日曜日には、ネーミングを掘る ♯074 夏の妄想劇、幕間

今週は!

親愛なる読者のみなさま。暦の上ではもう秋とはいえ、相変わらず茹だるような暑い日が続き、いやになっちゃいますね。私はほぼ毎日、自宅のある場所から駅までバスで通っていますが、このバスときたら予定通りに来たためしがなく、強烈な日差しのなかで待っておりますと、それこそ全身が溶けてしまいそうになります。

先日も10分ほど遅れたバスに倒れるように乗り込み、茹った頭を扇子でパタパタやっていたのでありますが、そんなときも何か面白いネーミングはないかと車内の掲示物に目が行ってしまうが、この家業のかなしい性。ちょうど目の先にあった三井アウトレットパークの広告の、右上の隅にある三井不動産のロゴマークのとなりの、小さな言葉が気になりはじめたのでありました。

&EARTHは、あとで検索して、三井不動産グループが掲げているグループビジョンで「当社のまちづくりが常に地球とともにあることを認識し、人が地球とともに豊かになる社会を目指している事を表している」ものであることがわかったのですが、このとき私の頭に浮かんだのは、そういう高尚なことではなく、ネーミングのプレゼンテーションの1シーンでした。

「さて、みなさん。このネーミングですが、じつはちょっとした仕掛けを施しています。&をひらくとAND、つまりANDEARTHという8文字となります。そこで真ん中の4文字にご注目ください。D、E、A、R。DEAR(親愛なる)という言葉が浮かび上がってきます。先般、日産を追われたカルロス・ゴーンさんは、かつて就任時においてRENAISSANCEのなかにはNISSANの6文字が隠されていると宣言し、リバイバルプランを推し進めていきました。&EARTH、このネーミングのなかには、地球とともにという強い意志を、親愛なるすべてのステークホルダ―のみなさまとともに、というメッセージが隠されているのです。」

このシーン、もちろん私の頭のなかにバブった勝手な妄想なわけですが、我ながらへんてこりんなことを考えるものだなぁと思った、暑い夏の日の出来事でした。

ブルー・オーシャン戦略は、未知の新大陸を探しだす作業ではありません。
新たなブルー・オーシャンは今いるレッド・オーシャンの中に無数に存在するのです。

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