こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
筋肉貯金するなと言ったんですけど、やっぱり貯金は必要だなと思いました。金子亜佑美です!
安田佳生です。
なに貯金って言ったの?
筋肉貯金ですね。
あ、なるほど。貯金できないよね。
そう。疲れて眠るんですけど、疲れがとれませんので(笑)
(笑)。睡眠は貯金できないっていうね。
ああ、そうですか。
うんうん。
睡眠はすべての源泉だと僕は思うんですけどね。
うん。
だけど、枕替えるとか。大事じゃないですか。睡眠時間の質をよくする。
うん。
はい。
だけど、起きてるときに工夫しないと、睡眠の質ってよくならない気がして。
おっ。
うん。
寝てる以外の時間をぞんざいにしながら、睡眠時間だけ質よくしようとしてる人が多い気がして。
うん。
なるほど。
これはちょっと無理があるなあ、という今日この頃です。
はい。
そうっすねえ。
じゃあ、また別テーマでぜひお伺いしたい。
(笑)
詳しくお伺いしたいですね。
いや、もう、いまので全部です(笑)
(笑)
(笑)。どうやって工夫するかとか……まあ、はい。じゃあ、今日のご質問を読ませていただきまーす。40代・ECサイト管理者の方からです。ペンネーム ガンスケさんからです。安田さま、栃尾さま、金子さま、いつも楽しく拝聴しております。安田さんの切れ味鋭い意見に、いろいろ刺激を受けています。ありがとうございます。さて今回、境目研究家の安田さんにぜひ聞いてみたいことがあり投稿しました。それは「できる」「できない」の境目です。先日、何度か以下のようなことがありました。ある方に「聴覚障がい者の支援をしている」と伝えたところ、「手話ができるのですね」と言われました。私が支援している方法は要約筆記といって、聴覚障がい者に文字で情報を伝える方法であって、手話ではありません。ただ、聴覚障がい者とコミュニケーションをとる必要があるため、カタコトの手話を使うことはあります。手話のことをまったく知らない人からすれば「できる」といえそうですが、自分の意思を思いのまま表現できる人からすれば「できない」段階だと思っています。ちなみに、「手話ができるの?」という質問には、「手話はできません」と答えました。ただ、あとから振り返ってみると「どうなのかな」という思いが出てきて、今回初質問させていただくことになりました。結局は自分の考え方次第だと思いますが、安田さん、そして栃尾さん、金子さんのご意見を聞かせていただけるとうれしいです。よろしくお願いします。ということでした。
なるほど。
まじめな。
私も、アメリカの大学を出てるじゃないですか。
はい。
そうすると、やっぱり当然のことながら「英語ができる」と思われるんですね。
うん。
で、よく英語で話しかけられたりするわけですよ。これがとても嫌でですね。
(笑)
昔、アメリカから帰ってきてすぐのときに、「ボーリング」を英語で書こうとしたらつづりが間違ってて、「おまえほんとにアメリカ行ってたのか?」って言われたことがあるんですけど。“Ball”じゃなくて“Bowl”なんですね、ボーリングって。
ああ、はいはい。なるほど。
おお。
でも、“Ball”っぽいじゃないですか、イメージ。
はいはい(笑)
だから、英語できないっていうことをとにかく宣言しようと思って、「いままでアメリカの大学を卒業したなかで、もっとも英語ができないのは自分だ」っていうことをずっと宣言してたんですけど。で、いまの奥さんと知り合った頃に、エレベーターのなかで外人さんに話しかけられて、ちょっと返事したわけですよ。
はい。
おぉ。
そしたら「英語できるじゃん」って言われてですね。
(笑)
そんな感じだと思うんですね。
お~。
そうですね。
「そんなのできるうちに入んない」みたいなこともありますし。はい、じゃあここで、まずは金子大先生の「できる」「できない」の境目をお願いします。
(笑)。あ~、もし私がガンスケさんだったら、たしかに「できない」って言いそうですけど、できない人からしたら、できるふうに見えるんだろうなって、やっぱりこの人と同じように思うので、「できる」って言って、納得いくまで勉強するとかはどうかなとは思いました。
たとえば金子さんは作曲ができるかできないかって聞かれたら、何て答えるんですか?
「できます」と答えます。
ほお。そうですよね。
はい。
「作曲できるの?」って聞いたら「できます」って言いますよね。
うん。
いろんなことに自信をあんまりもってないけど、そこに対しては「できる」って言うじゃないですか。でも、それもやっぱりいろんなレベルがあって。
うんうんうん。まさに。
たとえば井上陽水さんに言わせると、「おまえなんかできるうちに入るか!」みたいに言われるかもしれませんし。
(笑)
うんうんうん。間違いないです(笑)
ね。むずかしいとこですよね。
うん。
うん。相手にもよるのかなあ、そうなると。あんまり「できない」って言い過ぎると、なんか本当にできなくなっちゃいそうで怖いなあ、とは思うんですよね。
なるほど。
なので、少しずつでも自分ができるようになっていきたいなあ、とは思いますね。仕事を考えると。
なるほど。たとえば井上陽水さんに「作曲できるの?」って聞かれても、「できる」って答えるんですか?
