第99回「離職率100%を目指す採用活動の小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

「離職率100%を目指す採用活動の小さなブルーオーシャン」


「常識を疑う、逆張りの経営をしている企業の採用活動とは?」

社会的通念や固定概念、
常識と呼ばれる物や事は、
世の中にたくさんあります。

こうした常識を疑い、
「全ての仕組みに逆張りを」
というビジョンを掲げている
企業があります。

株式会社MapleSystems
という会社です。

Here and now, unfortunately, ends my journey on PixabayによるPixabayからの画像

例えば、株式会社MapleSystemsでは、
「お客さま第一主義」を掲げていません。
企業であれば、お客さまを一番と
謳うでしょう。
これが一般的な常識だからです。
しかし、株式会社MapleSystemsでは、
その常識を疑い、
お客さまを一番と考えず、
社員にイキイキと働いてもらうことを
第一としているのです。
それが、結果としてお客さまの
喜びや感動に繋がるから。

採用においても、
常識を疑っています。
普通の会社であれば
社員に求めるものとして

「帰属意識や、離職率の低下」

です。
これにプラスして、
自社に合う人材なのか?
能力はあるのか?
などを企業側は見極めようとします。

もしかすると
企業側のこうした常識が、
採用の足かせになっているのかもしれません。

では、株式会社MapleSystemsは
どのような採用活動をしているのか?

「離職率100%を目指します!」

と謳っているのです。
言い換えると、
「いつでも辞めてくれて構わない」
ということでしょう。
働く社員は日々成長しています。
結果、会社を卒業していくのは
当たり前のことではないか?
だからこその
離職率100%
なのです。

昭和世代の方々と
平成・令和世代の方々との
考え方も、違います。

何が常識で、
何が非常識なのか、
わかりません。

社会通念や固定概念を
捨てる、というよりは
疑ってみて、逆張りにしてみる。
これが小さなブルーオーシャンを
生み出すコツなのかもしれません。

 

 

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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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