「昔からの格言は現在や未来においても有効なのか」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第498回「昔からの格言は現在や未来においても有効なのか」
というご質問。
その答えは格言ではなく、格言を使う人間にあるのではないでしょうか。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

女性の生理痛やPMSと、二日酔いの症状が似ていることに気づきましたー!金子亜佑美です。

安田

安田佳生でーす。

栃尾

そうなんだ。

金子

……進めてください、進めてください(笑)

栃尾

深く話さないほうがいいんだ(笑)

金子

うん、話さないほうがいいです(笑)

栃尾

はい、じゃあ進めます。60代以上、福祉関係&投資家、元経営コンサルの、ご隠居さまからの質問でーす。昔からの格言は将来も活用されるのでしょうか?完全隠居移行前の高齢者です。若い方々の考えを聞かせていただき、ボケ防止に役立てています。長く継続的な配信、本当にありがとうございます。前回の内容おもしろかったです。「働き一両、知恵十両」から始まる格言をご存じですか?投資家なら知ってると思いますが、百両・千両もあって、最高なのはたしか「損切り千両」です。女性陣は「なるほど」とすぐにわかるでしょうか?と、ここまで書いて、男性関係を思い出せば実感ある人多いかも、ですね。あれこれグズグズしていて、「よいことしてあげよう」とか「私が考え方を変えよう」と思うより、将来を考えればいまの損は受け入れ、損切りですよね。ところで福祉関係での話ですが、児童関係の問題はご存じだと思います。やれ児童の権利とか、虐待防止とか、支援金とか騒がれていますね。子育ても福祉の支援も経験していますが、私には「七歳までは神のうち」の一言で十分です。実際の支援場面でもこの言葉を使うことがありますが、言わないほうがいいかなという場面は多いです。みなさまには、この言葉は戒めにも励ましにもなり、考えるきっかけにもなる格言として、なにか感じることはありますか?格言ってこれからも使えるのでしょうか?いつか取り上げていただけるとうれしいです。ということです。

金子

ありがとうございまーす。

安田

うーん、なかなか難解なご質問ですね。

金子

うん。

栃尾

そうですねえ。

安田

「昔からの格言は、いまでも使い物になるのか」みたいなことがひとつだと思うんですけど。

栃尾

はい。

安田

この「働き一両、知恵十両」って知らないんですけど、私。こういう格言があるんですか?

栃尾

私も知らなかったです。

金子

私も知らん。

安田

ね。「女性陣はなるほど」って書いてますけど。

栃尾

「損切り千両」っていうのは、いわゆる投資とかでいう損切りのことみたいですね。「損切りしたほうがいいよ」みたいな。

安田

ほお。

栃尾

さっき調べましたけど。

安田

なんで女性陣だとわかるんですかね。

栃尾

「男性関係を思い出せば」って書かれているので、これで思ったのは、「いま付き合ってる人がグズグズした人だった場合に、いまは別れていったん損かもしれないけど、ダラダラその人と付き合うより、損切りしたほうがずっと得ですよ」みたいなことだと理解しました。

安田

なるほど。

金子

お~。

安田

すばらしい。

栃尾

そうでしょうか(笑)

金子

お~さすが!さすがだ!

安田

読解力すばらしいですね。

金子

うん。さすが!読解力すごい!(笑)

安田

「七歳までは神のうち」はどういう意味なんですか?

栃尾

あ、これは先ほどググったのですが、「7歳まではいつ死んでもおかしくない」っていう、昔の格言だってことですね。

金子

あ、そうなんだ。へぇ~。

安田

あ、なるほどー。それは、「昔は病気とか、いろいろあったんで」ってことかな。

栃尾

そうなんでしょうね。「いまには当てはまらないけど、思うところもある」っていうのは、たしかにあるなと思いましたね。

金子

うんうん。

安田

なるほど。

金子

ほーほー。

栃尾

まあ、どういう意味なのかわかんないですけど、子どもが小学生になったり中学生になったりすると、「なんで勉強しないんだ」みたいなことが親の結構大きな悩みになるわけですけども、昔、生きるか死ぬかわかんないときは、「生きてくれるだけで十分だ」と思ってた、みたいな気持ちを忘れちゃうっていうことで、「その頃の気持ちに戻らなきゃな」って思うことはよくあるんですよね。

安田

なるほど。

栃尾

だから、そういう格言は、まあ、いまは同じように当てはまんないとしても、「生きてるだけでいいじゃない」みたいな気持ちはずーっと持ちつづけるっていう意味で、そういう格言があったら、たしかに日々の感じ方は変わるかなあって気はしました。

安田

なるほどね。格言は、なんでしょうねえ、僕はよく使いますけどね、メルマガとかで。

栃尾

(笑)

安田

一般的な格言、使いやすいっていうか、みんなが知ってそうなやつ、「でも、こういう意味の捉え方もあるよね」みたいな。

栃尾

あ~。

金子

うん。

安田

どうなんですか、「昔の格言は現在でも通用するのか、未来でも役に立つのか」って聞かれたら、なんと答えますか?お二人は。

栃尾

私は役に立つと思います。まあ、ぜんぶがって言われるとわかんないですけど、普遍的なことは、やっぱり、ずっと変わらないのではないかなと思うので。

安田

なるほど。

金子

うん。

栃尾

自分で「ああ、こういうことだったのか!」って、「めっちゃ発見じゃん」って思ったことが、すごい昔からの格言で昔からありますみたいなことも、よくあったりするなと思って(笑)

安田

ああ、ありますよね、そういうことね。

栃尾

ありますよね(笑)

金子

うん。

栃尾

「めちゃくちゃ昔から言われてることだった」みたいなことがあったりするので、やっぱり、本質的なことはそんなに変わんないのかなと思いますね。

安田

「石の上にも三年」とかね。

栃尾

(笑)そうですよね。

金子

(笑)

安田

金子さんはどうなんですか?格言とか、大事にしてる言葉とかあるんですか?

