「上手な目標の立て方」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第466回「上手な目標の立て方」
についてゲリラーズで議論してみました。
安田いわく、目標と計画をきちんと区別しなくちゃいけないそうです。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

出来事を言語化できる人間になりたいので、日記をつけています。金子亜佑美です!

安田

安田佳生です。えらいです。

栃尾

日記いいよね。

金子

はい。ただ……。

安田

絵日記にすりゃいいじゃないですか。

金子

あ、絵日記ですか?

安田

うん。

金子

絵日記にします、じゃあ。

安田

「曲日記」でもいいですよね。

金子

あ、曲日記とかも……すごいっすね。

栃尾

あと、「GIVEの実験室」で3行日記を割と何名かで毎日つけてますよ。夜寝る前に「今日あったこと3つ」みたいな。

安田

へぇ~。

金子

おぉ。いや、いいですね。

安田

なんか文字数決めて、っていいですね。俳句みたいにね。

栃尾

あ~そうですね。そういうのもいいですね。

金子

うんうん。

安田

ね。

金子

いろいろ出てきますね(笑)

安田

本日のテーマは何でしたっけ?

栃尾

私からちょっとリクエストがありまして。目標を立てるのが私、苦手なんですけども。

安田

ふーん。

栃尾

でも、立てたほうがいいのかなあと思ったりすることもあったり、立ててみたいなあと思ったり。で、安田さんは「いついつまでに何個やる」みたいな目標を結構立ててる印象なので、目標について。

安田

目標というか計画ですよね、それは。

栃尾

なるほど(笑)

金子

計画か。

栃尾

違うってことですね。

安田

たとえば「年収2,000万になる」みたいな目標があるとして、それを実行するためには、いきなり2,000万にならないんで、「『いつまでにこれをやる』っていうことをやり続けないといけないよね」っていう計画に落とし込んでるんですよね。

栃尾

うーん、なるほど。目標っていうと、もうちょっと結果みたいなイメージってことですね。売上とか、なんでしょう、たとえば再生数とか(笑)

安田

そうですね。得たい成果。

栃尾

はいはいはい。だけど、「自分で何本やる」っていうのはべつに目標じゃなくて、「やればいいことだから」みたいなことですかね。

安田

たとえば「打率3割」みたいな目標を立てるとして、そんなもん立てたところで3割にはならないわけですよね。

栃尾

はいはい。

金子

うん。

安田

3割になるためには、自分がいまはカーブが打てないんだったら「カーブが打てるための練習に1日1時間費やす」とかっていうことを計画として立てないことには、目標達成しないんで。

栃尾

たしかに。そういう意味で、安田さんは目標も立てますか?

安田

目標はね、結構ざっくりしてます、ほんとに。

栃尾

ふーん。

安田

なんでしょう、まあ、ひとつは収入みたいなのもありますし、それは「生活するために最低限必要なんで、このぐらい稼がなきゃな」ってことなんですけど、あとはどちらかというとその中身で、できるだけ自分がやりたいことで、無理せず仕事を楽しくやっていくってことが目標ですね。

金子

おぉ~。

栃尾

あ、数値とかではなく目安みたいな?なんていうんですかね。

安田

結構モヤッとしてますね、目標自体は。

栃尾

ふーん。

金子

ふーん。

安田

収入みたいなところ以外に関しては、「できるだけストレスなく、日々楽しみながら仕事をして、このぐらいの年収になる」みたいな目標なんですね。

栃尾

ふーん。

安田

それでいくと、「何をやってるときが自分は楽しいのか」とかっていうことを立ち止まって考える時間とかがないとだめなんですよ。

栃尾

はい。

安田

そういう時間を取ったりとか、単純に「売上あげるためにはいろんな人に知ってもらわないといけないんで、配信する時間が必要だな。じゃあ、配信はどれとどれに何時間かけようか」みたいなこととか。計画立てるのはね、えーと、夏休みの宿題とかもそうなんですけど、決めたことを決めたとおりにやるのがすごい苦手なんですよ、僕。

栃尾

なるほど。

安田

たぶん、だから、栃尾さんのイメージと逆だと思います。得意な人は、わざわざそんなことやらなくてもできちゃうんです。

栃尾

うん。

金子

おぉ。

安田

僕はできないんで、しょうがなく自分を自分で縛るルールをつくってるって感じです。

栃尾

なるほど。目標を立てるのに収入だけざっくり決めて、他はあんまり細かく決めないっていうのは、どういう意図でそうしてるとかあるんですか?

安田

それは数値化できる目標じゃないからですね。なんていうんでしょう、「心地よく生きる」とか「自分が日々楽しめる仕事のやり方をやる」とかっていう目標なんで、数値化するのがむずかしい。じゃあ、そのためにはどうしたらいいのかっていうことを考えないといけないですよね。「どういう仕事が好きで、どういう仕事が嫌いか」とか。

栃尾

うんうん。

安田

いまの僕でいうと、個人を応援する仕事がすごい楽しいんですよね。だけど、個人を応援する仕事だけだと生活が成り立たないんで、企業を応援する仕事もやらないといけない。だけど、僕が稼ぐためだけに企業の仕事をやるっていうのは、それは相手からとったら失礼な話なんで、「企業の人にとって安田に発注する価値があるものって、いったい何なんだろうか」っていうことを考えて、なおかつ、自分がそれをやって苦にならないようなことを一生懸命考えますね。

