この対談について
国を動かす役人、官僚とは実際のところどんな人たちなのか。どんな仕事をし、どんなやりがいを、どんな辛さを感じるのか。そして、そんな特別な立場を捨て連続起業家となった理由とは?実は長年の安田佳生ファンだったという酒井秀夫さんの頭の中を探ります。
第12回 これからの経済発展
第12回 これからの経済発展

今回は経済発展について聞きたいんですけど。昔は国がある程度「こういう産業を発展させるぞ」と指針を示し、実際にそれをやった人が金持ちになっていったわけじゃないですか。もうそのやり方は難しいんですかね?

そんなことばっかり勉強してズレたことをやってないで、自分が感じる目の前の「顧客課題」なり「社会課題」なりを真摯に解決すりゃいいのに、っていつも思うんですけど。それも今に始まったことじゃないんですかね?

中小企業経営者としては、給料は増やしたいんだと思うんです。だけどそのためには、まず儲けなくちゃいけない。儲けるためには優秀な人材が必要で、それには先に待遇を上げなくちゃいけない、となって結局何も手が出せない。

なるほど、それもそうですね。そうやってどんどん社会課題を解決していくと、食糧問題にしてもそうですけど、昔に比べて人類全体の「大きな社会課題」ってもうすでに解決されている気がするんですけど、まだ残ってるんですかね?
対談している二人
酒井 秀夫(さかい ひでお)
元官僚/連続起業家
経済産業省→ベイン→ITコンサル会社→独立。現在、 株式会社エイチエスパートナーズ、ライズエイト株式会社、株式会社FANDEAL(ファンディアル)など複数の会社の代表をしています。地域、ベンチャー、産官学連携、新事業創出等いろいろと楽しそうな話を見つけて絡んでおります。現在の関心はWEB3の概念を使って、地域課題、社会課題解決に取り組むこと。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。