういう人たちにとって、現実は厳しくなくなるんでしょうか?

栃尾

いや、ずっと何かしら厳しいとは思いますけどね。

安田

うん。

栃尾

結局、「夢をつかんだ」みたいなことが書いてありますけど、夢をつかむまでも、そんなにうまいことばっかりじゃないでしょうし、「つかんだ」っていうのも、何をもってつかんだっていう、完璧に理想どおりみたいにはなんないような気がしますし、理想どおりになっちゃったら、それはそれでつらいだろうなとは思いますし。

金子

あ~。

安田

うちの近所のお寺に、釈迦の言葉が書いてありましてね。

栃尾

あ、はいはい。

安田

「この世界は苦しみしかない」と。「しかない」って釈迦が断言してまして。それで、「それを救うために私はこの世に生まれたのである」とかって書いてあったんですね。「世界」と「この世」っていうところが違うんで、なんでだろうと思ってたんですけど、でも、それを見て僕は結構違和感がありましてね、釈迦ほどの宇宙の真理を悟った人が、「100パーセント苦悩しかない」って言い切っちゃうっていうところが。「しかない」って書いてましたからね。

栃尾

「一切皆苦(いっさいかいく)」とかいうやつですよね。

安田

あ。そうなんですか。

栃尾

たぶん。

安田

なんで僕が簡単に言ったことをむずかしく言い直すんですか。

金子

ははは(笑)

栃尾

いや、有名な言葉なのかなと、そっちのほうが。一切皆苦。そんなことないですか?

安田

一切皆苦?いや、すいません、知りませんでした。

栃尾

いえいえ。すいません。

金子

すいませんでした。

栃尾

わざわざむずかしい言葉で……バカっぽいですね、私。すいません(笑)

安田

いえいえ。

金子

いやいやいや。

安田

まあ、だから、有名な俳優さんが自殺しちゃったりとかもありますけど、人からどう見えるかはともかくとして、苦悩がなくなるっていうことはなかなかないと思うんですけど、生きてる限り。

金子

うん。

栃尾

はい。

安田

ね。だって、たった3分間息止めただけで死んじゃうし、のどに餅が詰まったら、どんな金持ちだってしんどいわけで。

金子

おー、ほんとだ。

栃尾

はい。

安田

思うんですけど、だけど、なんていうんでしょうねえ、感覚が変わるっていうことは、たしかにある気はするんですね。それは苦悩がゼロになるっていうことじゃなくて、たとえば僕は1回お金持ちになったことがあるんですけど、大した金持ちじゃないんですけど、そのときに「もう俺は一生お金で苦労することはないんだな」って思ったんですね。

栃尾

おお。

金子

う~ん。

安田

で、そのときにはやっぱね、お金を稼ぐ苦労みたいなものがすごく低かった気がします、自分のなかの悩み度合いとして。

栃尾

はい。

安田

で、そこからお金がなくなって、「なかなか現実厳しいな」って思ったんですけど、なんか、やっぱりね、なんでしょうねえ……ちょっと、こう、もともと貧乏だったときの感覚とは違う感じはしましたね。

栃尾

お金を持ったときですか?

安田

お金を稼いだ経験があったんで。

栃尾

あ~。お金をいったん持ってからなくなったときと、もともとないときで感覚が違うってことですね。

安田

そうですね。まあ、年齢によるものもあるのかもしれないですけど、まあ、厳しいことがゼロにはならないと思うんですけど、いま厳しいと思ってることを、ある程度経験していくことで軽減されていくっていうね、厳しさが、それはある気がします。

栃尾

そうですね。以前も話したかもしれないですけど、年とともに鈍感になっていくみたいなこともありますよね、きっと。

安田

うん。まあ、鈍感になっちゃいけないこともあるんでしょうけどね。

栃尾

でも、なってしまうものだなと最近よく思いますけど。

安田

そうですねえ。

栃尾

はい。

安田

僕のなかでは、じゃあ、すべての苦悩を経験したほうがいいかっていうと、なかなかそれも嫌なんで。経験って結局、記憶でしかないじゃないですか

金子

うん。

栃尾

はいはい。なるほど。

安田

実は僕も、「お金持ってた」っていうのも、思い込みかもしれないわけで。

栃尾

なるほど。

金子

うん

安田

ね。「1秒前に世界誕生説」っていうのがあるじゃないですか。

栃尾

あ、知りません。

金子

おぉ。

安田

あ、知らないですか?

栃尾

はい。

安田

1秒前にこの世界はできたんだけど、みんなそれ以前の記憶があると思い込んでるだけで、実はないっていう説があるんですけど。

栃尾

なるほど!面白い。

金子

ふーん。

安田

それを誰も証明できないんですね、うそだとは。

栃尾

うんうん。

金子

うんうん。

安田

それでいくと、だから結局、会社のお偉いさんが辞めても偉そうにしてるのは、偉かった自分の記憶があるからで、まわりの人から見たら関係ないわけですから。

栃尾

はい。

安田

そういう意味では、だから、自分のなかに苦労した経験とか、うまくいった経験とかを、無理やりつくっちゃえばいいんじゃないですかね。

栃尾

そしたら厳しくなくなるとか、厳しさ・苦しさが軽くなるんじゃないかってことですかね。

安田

じゃないかっていう。僕は「人生の予習」と呼んでますけれども。

金子

へぇ~、面白い。

安田

自分では経験できないことを経験した風に……なんていうんでしょうねえ。

栃尾

思い込むみたいな?

安田

成功した風に思い込むとか。はい。

金子

それはいいですね。大変いいですね。私は子どもを産んでないので、子どもを産んだ気で、なんか、こう、記憶させることで、何か見えてくるものがありそうな気が、いま、しました。

安田

あるんじゃないでしょうかね。

栃尾

ふーん。もう育て終わった気持ちになるって感じ?

金子

そうそうそうそうそう。いると思えば行動も変わるなあとか。

栃尾

たしかに。

金子

考え方も行動も全部変わってきそうです。

栃尾

いったん持ったことがあるっていうことで、苦しみから解放されることはありますね。

金子

うん。

安田

たとえば結婚経験のある方とない人が、「結婚したい」っていう気持ちとか、「現実、結婚できない」みたいなのって違う気もしますよね、そういえば。

栃尾

ずっと独身なのとバツイチでは、やっぱり気持ちの苦しさ違うと思いますね、正直、はい。

安田

ね。だから、やっぱあれですよ、なりきりバツイチですよ。

栃尾

いいですね、それ(笑)

金子

はははは(笑)

安田

(笑)

栃尾

いいと思います。なるほど。

金子

なるほど。

安田

ね。僕なんかは実際バツイチで、実際会社つぶしてますけど、わざわざそんなしんどい思いしなくても人間には想像力があるんで、それでなんとかなるんじゃないか。ということで……

金子

おーすごい。あー面白い。

栃尾

どうやって……はい、わかりました(笑)

安田

あと2秒しかないんで、おまとめを。

栃尾

はい。がんばって思い込むと苦しみが減るんじゃないかということですね。ただ、どうやったら思い込めるかっていうのは、むずかしいなって思いました、はい(笑)

金子

(笑)

安田

はい。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2021年5月19日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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