金子

わあ、すげー。

栃尾

ふーん。

金子

自分が働くことを相手が失礼だと思うって、すごいっすね。

安田

だって、そらそうじゃないですか。そうじゃないと、やっぱり仕事発注してくれないですよね。「ほんとは個人向けの仕事やりたいんだけど、これだけじゃ食えないんで、なんか仕事ちょうだい」って言っても、「ふざけんな!」って感じじゃないですか(笑)

栃尾

うん(笑)

金子

うん。

安田

企業さんにとって発注するだけの価値があるもの、それで自分がいまのスキルで応えられるものはいったい何なんだろうかって考えないことには、それはやっぱり売れないし、仕事にならないですよね。

金子

すげー。

安田

すごくないですよ。それの答えを僕がポンポンポンと出せるわけじゃなくて、結構ウジウジ考えるんですよ。「こんなのじゃ企業さんにとって価値ねーよな」とかっていうことをウジウジ考えながら、ちょっとずつちょっとずつ改善していくんですよね。

栃尾

なるほど。

金子

はぇ~。

栃尾

じゃあ、「収入はこれぐらい」って決めていて、プラス「心地よく仕事をしたい」みたいな大目標みたいなのがあって、その間のバランスをがんばって取るみたいなイメージなんですか。そういう感じですか?

安田

そうです。「そこに至るためには、プロセスとして何曜日に何を何時間やれば、そこに近づくんだろうか」っていうことを考えて計画書をつくるわけですね。とにかくそのとおりにやるっていうのが楽なんで、そのとおりやってみて、でも、そのとおりやっても、なかなかうまくいかないんですよ。気づいたら売上あがってないとか、あんまりそんなに気持ちよくない仕事をやってたりとか。だから立ち止まって、どの部分が自分の計画がずれてたのかっていうのを考えないといけないんですね。で、それを修正していくっていう。

栃尾

そういうのは書き出したりしてるんですか?計画と実績を。

安田

します、はい。

栃尾

へぇ~、なるほど。

金子

すごい。努力の人ですね。

安田

僕、結構努力家なんですよ。あんまり好きじゃないんですけどね。

金子

うん。

栃尾

うん。

安田

僕は、えーと、たしかね、35ぐらいまでは天才だと思ってたんですね、自分で。

栃尾

たしか(笑)

金子

たしか(笑)

安田

「俺には努力は必要ない」と思ってて。

栃尾

へぇ~。

安田

「俺はいつか必ず成功する」ってずっと思ってて。でも、いつまでたっても何の変化も起きなくて、35歳のときに「やばい。まずい。フツーの人だったよ」っていうことに気づいて(笑)、「これはやっぱり多少努力せねば」っていうことで、「じゃあ努力の仕方って何なんだろうか」っていうことを考え出したって感じです。

金子

すげー!そこに行き着くのがすごいです。

安田

いえいえ、遅すぎるでしょ。こんなの小学生ぐらいでも気づいてる人は気づいてるんで。

金子

そーなんですか!?私はいま気づきましたよ!

安田

(笑)

金子

すごーい!あーそうかー。

栃尾

35歳ぐらいって、全盛期じゃなくてなんて言うんですか、すごいいいときだったんじゃないですか?

安田

ぜんぜん。前の家族も離れていき、ちょうど離婚した頃で、会社も売上が7・8億ぐらいで停滞してて。

栃尾

あーなるほど。

安田

もうその頃にはね、100億ぐらい行ってる予定だったんですけど、ぜんぜんだめで、「自分は天才じゃない」と。当たり前っちゃ当たり前なんですけど(笑)それを認めるところからスタートでしたね。

栃尾

ふーん。

安田

なんか天才に憧れてたんですよ。

栃尾

いやあ、憧れますよ。

安田

何もせずに、練習もせずに試合だけ出てホームラン打つみたいなの、かっこいいじゃないですか。

金子

はい。かっこいいっす。

栃尾

いませんけどねそんな人、考えてみたら(笑)

金子

(笑)

安田

ね。

栃尾

はい(笑)憧れますよね。

金子

うん。

安田

憧れますけど、そんなマンガみたいなことはなかなか起こらないですよね。

栃尾

うん。なるほど。たしかに。

金子

うん。

安田

なんか今日もぜんぜん答えになりませんでしたけど、数値目標の立て方とかじゃなかったですね、ぜんぜん。

栃尾

いや、でも、めちゃめちゃ参考になりました。

金子

うん。

安田

あ、そうですか。

栃尾

はい。「年収」と「どうありたいか」っていうののバランスをとって私もいきたいと思います。

安田

「収入」と「働く時間」と、それから「仕事の中身」。この3つですね、僕は。

栃尾

ああそうか、働く時間。

安田

はい。「何時間で、どのぐらいの収入で、どういう仕事をやってたいか」っていう。「そうなるためにはこれが必要なのかな」と思うことをやって、10個やって、だいたい3つぐらいしか成功しないです。あとの7個は入れ替え入れ替えっていう感じ。

金子

お~。

栃尾

常に軌道修正していくと。

安田

そういうことです。

栃尾

はい。ありがとうございます。

安田

ということで、おまとめしときましょう。3秒で。

金子

(笑)

栃尾

あ、いましちゃった。

安田

ああ、いましましたっけ?

栃尾

時間と中身と収入のバランスをとっていきます。はい。

金子

うん。

安田

はい。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございましたー。

金子

ありがとうございましたー。


*本ぺージは、2021年9月1日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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