「日本での子育てについて」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第605回「日本での子育てについて」
日本は果たして子育てがしやすい国なのでしょうか。
それとも子育てしにくい国なのでしょうか。
平和な日本に足りないものとは何か。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

うんこ味のカレーとカレー味のうんこ食べるならどっちですか。金子あゆみです。

安田

安田佳生です。

栃尾

懐かしすぎるね、それ。

金子

いや、一生のテーマかなと思って。

栃尾

これテーマなの。一生解決できないけど。

金子

解決できない。

安田

考えるまでもないというか。考える必要のないテーマですね。

栃尾

そうですか。全てのことには意味があるんじゃないですか?

金子

いや、間違いないです。

安田

その質問には意味を見いだせない。

栃尾

意味がなかった。

金子

そういうこともあるんだ。

安田

答えとしては、どっちも食べたくないってことですよね。

栃尾

確かに。

金子

なるほど。

栃尾

第3の答えがあったんだ。

安田

で、今日はですね、僕が4歳のこどもを育てていて思うことなんですけど。

栃尾

はい。

安田

日本は果たして、子育てがしやすい国なのか、しにくい国なのかっていうのを、お伺いしてみたい。

栃尾

難しいな。

安田

ウチはインターナショナル幼稚園に通っていまして。何となく日本の教育を避けたわけですよ。

栃尾

はい。

安田

本来教育って選択肢を増やしていくことが目的じゃないですか。だけど学校に通う間にどんどん可能性が狭まってるような気がして。気がついたら受験とか就職とか、みんな同じゴールを目指してる。

栃尾

なるほど。

安田

日本は安全で、平和で、食べ物もおいしくて、育てやすい国だと思うんですけど。教育に関しては子育てしにくいなって感じるんです。お二人はどう思いますか。

栃尾

ウチの子供は日本の教育を受けてないので、ちょっとわからないですね。

安田

途中までは受けてたでしょ。

栃尾

上の子は小3小4までですし、下の子は小学校前からなので。

安田

多少は受けてるじゃないですか。その経験から「日本の教育を受けてもしょうがない」と思うに至ったとか。

栃尾

うちの子は合わないですが合う人もいて。たとえば社会科見学に行くとか、習字をやるとか、美術・アート的な時間とか、色々体験ができるってすごいなと思う。昔は全然いらないと思ってたけど「素敵な体験してますよね」って今は思う。

安田

なるほど。

栃尾

だけど非常に画一的で。先生に時間がなくて余計なことが一切できないとか、先生の省力化のためにルールがめちゃくちゃ細かく決まってるとか、そういうのは辛い気がします。カリキュラム自体はよくできているけど、そこから外れた子を救うすべがない。

安田

そうですよね。

栃尾

はい。発達障害の子とかはまだ支援があるんですけど、普通なのに学校行ってない子供の支援はこれからかな。多様な子に対応するのは難しいと思いますね。

安田

多様性が大事とか言ってますけど、やってること自体はすごく画一的な教育ですよね。

栃尾

はい。

安田

そこからはみ出ちゃった子は、もうその教育のラインに戻れないじゃないですか。

栃尾

そうですね。

安田

しかもそのラインからはみ出る子がどんどん増えていて。

栃尾

いま増えてる感じがしますよね。

安田

そもそも子供はまだ何も知らないんだから、「世の中こんなにいろんなことがあるんだ」って気がついて、自分の適性を見つけていくのが教育だと思う。最初からゴールが決まっていて1本道で落ちたらアウト、みたいな感じじゃないですか。

金子

確かにね。

安田

それを教育というのかなって。すごくそこに違和感があるんですけど。

栃尾

そうですね。

金子

教育って言葉が良くないっすね。言うたら。

栃尾

1人の先生がクラス30人、40人を見てることが、そもそも多様性をフォローするには厳しいと思う。

金子

うん。

安田

そんな余裕ないですもんね。

栃尾

難しいですよね。みんな同じように教えるしかない。

金子

確かに。

安田

つまり日本の教育は1本道なので、ゴールがすごく輝いてたらいいんですけど、今ちょっと輝いて見えなくなってたりするじゃないですか。

栃尾

それですよね。昔は良かったけど。はい。

安田

たとえゴールが輝いていたとしても、そこで輝ける人とそうじゃない人も当然いるわけで。

栃尾

はいはい。

金子

よくないな。

安田

じゃあ日本は「こどもが育てにくい国」かって言われると、もっと大変な国もたくさんあるわけで。贅沢な悩みといえば贅沢なんですけど。

栃尾

そうですね。

安田

とはいえ何も考えずに近所の小学校に行かせると、気がついた時には選択肢が狭まってそうで。「この3つの中から選んでね」みたいになってる気がするわけですよ。やっぱ親はこどもの可能性を広げたいと思うじゃないですか。

栃尾

アメリカとかヨーロッパの教育って、お金持ちしか本当にいい学校に行けないじゃないですか。それに比べると日本は勉強さえできればトップの大学に行けるってのはあるかな。

安田

スタンフォードやハーバード行こうと思ったら5000万円ぐらいかかるらしいです。

栃尾

そうなんだ。日本も医学部に行ったら学費がかなり高いですけど。

安田

だけどアメリカには特待生制度がもいっぱいあって。お金がないけどスポーツができるとか、特殊な分野ですごく秀でたものがあるとか。そういう人たちの道は用意されてます。

栃尾

なるほどなるほど。どっちがいいのか難しいですね。「みんな中流で」っていう教育もありだとは思いますけど。

安田

一億総中流だったのが総下流になってきてますよ。

栃尾

確かに、はい。

安田

自分の子供を総下流の1人にはしたくないですよ。だから通常の日本の教育を「どこかで外れないといけない」って思っちゃう。

栃尾

はいはいはい。

金子

早い方がいい気がするな。

安田

僕も早い方がいい気がしてインターナショナル幼稚園に行かせたんですけど。

金子

うんうん、いいと思います。

安田

でもインターとはいえ教育の枠みたいなのもあるし。もっと自由だと思ってたけど、そんなに変わんないなという部分もあって。

金子

そうなんだね。

安田

「行きたくない」って言うこともあるし。だけど家で好きなだけ遊んでくれとも言えない。それもまた心配だし。

金子

そうですよね。難しい。

安田

難しいですよね。自分事だったら簡単なんですけど。

栃尾

自分で決めればいいですもんね。

安田

そうそう。自分の人生なので自分で責任取ればいい。だけど子供のこととなると難しいですよ。

栃尾

そうですね。

安田

じゃあ、おまとめを。日本は育てやすい国なのか、育てにくい国なのか。

栃尾

そんなのわかんないですよ。わかんないけど安田さん曰く、ちょっと可能性を狭めてるんじゃないかということで、もっと多様性が欲しいですね。いろんな子供をフォローできるようなシステムだともっと教育しやすい、って感じですかね。

安田

子供の時から1本道は辛い。

栃尾

うんうん。

安田

1回落ちたらアウトみたいなのはちょっとキツい気がする。はい、ということで本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。

栃尾

みなさんからの質問をお待ちしています。質問がある方は境目研究家安田佳生のホームページ(安田佳生ドットコム)からお申し込みください。では来週もお楽しみに。


*本ぺージは、2024年5月1
日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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