第103回「数ヶ月待っても手に入れたい小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

数ヶ月待っても手に入れたい小さなブルーオーシャン」


後付けできる注ぎ口に数万円?!

コロナ渦において、
流行したことの一つとして、
キャンプがあります。

キャンプは、
テントを筆頭に、
さまざまな道具があり、
日々、進化し続けています。
しかし、たくさんの道具を
持って行くわけにはいかず、
できるだけ軽く、コンパクトにしたものです。

とは言え、
キャンプに行くと、
いろいろなことがしたい!

その中の一つが、
おいしいコーヒーを
淹れて飲むこと。

湯をわかし、
その間に、コーヒー豆を挽き、
湯を注いで、
景色を見ながら、
のんびりと飲む…

といきたいのですが、
クッカーやマグで
そのままお湯を注ぐと
ドバッと勢いよく注いでしまうのです。
その瞬間、
コーヒーが台無し…

とはいっても、
キャンプでドリップポットを
持っていくのが難しいです。

著者撮影の画像

そこで生まれたアイデア商品が、
京都のガレージブランド「楽歩京都」が開発した

「森の雫」

手持ちのクッカーやマグカップに取り付けることで、
ドリップポットのようにゆっくりと
お湯を注ぐことができるチタン製の注ぎ口。
しかも重さはわずか9g。

私はこれを見た瞬間、
「欲しい!」となりました。

金額は1万円以上。
注文したら、
なんと、納品までに1ヶ月以上
かかると言います。

しかし、それでも、
購入しました。

キャンプをしない人であれば、
チタン製の小さな部品に、
1万円もかけないでしょう。
1ヶ月以上も待たないでしょう。
キャンプをする人でも、
コーヒーをドリップして、
飲まなければ、
必要ないでしょう。

さて、実際に使ってみて、
もう、メロメロです(笑)
購入して大正解でした。

「欲しい」と思わせれば、
金額や待ち時間は関係ない。
そんな小さなブルーオーシャンでした。

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「森乃雫」
https://www.rappo-kyoto.com/
楽歩京都
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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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