栃尾

どうですか?

金子

私、「ケセラセラ」っていう言葉がすごい好きで、大事にしてます。心配性なんで、ジタバタしないように。

安田

ほお。

栃尾

どういう意味なんですか?

金子

「なるようにしかならない」っていう意味で。

安田

なるほどなるほど。どこの国の言葉なんですか?

金子

わかんないです。スペインかフランスっていう話は聞きましたけど。

安田

なるほど。でも、世界中の格言いろいろありますけど、真逆のことを言ってるのあれば、同じ意味だよねっていうのもあって、やっぱおもしろいなあっていう。人間史の何千年っていうなかで、いろんな国のいろんな文化の人がいろんなことを考えるんですけど、やっぱ、本質的なところは同じだなあっていう、ね。

栃尾

そうですね。すごいある、そういうの。

金子

うんうん。

安田

あと、真逆なことがあるっていうのは、どっちも正しいんだなって気がしますね。

栃尾

うん、しますね。

金子

うん。

安田

有名なのでいくと、「二度あることは三度ある」っていうのと「三度目の正直」っていうのがあって、どっちなんだよって思うんですけど。

栃尾

はい。

安田

そのときどきによって、どちらの格言を自分のいまの人生にいかすかってことなんでしょうね。

栃尾

そうですね。前後の文脈によって、どっちが適するかってちがいますもんね。

安田

そうですね。そういう意味では、僕は、格言はずっと、いつまでも役に立つもんだとは思ってますけど、格言そのものがなにか答えを教えてくれるわけじゃなくて、本当にそれって本質みたいなもんで、なんていうんでしょう、1回そこに戻ってみる自分のホームというか、居場所というか、立ち返る場所というか、そういうもんだと思ってるんで。

栃尾

はいはい。

安田

だから、格言が使えるかどうかっていうより、「使える人が、いま、いるのか」ってことだと思うんですよね。

栃尾

ああ。

金子

ふーん。

安田

そういう意味では、本質に立ち返るっていうことを、すごく忘れちゃっている人が多い気がしますね。

栃尾

うんうんうん。

金子

うんうんうん。

栃尾

私も、このお便りの格言を聞いてもぜんぜんわかんなかったわけなんで、どんどん忘れられていって、人づてに聞いたことしかわかんないってことは、世の中に流れている格言が同じようなものばっかりであふれちゃって、「聞き慣れちゃった」みたいなのが多いんですけど、昔のを掘り起こしてきたりすると、もうちょっと本質なことに迫れるかもしれないなっていうのも感じますね。

金子

あ~。

栃尾

ことわざ辞典とかたまに見ると、すごいおもしろかったりします。

金子

おもしろい、うんうん、たしかに。

安田

格言って、「こうだよっていうことを教えてくれてるよね」っていうふうに思っちゃいけないもんだと僕は思ってですね。

栃尾

ああ。

金子

え?

安田

たぶん、そういうもんじゃないんじゃないかと思う。そういうものは、たぶん時を超えないと思うんですよ。

栃尾

うんうんうん。

金子

おお。

安田

壁打ちの壁みたいなもんで、その格言になにかをぶつけたときに、答えはたぶん百通りも千通りもあるんですよ。

栃尾

なるほど。

安田

自分がその格言に自分の悩みをぶつけて、なにかを受け取るためにあるんだと思うんですね。

栃尾

うんうん。

金子

ふーん。

安田

べつに知らなくてもいいと思うんですよ。だけど、壁打ちの道具として、そういうものがあるよっていうね。格言っていうのは覚えるためのもんじゃなくて、「こういう使い方をしたら、すごく人生の知恵とか、あるいは自分なりの答えを見つけるヒントになるよ」っていう、そういうこと自体を考える人がすごい少ないんじゃないかなって。

栃尾

比喩ですけど、持ち運びしやすいなと思いますね。つまり、自分が考えているモヤッとしたものは、すぐに使えないんだけど、それにピッタリ合う「型」みたいのが格言だとして、パカッと見つかる、パッケージングできるってなると、すごい、いろんなところで持ち運びができて、それがいろいろ使えるなって気がします。だから、もともと自分にそういう同じような考えがないと、もともとある考えも使えないかなあって、ちょっと思いました。

安田

へぇ~。

金子

ああ、選ぶことによって自分の考えがわかりそう。

栃尾

カチッとわかるみたいな感じ。そうそうそう。

安田

たとえば、この「七歳までは神のうち」っていう、つまり「7歳までは人間の手でどうこうすることはできないと、命も含めて」っていうテーマで、いろんな人がいろんなところで何十回もブレストしたり、討論したり、対談したりしてみる価値があるかなって気がします。

栃尾

ああ、なるほどなるほど。

金子

うん。おもしろそう。

安田

学校の先生どうしとか、医者とか、親とかが話し合ったら、すごくおもしろいテーマだなと思いますね。

栃尾

なるほどなるほど。

安田

ということで、おまとめを。

栃尾

おまとめ!?(笑)

金子

むずかしい(笑)

栃尾

格言は将来も……なんでしたっけ?活用されるという、新しい安田さんの活用の提案として、壁打ちの道具にしてはどうでしょう?っていう感じですか?(笑)

安田

はい(笑)

金子

おお、すごい!うん。

安田

ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2022年4月13日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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