「できる」って答えて、勉強します(笑)
ははは(笑)。なるほどね。
はい。
栃尾さんは境目についてどうですか?
そうですね。いまの話聞いてると、「できること」と「できないこと」があるんじゃなくて、「できるって言う人」と「できないって言う人」がいるのかなって思いましたね。
おぉ。
つまり、亜佑美ちゃんの音楽に対する姿勢のように、「できる」って言ってから何とかするっていう人、結構いるような気がするんです、インタビューとかしてると。
うんうん。
でも、がっかりされたくないから「できない」って、まず言っとくっていう人もいると思うんですよね。だから、「できる」って言っちゃったあとで「なんとかしよう」みたいな人は、いろんなことで「できる」って言うのかなと思って。
あ~。
という境目なのかなって、ちょっと思いました。
なるほど。
はい。
……。
(笑)
(笑)
「できる」「できない」っていう定義自体に、正直いって、あんまり意味がない気がしますね。
うんうんうん。
ほとんどはその中間なわけですよ。それと同じで、「できる」と「できない」っていう、その両極は世の中にはあんまなくて、どの程度できて、どの程度できないかっていうことしかないと思うんですね。
そうですね。
うん。たしかに。
僕でいえば「ハロー」ぐらい言えるし、レストランに行ってメニュー頼むぐらいはできるけど、たとえば人とコミュニケーションをとって自分が思ってることを伝えるとか、仕事に役立つ通訳ができるとかっていうことに関しては、まったくできませんってことなんで。だから定義によるんですよね。
そうですよね。
だから、「できる」とか「できない」とかじゃなくて、「ここはできるけど、ここはできない」とかいう捉え方が大事で。
うんうん。
うーん。
で、いまの栃尾さんの意見のような見方をするならば、できない部分に着目する人と、できる部分に着目する人がいて。
うん。たしかに。
おお。
できない部分に着目しても、あんま意味ない気がするんですよね、僕は。
うん。
うん。
で、たとえば「僕は英語ができません」って言っちゃうのは、やりたくないからなんですよ。英語で話しかけられたくないし、英語を話したくないからなんですね。
なるほど。
それでいうと、自分が「やりたいな」とか「できるようになったらいいな」と思ってることは、できる部分を探したほうがいいと思うんですよね。
たしかに。
うん。いいですね!
そうですね。
うんうん。
私、自分のホームページをつくるときに、サービス内容にできることって書くんですけど、やりたいことを書いてますね。
いいじゃないですか。
なるほど。そのほうがいい。うんうん。
だから、「できる」イコール「やりたい」っていうふうに自分で捉え直しちゃうっていうのもいいかもしれないですね。
ああ、そういう人に仕事を頼みたいですもんね、やっぱり。
うん。
いや、ただですね、「できます」って言うだけでは頼みにくくてですね。
はい。
うん。
「どういう人にとって、どういうことだったらできます」っていう、相手にとっての「できる」をわかりやすく伝えてあげるってことが大事なんですよ。
たしかに。
なるほど。
相手が望んでるものがあるんで。だから、「これを望まれたらできないけど、これだったらできるよ」っていうことを、ちゃんと解説してあげるってことは大事です。
はい。なるほど。
なるほど。たしかに。
だから、「できるの?できないの?」って聞かれたときに、相手が何を望んでるかによりますよね。
うんうんうん。
そうですね、ほんとに。
単なる会話で「あ、手話できるんですか」みたいな感じで、単に会話を盛り上げてるんだったら、そんなにまじめに「できません!」とか言う必要もないかもしれませんし。
(笑)。はい。
うん。たしかに。
という感じがします。だから、「できる」とか「できない」とかっていう言葉は、あんま使わないほうがいいと思いますけどね。
うんうん。
そういう言葉を使う人は、「できる」っていうこと自体がわかってないとか、「できない」っていうこと自体がわかってない気がするんで、そういう人にはあんまり仕事を発注しようって思わないかなって気がしますね。
たしかに。「英語できるの?」って聞くっていう時点で、ざっくりしすぎてますもんね。
うん。
でも聞いちゃいますよね(笑)
まあまあ。
「作曲できるんですか?」って聞いちゃいますもん。
(笑)
それは、あまりにもできない人の質問なんですよ、たぶん。
そう思いますね。うんうん。たしかに。
うん。
ということで、すごいおまとめを久しぶりに。
(笑)
どうしよう。むずかしくないですか。「できる」「できない」は「黒」「白」のようなものではなくて、もうちょっと細かいものであるっていうことと、あと、なんでしたっけ、相手に合わせて「ここはできるけど、ここはできません」みたいに伝えるのがよいのではないでしょうか。という感じですかね。
はい。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
*本ぺージは、2021年5月27日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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