「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。
第111回 もしも岩上巧が都心にサロンを構えていたら…?

岩上さんはもともと東京で修行されていて、今は地元である茨城・水戸にサロンを構えていらっしゃいますよね。もし仮に東京…例えば青山のど真ん中とかに開業していたら、どんなお店を作ったと思います?

えー…そんなこと考えたこともなかったなあ(笑)。僕が最初に勤めたのは小岩で、そこから吉祥寺に移ったんですけど、どちらも「下町」の雰囲気のあるエリア。だからいわゆる「東京都心」のお店っていうのは経験したことがないんですよ。

それで言うと、僕が小岩から吉祥寺に移った時にも、小岩のお客様がわざわざ吉祥寺まで通ってくださっていたのを思い出しました。そう考えると僕は当時から、一貫して「お客様が通いやすい店づくり」を目指していたように思いますね。

なるほど〜。ちなみに内装はどうしていたと思います? やっぱり今の『マハロコ』のようなハワイアン風にしていたと思います?

そうですね。今は「ハウオリ」がウチの看板のようなイメージになっていますが、もともとハワイアンコンセプトにしたのは、お客様と僕とで人生観やマインドを合致させたいなと思ったからで。だからきっと別の場所で開業していたとしても、きっと同じような「マインド・コンセプト」は作っていたと思います。

いや、そうでもないかもしれない。というのも東京のサロンで働いていた時は、お客様とサロンの外で会ったりはしてなかったんですよ。お誘いしていただくことはたくさんあったんですけど、なんか違うかなって。

それは多かったですね。逆に、施術しながら経営のアドバイスをいただいたり広告の書き方を教わったりもして。そう考えると、当時からお客様が「髪を切る」だけじゃない理由で来てくださっている感覚はありましたね。

なるほど〜、今も昔も変わらず、「岩上さん」という人に、お客さんが集まっていたということか。じゃあ都内でサロンを開いたとしても、駅近で狭いところよりも、駅から多少離れても広い物件を借りていた可能性が高そうですね。

いいですねぇ。ちなみにマハロコは二次会もできるほどの広さがありますが、最初から今のような使い方を想定していたんですか?

いや、そんなことまったく思っていませんでした(笑)。実は吉祥寺で働いている時に、系列店でオーナーが音楽会やファッションショーをやっていて。でも当時の僕は「美容室を美容室以外の使い方で使うなんて!」ってすごく違和感があったんですよ(笑)。

ありましたありました(笑)。でも今となっては、その「コミュニティ」としての価値がわかる。なんというか…「余白」を感じられるお店とでもいいますか。例えるなら、料亭の内装や中庭のような「味以外の楽しみ」が感じられるようなお店がいいなあと。

なるほどなるほど。都心だと回転率を上げるために、どうしても何屋さんかすぐわかる「効率重視」の店が多いですけど、岩上さんだったら「ここは何屋さんなんだろう?」と思われるようなお店にしていそうです(笑)。

いやぁ素晴らしい。結局、お店を構える場所がどこであれ、岩上さんの根っこにあるものは何も変わらないんだということがよくわかりました!
対談している二人
岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表
美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















