「人生の終わりをどうやって決めていますか?」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第497回「人生の終わりをどうやって決めていますか?」
というご質問。
じつは安田は何年も前から『長~い遺言書』を書き続けているそうです。

栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

フリーランス活動を進めている一方で、なんと!3年ぶりに正社員になりましたー!金子亜佑美です!

安田

安田佳生でーす。えっ、正社員になったんですか!?

金子

正社員になっちゃいました!成りゆきで。

栃尾

うれしそう!

金子

うれしそう?(笑)

栃尾

うん。

金子

なんか、やっぱり安心はあるな、っていうのがひとつ考えられます。

安田

へぇ~。

栃尾

成りゆきではなく、自分で決めたと思ったほうがいいかもしれませんね。

金子

あ、そっか。わかりました!自分で決めましたー!(笑)

栃尾

(笑)

金子

ではですね、今日は質問が来ております。

安田

はい。

金子

いつも人生に役立つメルマガ、ありがとうございます。メルマガで読んだ「終わりを決めておく」に、とても感銘を受けました。実際に安田さんが、事業、社長、人生の終わりを、いつに決めているのか気になりました。特に人生の終わりをどのような考え方で進めているのか、参考に聞いてみたいです。よろしくお願いします。ということでーす。

安田

はい。メルマガの読者さんなんですけど、「ポッドキャストで取り上げてほしい」っていうことでですね。「終わりを決めておくことが大事だよ」っていうメルマガを書いたんですけど、それは社長向けに主に書いたんですけどね。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

「社長は、自分がいつ社長をやめるか決めて事業をやったほうがいい」っていう。

栃尾

なるほどー。私、決めてないですね。

安田

自分の社長業を振り返って……やっぱりね、なんていうんでしょうねえ、会社の調子がいいと気持ちいいんでダラダラやっちゃうし、調子悪くなったら誰も社長なんか引き継いでくれないんで、結果的にいうと、いいときに引き継ぐしかないんですけど、社長をやめようと思うとね。

栃尾

なるほど。

金子

ふーん。

安田

でも、いいときって引き継ぎたくなくなっちゃうんで、「いつ」って最初に決めとかないと、たぶん、どっちにしろ、やめれなくなるかなっていう気がしてて。

栃尾

なるほどー。

安田

やっぱり、長くやりつづけるって、あんま会社のためにもよくない気がしてまして。

栃尾

うんうん。

金子

ふーん。

安田

で、今回は人生の終わりの決め方。お二人はどのように決めてるんですか?人生の終わり。

金子

人生の終わり……

栃尾

あんまり……決めてないですけど。最近は「自分で決めたいな」と思ってるぐらいですね(笑)前は「死ぬときに死ぬだろう」と思ってたんですけど、いまは、ちゃんとサヨナラをして、「ここで死ぬ」って決めたいなっていうことを、ぼんやり思ってますけど。

安田

それは家族に?

栃尾

そう、家族とか仲のいい人とかに、ちゃんとお別れをしてから亡くなりたいなと。ぼんやり思ってるぐらいですけど。

安田

なるほどねー。

栃尾

いつまで自分が健康かってわからないので、まあ、健康のうちは生きてたいと思うだろうなあっていう、ちょっと弱気な気持ちではありますが(笑)

金子

うーん。

安田

なるほど。栃尾先生はどうなんです……栃尾先生じゃない、金子先生。

栃尾

金子先生は(笑)

金子

(笑)うーん……あんまり考えてないですね、一緒で。安楽死とかっていま聞いたことが結構あって、尊厳死とか、そういうのも考えてはいますけど、うーん、あんまり決めてないです(笑)

安田

決めてない?

金子

決めてない(笑)

安田

なるほどね。まあ、いつ終わるかってわかんないんでね。なんていうんでしょうねえ、僕はもう歳なんで、子どももちっちゃいから、一応3年きざみで生きてるんですけど、3年間はとりあえず死なないということから逆算して、今年なにやるかって決めるんですけど。

金子

3年区切りか。

栃尾

それは、じゃあ、いま、3年間の何年目なんですか?

安田

ずっと3年なんですよ。

栃尾

(笑)

安田

1年たったら、また3年から逆算して。

金子

あ、そういうことか。

栃尾

永遠に終わらないってことですね、いまの理屈だと。

安田

永遠に終わんないけど、4年目以降は考えないってことです、つまり。

栃尾

あ~、なるほどなるほど。将来のことは3年までしか考えない?

安田

はい。

金子

ははー。

安田

ポックリ逝っちゃったとしても、あと「1年です」って言われたとしても、まあ、慌てずにやっていけるように、っていうのはあります。

栃尾

なるほど。

安田

だけど基本的には、どうですかねえ、たとえば、さっきのお別れとか遺言みたいなのってあるじゃないですか。

栃尾

はい。

安田

それってたとえば、「お別れをあと3分でしゃべれ」って言われたら、なかなかむずかしいじゃないですか。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

じっくりとお別れをしたい感じでしょ?

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

僕もそんな感じなんですよ。だから、僕がいま書いてるメルマガとかYouTubeとかって、遺言に近いんですよ。

栃尾

なるほどー。これも?(笑)

安田

あ、これもそれに近いですね。

栃尾

これもそうですか?

