【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「お金の未来はどうなると思いますか?」2018年1月24日配信

第278回「お金の未来はどうなると思いますか?」
ビットコインが流行っていますが、日本円や米国ドルから、主役の座を奪う日は来るのでしょうか?
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

自分でいられるっていうのは「好き」や「得意」とは違う感覚だと思いました。金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。

栃尾

前回の「絵を描く」に繋がってるわけですね。

金子

そうなんです。

安田

「自分・・・」なんでしたっけ?

金子

絵を描いてるときが自分でいられるときだなあと思っていたんですけど、絵を描いている自分は「好き」や「得意」とは違う感覚だなと思ったんですよね。

栃尾

それが私の求めている「夢中になる」ってやつです。フローみたいなやつ。砂場みたい。

安田

夢中になってるときの自分は本当の自分だってことね。

金子

うん、なんかそんな感じを若干してます。

安田

はい。じゃあ質問をお願いします。

栃尾

はい、ちょっと長めなので早々に。30代歯科コンサルタントの方からいただいております。安田さん、栃尾さん、金子さん、こんにちは。

金子

こんにちは。

安田

こんにちは。

栃尾

こんにちは。ご質問です。お金の未来はどうなると思いますか?最近、大久保圭太さんのポッドキャストを聴いていて「面白い人がいるぞ」と思い、ポッドキャストも第1回から聴き直し、書籍「千円札は拾うな。」「私、社長ではなくなりました。」も拝読させていただき、すっかり“安田漬け”の日々を送っています。
これは大久保さんのポッドキャストに安田さんがゲストで出られたってことなんですか?

安田

はい、ゲストで出ました。

栃尾

私は現在30歳で大阪出身・神奈川在住のコンサルタントです。本業に関係のない一見ムダと言われることを考えるのが好きで、最近はもっぱら「お金ってどうなるんだろう?」が自身のテーマです。国家や政府が信認していない仮想通貨を多くの個人が信用し、徐々に軸足が日本円や米国ドルからビットコインなどに移っていき、それらが主役になるような世界が訪れるのでしょうか?私自身はまったくどうなるのか予測がつきません。ただ、安田さんもおっしゃる「世界の富の半分を数人が占めてるのもどうなんだろう?」は同感です。もしこれから世の中が変わっていくのなら、資本主義的な貨幣経済が今の延長線上で進むのではなく、もっと貢献や愛情や他人への親切が数値で記録され、誰かに優しくすればするほど豊かになるような仕組み、そんな方向へ進化すれば良いのにな、なんて夢みたいな空想を膨らませています。独自の世界観をお持ちの安田さんはどんなふうに感じておられるのか聞いてみたいと思いご質問させていただきました。ちなみに、気にはなっていますが仮想通貨は1円も買っていませんし投機する気もありません。という質問でございます。

安田

金子さんはビットコインというのは知ってますか?

金子

名前だけ。

安田

ああ、僕と一緒ですね。

栃尾

私もそうです。

金子

みんなそう?

栃尾

そんな感じ。どんどん価値が上がってるんですよね。

安田

なんかもう当初の100倍ぐらいになってるんですよね。

栃尾

へぇ~。

金子

それは要するにどういったものなんですかね。

安田

ね(笑)。普通、通貨ってどこかの国が発行してるんですよね。昔は米ドルとか、お金は金(きん)と交換できたんですよ。知ってました?

金子

いやいや、知らないです。そうなんだ。

安田

はい。だから、金(きん)と交換できるっていうことがその紙切れの価値というか、いざとなったら金と換えれるよ、というものだったんです。けど、金が世界中でそんなたくさんないんでやめちゃったんですよ。その代わりに国がそのお金の価値を保証するよっていうのが今の世の中で。1つの国には1つの通貨があるってイメージじゃないですか。でも、そんなの最近の話。昔は国が通貨を発行してるわけじゃなかったんです。つまり、ビットコインっていうのはどこの国が発行してるわけでもなくて、インターネット上に突如現れたんですよ。「なんとかさん」っていうの日本人っぽい名前の人が作ったと言われてます。たとえば紙幣とか今ないお金もあるじゃないですか、たとえば日本円を1円も持ってなくても銀行口座には円としてある場合・・・って、分かります?言ってること。

金子

お財布にゼロだけど、引き出せばあるよってことですか?

安田

そう。そういう場合は、つまりコンピュータ上に記録として存在してるだけで物質としてはないんです。将来的には、お札とかコインとか全部なくなるんじゃないかって言われてるんですよね。

栃尾

電子マネー?

安田

電子マネーだけになっちゃった場合に、みんながSuicaとか持ってる場合、そうなったらお金っていうのはWeb上の記録でしかないんですよね。ビットコインも「誰がいくらもってる」っていう記録だけをずーっと更新していくっていう仕組みらしいんですよ。

金子

あ、そうなんですね~。

安田

はい。僕もプロじゃないので分からないんですけど、お金がどうなるかっていうことに関しては、お金はとっても便利なんですよね。この人が言っているようにお金って元々は物々交換をしやすくするための道具。お肉は腐っちゃうけどお金に換えたら腐らない。今すぐじゃなくて1年後に好きなものと交換できるものなので便利ですよね。ところが、今はお金って増えるんです。肉は置いとくだけじゃ肉は増えないですけど、ハムスターは増えちゃいますけどね、ちょっとややこしいこと言っちゃいましたけど(笑)

