日曜日には、ネーミングを掘る ♯051 ネットの履歴書

今週は!

人間のほんとのところって、
なかなかわからないものですよね。

凶悪事件を起こした犯人が、
近所で評判の良い人物だったり、
わが子に暴力をふるって逮捕された父親が
職場では優しい上司だったり・・・。
ここまで極端でなくても、
誰しもがリアルでは見せていない、
見せられない素の部分を
もっているのではないでしょうか。

そんな人間の素性を知るヒントが、
じつはネットのなかにあるのではないか。

そう考えて、ネット上での人間を
マイニングし、研究している会社があります。東京・築地に本社を置く
ソルナ株式会社さんです。
で、この度、第一弾として
開発に成功したのが
今回のタイトルである『ネットの履歴書』
(ビジネス特許・商標登録申請中)。

どんな商品かといいますと、
特定の人物に関するネット上のログ
(匿名を含む本人の書き込みや
本人への評判など)を、
IT×エキスパートによって収集・解析し、
レポートにするというもの。

「この商品を、まずは企業の採用ツールとして売り込みたい。つきましては、なにかぐっとくるネーミングはできないだろうか」
というご依頼からはじまったお仕事でした。

『ネットの履歴書』という
「あたりまえといえば、あたりまえ」の
名前は、どのように生まれたのか。

以下、私の思考巡りです。

企業が採用する際の標準って、いまは「履歴書」と「職務経歴書」が基本だよなぁ。

ソルナさんの商品は、この2点に加わるかたちできっと新しい標準になっていくんだろうなぁ(なってほしいよなぁ)。

ということはだよ。ネーミングは、この2点と並んで違和感のないものでなくっちゃいけないよなぁ。

履歴書+職務経歴書+○○〇?

歴は歴でも、ネット上の歴なんだよなぁ。

そうか!「ネットの履歴書」!略して「ネ歴」、
これだよ、これ。

「今度、応募してくれた〇〇さんのネ歴はどうなってる?」「経歴書だけではわかりませんでしたが、ネ歴を見るとコミュニケーション力があって、周りからの評価もとっても高いですね」

こんな会話が、企業内であたりまえになるんだろうなぁ(なってほしいなぁ)。

と、まあ、いろいろと想像を巡らし、
そのストーリーをソルナさんにも
ご説明申し上げましたところ、
無事、お買い上げ。

こんなかたちでデビューすることに
あいなりました。

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