「不登校児童の親を集めてイベントをやりたい」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第600回「不登校児童の親を集めてイベントをやりたい」という栃尾ゲリラ。
選択肢を広げるはずの学校で選択肢が狭まっていく。
一本道しかない日本の教育をどう思いますか?
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

かっこよさの秘訣はかっこつけないことだと思います。金子あゆみです。

安田

安田佳生です。

栃尾

そうなんですね。

金子

わかんないっす。

安田

かっこつけない人の方がかっこいいですもんね。

金子

と思います。

栃尾

それ元々かっこいいからなんじゃないですか。

安田

違うんじゃないですか。腰が低い人の方が偉そうな人よりかっこいいじゃないですか。

栃尾

なるほど。

金子

絶対そっちの方がかっこいいっす。

安田

紳士的というか。

栃尾

はいはい、偉そうな人は嫌ですよね。

金子

うん。

安田

かっこつけようとすると「かっこ悪くなる」っていうのがありますよね。

金子

うん、そうですそうです。悪循環。

栃尾

はい。では、今日は私からはちょっとガチな相談を。私、子供が不登校なんですけど、同じような親御さんの知り合いも多くて。そういう人を集めて悩みを相談したり、愚痴言ったり、ヒントもらったりするリアルイベントをやりたいなと。でもお茶飲むだけだと続かない気がするので、どんなことをやったらいいかご相談したい。

安田

不登校めっちゃ増えてますよね。

栃尾

どんどん増えてるみたいです。クラスに何人もいるというのを聞きました。

安田

イベントについては、何か具体的に決まったことはあるんですか。

栃尾

小さな本屋さんをやってる先輩がいまして。その方に場所をお借りするんですけど。本があるので10分〜20分本を読んで、視点を揃えてからお話しするというアイデアが私の中にあります。

安田

目的は不登校のこどもたちの「何かを解決する」ってことですか?

