【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「我慢と辛抱の境目を教えてください」2020年5月13日配信

第398回 我慢と辛抱の境目を教えてください
というご質問。我慢はネガティブ、 辛抱はポジティブのような薄い答えはやめてください。
ですって・・・。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

こんなときこそダシを取りましょう!金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。

栃尾

ダシ?

金子

ダシ。

栃尾

お味噌汁とかのダシ?

金子

うん。お味噌汁とかのダシ。ダシ取って冷凍しといて……食べてます。

栃尾

はい(笑)

金子

はい。

安田

はい(笑)

栃尾

今日は40代・工業デザイナーの方からご質問をいただいております。はじめまして。安田先生の死生観あふれる哲学的な話題が好きで、毎週楽しみに拝聴しています。さて、早速質問です。「がまん」と「辛抱」の境目は何だと考えられますか?辞書やネット等で調べると、大枠どちらも一時的に自分の意思に反した行動ではあるが、「がまんはネガティブ」「辛抱はポジティブ」という説明が多かったように思います。どういうわけか、これらの説明に納得がいかず、人生に深みを与えるはずのこの重要な単語の裏側には、もっと上質な境目があるのではないかと、なぜか思ってしまいました。単にポジティブとネガティブというような二元論で語られてよいものか。仮に四次元的に考えると、がまんした結果、後発的にポジティブに転じたのなら、それは「しんぼう」という言葉に変わってしまうのか。単に動機時点の問題で使い分けているとするならば、極めて一次元的で広がりも深みも奥行きもないように思えてなりません。原理主義的で面倒くさい質問だと承知していますが、物事の真理を追究し、数々のがまんと辛抱を重ねてこられた安田先生であれば、何次元でも世界を広げた答えが返ってくるのではないかと思い、こんな質問をしてみました。ゆる~く論じていただいて構いませんので、貴兄なりのご意見をお聞かせ願えれば幸いです。ということです。

金子

お~、すげえ難しい文だった。

安田

安田先生の死生観あふれる哲学的な……

金子

フフフッ(笑)

安田

ね。金子さんに……(笑)

金子

鼻で笑っちゃいました(笑)

安田

鼻で笑うっていうの、久しぶりに見ましたけどね(笑)

栃尾

(笑)

安田

目の前で笑われたのは久しぶりですけど。

金子

すいません(笑)

安田

なんで鼻で笑ったんですか?

金子

えっ?なんか……うーん……

安田

「死生観あふれる」のとこですか?「先生」ですか?

金子

「死生観あふれる」で笑いました。

安田

ほぉ。なぜ?あふれてないですか?僕、死生観。

金子

うーん、なんか、死ぬことをめっちゃ考えてるなあって……(笑)

安田

じゃあ、あふれてるじゃないですか。

栃尾

そうですね。

金子

(笑)。いやあ、よくご存じだなあと思って。

安田

なるほどね。

栃尾

「先生って言っちゃったな」って思いましたけど、私は。また。

金子

たしかにね。

安田

先生ね。

金子

あと、文章がちょっと難しくて、よくわからなかったなと思いました(笑)

栃尾

難しいですね(笑)

安田

難しいのが好きなんでしょうね、きっと。難しいお話というか。

金子

難しい~。

栃尾

ああ、そうですね。「承知しています」って書いてありますもんね。

安田

うん。えー、「がまん」と「辛抱」の境目。はい、鼻で笑った金子さん、お願いします!

金子

(笑)。いやあ~、難しいですね、がまんと辛抱。また違う言葉に感じますけどね、感じ方は。

安田

……えっ、終了!?(笑)

金子

「がまん」はやりたくないことをやってるさまで、「辛抱」はやりたいことをやってるさま。

安田

なるほど。

栃尾

おぉ~、なるほど。

金子

な感じがしました。だから、違う次元と言ってたけど、違うことなんじゃないかと思いました。

安田

なるほどね。はい。えー……

金子

えー。

安田

では、江美さん。

金子

(笑)

栃尾

(笑)。私も亜佑美ちゃんとニュアンスは似てると思ってて、「がまん」って人から言われることとか、あと、未来が見えない感じがしますけど、「辛抱」って、「いまは辛抱しよう」みたいな言い方をよくすると思うんですけど、「よいときのために、いまはちょっとつらい状況を選択する」みたいな。

