住宅業界(新築・リフォーム・不動産)の「課題何でも解決屋」として20年以上のキャリアを持つ株式会社ランリグが、その過程で出会った優秀な人材を他社に活用してもらう新サービス『その道のプロ』をスタートしました。2000名以上のスペシャリストと繋がる渡邉社長に、『その道のプロ』の活用方法を伺う対談企画。
第93回 人が足りなくなる時代のビジネス戦略

確かに。今は外国人労働者や定年過ぎてからも働く人が増えたり、共働きの一般化などの影響で、まだ本格化していないだけって感じですもんね。リクルートワークス研究所のデータにも「労働力の供給量が需要を大きく下回るだろう」とありましたし。

それで言うと、中小企業には「社外に出してもいいような仕事」も結構あると思うんです。よく役所が「1人でできる仕事を3人がかりでやっている」なんて揶揄されることがありますけど、中小企業にもそういう部分はあって。

そうなんですよ。私は最近「日本人の平均年収を1000万円にしよう」と公言しているわけですが、これはどちらかというと、「それだけの価値を発揮できる仕事以外は人を配置できなくなるんじゃないか」という話でして。

そうですね。もっともそれは「効率化」というより、「人間が直接提供するサービス」の価格が上がっていくってことです。ポジティブに言えば「人間の価値が上がる」。結果、「うちは調理も接客も人間がやりますよ」というのが強みになる時代が来るかもしれません。
対談している二人
渡邉 昇一(わたなべ しょういち)
株式会社ランリグ 代表取締役
1975年、大阪市に生まれる。大学卒業後、採用コンサルティング会社ワイキューブに入社。同社の営業、マーケティングのマネージャー、社長室長及び、福岡などの支店立上げを担当し、同社の売上40億達成に貢献した。29歳の年に株式会社ラン・リグを設立し、今期20期目。述べ900社以上の住宅会社のマーケティング、人材コンサルティング支援と並行し、500店舗以上が加盟するボランタリーチェーン「センリョク」など、VC、FC構築にも多数携わる。また、自身が司会を務め、住宅業界の経営者をゲストに招き送る自社のラジオ番組は、6年間で、延べ300回以上の配信を経て、毎月2万人以上の業界関係者が視聴する番組に成長した。今年5月には、2000人以上のプロ人材とのネットワークを生かした~社長の右腕派遣サービス~【その道のプロ】を本格リリース。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。