この対談について
株式会社ワイキューブの創業・倒産・自己破産を経て「私、社長ではなくなりました」を著した安田佳生と、岐阜県美濃加茂エリアで老舗の葬祭会社を経営し、60歳で経営から退くことを決めている鈴木哲馬。「イケイケどんどん」から卒業した二人が語る、これからの心地よい生き方。
第153回 世界の借金・5京円を、リセットする?
第153回 世界の借金・5京円を、リセットする?

なんと、5京円ですって。

本当ですよね(笑)。ちなみにこの5京という数字、世界の年間GDP(国内総生産)の3倍らしくて。つまり、世界中の人が3年間、1円も使わずにタダ働きしてようやく返せる金額なんですよ。

構造的にはそうですね。でもビットコインのような仮想通貨もそうですけど、最近の「お金」って誰が価値をつけているのかよくわからない。

そうですね。仮想通貨の「マイニング」みたいに、計算するだけでお金が増えていく仕組みも不思議ですし。一方で、そうやって日々「お金」は増え続けているのに、実体経済が成長している感じがしないんですよ。

確かに確かに。世界的には実体経済の何百倍、何千倍っていうお金が発行されているはずなのに、世界の年間GDPは世界債務の3分の1しかないわけですもんね。とは言え、僕らからしてみたら、住宅ローンとか車のローンって、別にそこまで高いわけでもないですよね。

そういうことです。ローンによって「時間」は買えたけど、その分たくさんのお金を払っているわけです。そういった「甘え」とか「便利さ」が積み重なっていった結果が、5京円という数字なのかなと思うんです。

私も同じことを考えていまして(笑)。お金を貸している人と借りている人の比率で言えば、確実に借りている側の人間が多いと思うんです。たぶん99.9%は借りている側の人。で、もしその人たちが一斉にデフォルトしたら…。

やっぱりそうなりますかね(笑)。でもどこかでリセットしないと、生まれながらにお金を「持っている人」と「持っていない人」の差が開きすぎちゃうと思うんですよ。だから時々は世界基準規模でデフォルトをした方がいいんじゃないかという気がするんです。

強制リセットというわけですね。100年に1回くらいのタイミングだったら、お金を貸している方も前回の「貸付金がチャラになった事実」を忘れて、また貸してくれるかもしれない(笑)。それにしても、貸す側の人間も必死ですよね。回収するための新しい法律を作ったり、どんどん複雑な複利の仕組みを考えたり…。
対談している二人
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