金子

増えないよーそんな(笑)

安田

お金は利子がつくっていうのもあるんですけど、お金を運用してどんどん増やすというね。物を作って売ることでお金が増える仕組みでいうと、例えば、ビルを建ててその収益が増えるっていうのがイメージできるじゃないですか。あ、もう金子さん固まっちゃってますね(笑)。つまり、実体のない、お金がお金を増やしていくっていうのが全経済の中の9割ぐらいあるって言われてるんですよ。物が動いてないっていうか、お金とお金を交換しあって、例えば日本円とドルを交換して、またドルを日本円と交換するみたいなことでどんどん増えていくと・・・

栃尾

しかも結構コンピュータがやってるんですよね、AIが。

安田

そう、コンピュータが勝手にやってる。元々持ってる人がどんどんお金持ちになっていき、実体経済だけで生活している人はどんどん乖離していって。だから、どこかでお金の価値は暴落するんじゃないかとは言われてるんです。僕の考えはどうかっていうと、やっぱり元の交換とか貯蓄するための道具としてのお金に戻ったほうが良いなっていうのがひとつ。あとは、やっぱ為替みたいに国がコントロールしたりお金がお金を増やしていくっていうところをもうちょっと、ゼロにしろとは言わないですけど、いくらなんでも実体経済よりは少なくしてくれるような新しい形の世界共通通貨になったら良いなとは思いますね。できるかどうか分からないですけどね。

金子

ビットコイン賛成って感じですか?

安田

ビットコインとは言わないですけど。まあビットコインでも良いですけど、そういう誰のものでもない、つまりWeb上の、信用ですよね。「この人がこれだけ仕事したから給料としていくらね」っていう感じです。たとえば仕事じゃなくても「金子さんがすごい僕に優しいことを言ってくれたから3ビットコイン」みたいな時代が来るかもしれなくて。つまり人類にどれだけ貢献したかがその人の貯金になっていって、「困ったときにそれを引き出せるよ」みたいな。そういうふうな方向に向かっていくんだろうなとは思うんです。向かっていってほしいなと思うし。だけどやっぱり今の既存の円とかドルとか発行してる人とか既存のマネー持ってる人はその権利を守ろうとするので、既得権益をね、その戦いがあるんじゃないかなって。

金子

なんで守ろうとする?

安田

だって、今まで自分が持ってたお金の価値がそれによってガーンって下がっちゃうわけじゃないですか。たとえば日本円1円も持ってなくても生活ができるようになっちゃうわけですよ。

金子

うーーーん、なんでだろー。

安田

たとえばビットコインだけのSuicaみたいなのがあるとするじゃないですか。“ビットSuica”があるとしたら、これでコンビニで買い物もできるし、ホテルにも泊まれるし、旅行にも行けるし、どこにも行ける。

金子

なるほど。だからお金はいらないのか。

安田

各国に行ったら両替しないといけないですけど、世界中1個の通貨で良いんじゃないの?っていう気もしますし。まあ、分かりません。

金子

ふふふふふ(笑)

安田

分かりませんけど、この人も「投機しない」って書いてますね。僕もビットコイン買ったことはなくて、投機としてあんまり興味がなくて。でも、そういうどこの国にも属さない通貨で生活できる時代が来たら良いなあとは思いますね、とっても。

栃尾

やっぱり、絶対お金は必要なんですかね、通貨的なものは。

安田

必要だと思いますね。やっぱり物々交換が、何らかの間の挟むものが。べつに通貨じゃなくても良いですよ。

栃尾

この方がおっしゃってるみたいに貢献・愛情や他人への親切が数値化されるっていうことかもしれない?

安田

そう、その価値をある程度数値化して、次のコンビニであんぱん買うときには「“何優しさ”で1あんぱんか」っていうことが分かんないと交換できないんで。

栃尾

「いくらビットコインあっても売らないよ」みたいなことがあるかもしれないですよね。

安田

ということもあるかもしれない。

金子

でも嘘つきが増えそうですよね、この仕組みは。

安田

いや、逆に正直な人が増えていくんです。今中国では電子マネーしか使えないような店がいっぱい増えてるんですけど、インターネットの中で「この人はちゃんと決済した」「予約したお店にちゃんと行ったかどうか」っていうのがきちんと評価されてるんです。インターネットの中の信頼を失うと通貨を発行してもらえなくなって。他にもものすごい金利が高くなるとか、店の予約ができないとか、電子マネー自体使えなくなるとか。だから、とにかくその信用を落とさないために「良いヤツ」にならなきゃいけないっていう時代になってきてるんですよ。

栃尾

へぇ~。

金子

はぁ~、なるほど。

安田

リアルマネーはどんなに嫌なヤツでも手に入れようと思えば入れられますけど、Web上の信頼っていうのはみんなに認められるような良いことしないと手に入らなくなってくるっていうことが起こってます。まあ、そういう方向に進んでいくか、また全然変わるかは分からないですが。ということで、この難しい話を簡単にまとめてください。

金子

難しいなぁ、これ。

栃尾

まとめるんですか?(笑)。貢献度とか信用とかがお金に変わるような世界が来ると良いですね。だめですか?(笑)

安田

今のままでの通貨は絶対どっかで破綻すると僕は思いますけどね。

栃尾

生きてるうちなのかどうなのかって感じですかね。

安田

生きてるうちに見たいですね、ぜひ。ということで今日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2018年1月24日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
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