安田

はい。

金子

ここもか!【00:05:07】

栃尾

なるほどねー。

安田

興味ある人が、たとえば自分の子孫とか、もう一緒に住んでないけど子どもとか、いまのちっちゃい子どもとか、「うちの父親はどんなことを考えてたのか」とか、お別れの言葉も含まれてるし、「俺は人生ってこういうもんだと思うぜ」って教えてあげたいことも含まれてるし、「こんなことに悩んで、いまはだめです、みたいな気持ちも残しておきたいし」みたいなことが含まれてて。

金子

ふーん。

栃尾

いいですね。

安田

そんな感じです。だから、終わるための準備って感じですかね。

栃尾

うーん、たしかに。

金子

ふーん。

安田

僕の場合ね、人間最後なんで。

栃尾

何度も言うけど(笑)

金子

そうだった(笑)

安田

「人生があと何年か」ってなかなか決めづらいですけど、「人間あと何回か」は決めたほうがいいっていうふうに僕は持論をもってまして。あと2回でもいいし、3回でもいいし。

栃尾

ふーん。

安田

今回最後にしようと思ったのは、それも社長業と一緒で、たぶんキリがなくて、決めとかないとズルズル、いつまでも人間だろうなって気がして。

栃尾

はい。

金子

ふーん。

安田

今回が最後だと思ってやろうと。でも、今回が最後だと思うと、やっぱりね、YouTubeとかも「このネタじゃだめだ。もうちょっと、ちゃんとしたネタ残そう」みたいに、ちゃんと考えるんですよ。

栃尾

なるほどねえ。

安田

そうなんですよ。

金子

お、重みが……

栃尾

私もなんか思いますね。自分でポッドキャストやってますけど、たとえば、「いま急に自分が死んでしまったら、家族はこのポッドキャストを聴いて懐かしがるのかな」みたいなことを結構考えますね。やっぱ声ってすごくおっきいので。写真は普段から見てますけど、「声によってその人を思い出される」みたいなのはすごいあるので。

金子

ある、ある。うん、たしかに。

栃尾

内容うんぬんより、声って結構、子どもの声もすごいそうですけど、なんか、そういうのはいいなあと思います、言うつもりはなかったけど(笑)でも、「お別れしてる」みたいなことに、たしかになりますよね。死んだあとにちょっとずつお別れするみたいな、残された人にとってみれば、みたいな。

安田

そうですね。僕はあれですね、言葉とか思考を残したい派ですね。

栃尾

うんうんうん。

金子

ふーん。

安田

「この人だったら、じゃあ、こういうふうに考えんのかな」みたいな。たぶん、もうちょっとするとできるって言われてるのは、AIみたいなもので、たとえば「織田信長だったらどういうジャッジするのか」とかっていうことが、本人の記憶とか経験を全部インプットして残しとくと、肉体はなくなっても、その人の思考とか判断とかの軸は残るわけですよ。

栃尾

はい。

金子

お~。

安田

っていう時代が来ると言われてますけど。

栃尾

うんうん、なるほど。

安田

だから、それの材料になるようなもんが残せればいいなっていう。

金子

ゆくゆくは、じゃあ、「安田AI」みたいなロボットができあがる?

安田

いや、それをつくってもらえるとは思えないんですけど、僕のために。

栃尾

(笑)

金子

(笑)

安田

まあ、でも、本みたいなもんですよ。本も、自分の考えとか思考を残したくて書いてたんですけど、やっぱり本だけでは書ききれないっていうか、残しきれないっていうか。いま、だから、いい時代ですよね。声で残したい人は声で残せるし、文章で残したい人は文章で残せるし。

金子

うーん。

栃尾

うん。そうですね。

安田

そうなんですよ。

金子

ほんとですね。

安田

ちょっとまじめに、だから、自分の人生とか自分の言葉を残しとくの、大事じゃないかなって思いますね。

栃尾

うんうん。

金子

なるほどぉー。

栃尾

じゃあ、今回の質問のあれとしては、終わりは、決めてはいないってことなんですね。

金子

3年後。

安田

そうですねえ、もともとは「50歳」って決めてたんですけど、50過ぎちゃったんで。

金子

おっ、若い、50歳(笑)

栃尾

なるほど。逃してしまったと(笑)

金子

まじっすか、若くないっすか50歳(笑)

安田

よく言われるんですけど、べつに自分ではそうは思わなくて。

金子

へぇ~。

安田

なんていうんでしょうねえ、50歳で死ぬか死なないかっていうことが大事じゃなくてね、占い師じゃないんで、それはわからないじゃないですか。

金子

うん。

安田

「50歳で死ぬっていうことを前提に生きたら、20代30代はどうなんのか」っていうことが大事で。

金子

ああ、そっか。

栃尾

たしかに。なるほど。

安田

だから25で会社つくるときに、「50歳で死ぬっていう前提で事業をやろう」って、そういうふうに決めて。

金子

あ~、なるほど。すごい25歳。

栃尾

お~、なるほどなるほど。そしたら早くやんないとだめですもんね。

安田

そしたら46で会社がつぶれ、50過ぎても生きてたっていう(笑)

栃尾

(笑)

金子

すごい(笑)若い。すごいな。

栃尾

でも、そう思うと、すごいスピーディーな展開でしたね、50歳までっていうか。

安田

でもね、いまはもう57で、55のとき子どもができたんで。

栃尾

うん。

金子

おおっ、すごい!

安田

自分のなかでは別の人生を生きてる感じです。

栃尾

そうですね。1回死んでるみたいな。

金子

うん。

安田

はい。1回死んで別の人生をまた生きてる、っていう感じでやっております。

栃尾

すごい。

金子

いいですねえ。

栃尾

もう1回生まれ変わるかもしれませんね、今生で(笑)

金子

ね。いつか生まれ変わりそうですよ、また。

安田

……ということで。

金子

(笑)

栃尾

はい(笑)

安田

本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございましたー。

金子

ありがとうございましたー。


*本ぺージは、2022年4月6日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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