栃尾

最大の目的は親の辛さを解消することですね。

安田

なるほど。

栃尾

母親ってケアされないんですよ。不登校になった時って孤独なんですけど。基本的にはほとんどケアされない。こどものケアが第一なので。

安田

ほう。

栃尾

夫婦で意見が合わなかったりすると、もう本当に一人ぼっちなんですよ。

金子

うん。

栃尾

本当に解決策が欲しい時に相談できる友達がいたり、同じ悩みを持った人からヒントがもらえたり、孤独感を和らげつつサポートし合えたらいいなと。

安田

つまりお母さんの会ですね。

栃尾

お父さんでもいいと思います。

金子

お父さんの悩みも多そうですもんね。

栃尾

ご夫婦でもいいと思います。バチバチ喧嘩始めたら大変だけど。

安田

子供が不登校なのに喧嘩してる場合じゃないですよね。

栃尾

それが原因で意見が合わなくなる夫婦って多いんですよ。片方がすごく悩んでるのに片方は「大丈夫だろう」って言ってたり。

安田

栃尾さんは「大丈夫だろう」っていうタイプに見えます。

栃尾

私は1〜2年ぐらいメタメタ悩んでました。大変でした。

安田

じゃあ旦那さんが「大丈夫だろう」というタイプだったんですか。

栃尾

いや、前の夫は「学校に行かせないとやばいだろう」というタイプでした。私がこどもの考えを尊重しようとすると「そんなこと言って将来どうすんだ」みたいな感じでしたね。

安田

なるほど。でも昔と違って不登校って、もはや社会現象ですよ。

栃尾

そうですね。

安田

いじめとかがなくても「学校に行く必要性や意味を感じられない」という子が多いみたいで。

栃尾

小学生ぐらいだと行かなきゃいけないと思ってる。だけど体が動かない。お腹が痛くなったり。

安田

何が嫌なんですかね。学校の。

栃尾

それははっきりわからないですね。人によってちょっとずつ違いますし。いじめられているというのはわかりやすいですけど、小学生はそういうタイプはあんまりいないです。

安田

いじめのような明確な理由がないと対処も難しいですよね。お母さんもどうしていいか分からないだろうし。

栃尾

そうなんですよ。

安田

このまま学校に行かないと「先がないんじゃないか」って思っちゃいますもんね。

栃尾

それです、それ。

安田

で、その責任が全部母親にのしかかってくるという。

栃尾

そういうイメージですね。

安田

社会で活躍するきっかけみたいなものが見つかるといいかも。イベントを通じて社会とつながるネットワークとか作れないですかね。

栃尾

ネットワークですか。

安田

N高も今や日本最大の高校じゃないですか。面白いネットワークができる気がするんですけど。

栃尾

オンラインとかで繋がるイメージですか。

安田

オンラインでもいいと思います。とにかく社会との接点が増えれば、得意なことで生きていけるチャンスも増えるので。

金子

うん。

安田

藤井聡太さんなんて高校を中退したけど誰も文句を言わない。それって将来の心配がないからだと思うんですよ。将棋で食べていけるので。

栃尾

はい。そうですね。

安田

社会での役割がちゃんと見つかったら、それで解決する気がするんですけど。

栃尾

どうすれば見つかるんでしょうか。そんなに簡単じゃないと思うんですけど。

安田

いま世の中にある仕事を勉強するのもいいし。13歳のハローワークという本が流行りましたけど、今はあの頃より遥かにたくさんの仕事があるわけで。

栃尾

なるほど。

安田

「自分にめっちゃ向いていいんじゃないか」って事に早い段階で気づくことはすごく大事だと思う。

栃尾

それはお子さん向けのってことですかね。親御さんより。

安田

そうですね。

金子

それをお母さんたちが集まって話し合うのって、面白そうだと思う。

安田

お母さんが勉強するのも大事ですよね。

金子

そうそう。そしたら希望も持てるような気がして。自分のこどもって「こういう適職あるわ」みたいな。そしたら学校じゃなくてセミナーに通わせるとかもできそう。そういうのを思いつくような気がするから、お母さんたちの不安がそれで少し和らぐかなと。

栃尾

親子で勉強する会?

安田

本来は学校でそれをやるべきなんでしょうけど。今の学校は進学して就職するための予備校みたいになっているので。

栃尾

はい。

安田

企業が求める人材に嵌め込まれていくというか。

金子

うんうんうん。

安田

本来、働くって、自分の得意なことで「人の役に立つ」ってことだと思うんですよ。そこと繋がるヒントが見つかるといいなと思います。

金子

うんうん。

安田

うちのこどもはまだ幼稚園ですけど。もし学校行かなくなったら、そういうのが発見できる場所があるといいなと思う。

金子

そうっすね。

安田

藤井聡太さんはたまたま隣に住んでいたおばあちゃんが将棋を教えてくれたわけで。そういう機会がないまま大人になる人がほとんどだと思うんですよ。

栃尾

そうですね。なのでお母さんたちは、そういうのをいっぱいやらせてます。私も将棋もやりましたし、モンテッソーリも行きました。

安田

親も世の中のことをあまり知らなかったりするじゃないですか。学校に行って就職することが正しいって信じ込んでる人が多い。だからしんどい気がするんですけど。

栃尾

確かに。

安田

と言ってるうちに時間になってしまいました。

栃尾

こどもの職業に通じるような活動が安田さん的にはおすすめってことですね。

安田

世の中には「こんなにたくさんの仕事や役割があるんだよ」ってことをまず親が知る。それがいいんじゃないかなって気がします。ということで、本日は以上です。ありがとうございます。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。

栃尾

みなさんからの質問をお待ちしています。質問がある方は境目研究家安田佳生のホームページ(安田佳生ドットコム)からお申し込みください。では来週もお楽しみに。


*本ぺージは、2024年3月27日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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