安田

おぉ~。

金子

うんうん。

栃尾

だから、亜佑美ちゃんが言うように、自分で選択するみたいなニュアンスが私はあるなあと。

安田

ということは、人にやらされるのは「がまん」ってことですかね。

栃尾

うーん、たしかに。人にやらされるかどうかが境目。

安田

たとえば子どもに言うときは、「がまんしなさい!」ってよく言うじゃないですか、お菓子ばっか食べると。

栃尾

言いそうです。

安田

でも、「辛抱しなさい」ってあんまり言わないんですかね。

金子

おぉ~。

栃尾

たしかに言わないかも。

金子

うん。

栃尾

だけど、たとえば「1時間辛抱したらめっちゃ遊べるから、いまは静かに」みたいなことは「辛抱」って言ってもいいかもしれないですね。

金子

おぉ、たしかに。

安田

ほぉ。ということは、「あとでいいことあるよ」みたいなときは「辛抱」なニュアンスなんですかね。

栃尾

うん。そういうイメージです、私は。

金子

なるほど。

安田

ということは、この方の言っておられるような、後発的にポジティブに転じたなら、それは辛抱という、いかにも薄っぺらで奥行きも深みもない……(笑)

金子

ああ、そんなこと書いてあった?(笑)

栃尾

すいません、ホント(笑)

安田

って書いてますけどね。

栃尾

そうですね。

金子

そっか。

安田

ということなんですかね。

金子

うん。

栃尾

「がまんした結果、後発的にポジティブに転じたなら」……ああ、なるほどなるほど。うーん……

安田

ね。

栃尾

「そのときにどういう気持ちか」っていうことな気がします。

安田

でも、たしかに自発的かどうかっていうのはひとつありますね。たとえば自分がこの言葉を使うとしたら、学校に行くっていうのは僕にとって「がまん」でしたね。学校で決められた時間にそこに座り続けてなくちゃいけないとか、校長先生の話を聞かなくちゃいけないっていうのは、「辛抱」じゃなく「がまん」でしたね、僕は。だから、正直言って、この方が「数々のがまんと辛抱を重ねてきた」って書いていただいてますが、「安田先生であれば」って。僕、がまんしたのは高校を卒業するまでぐらいですかね。

金子

えーっ。そっか、あとは全部……

栃尾

じゃあ、アメリカに行かれてからは……

安田

行ってからがまんしたことないですし、そもそも、その前も、全力疾走も途中でやめて、授業でその席にその時間座ってるというがまんはしてましたけど、先生の話をいかにも聞いてそうで、ノートをしっかり取りながら一切聞いてないという技を編み出しましたので(笑)

栃尾

(笑)

金子

すげぇ(笑)

安田

そういう意味では、あんまり、がまんってしたことないですよね。

栃尾

いま、週1のトレーニングが嫌だって言ってるじゃないですか。

安田

ああ、ジムですね。

栃尾

ジムですね。あれは「がまん」じゃない?

安田

あれは「辛抱」ですね、やっぱ。そう考えると辛抱って何ですかね。でも、辛抱じゃないかな。あれはがまんでも辛抱でもないな。あれ、何なんでしょうね。

栃尾

なんなんでしょう、そしたら。

安田

なんか、歯みがきとかと似てますね。

栃尾

仕方なくやってる、みたいなことですか?

安田

仕方なくやってる、うーん……

金子

歩くのと一緒ですか?

安田

呼吸みたいなもんですかね。生きていくためにやらざるをえないっていうか。「がまん」って、そういうのとはちょっと違いますね。やる必要のないことを誰かの意思によってやらされるっていう感じですかね。

金子

なるほど。

栃尾

心の抵抗がすごいある感じはしますよね。

金子

うん。

安田

ね。「辛抱」って僕の中ではやっぱり、たとえば種まきをして、収穫するまでの間は待たないといけないじゃないですか。その期間が辛抱って感じがしますね。

栃尾

うんうん。

金子

耐えることですね。なるほど。

安田

たとえばカブトムシの幼虫にたとえると、すぐに掘り返しちゃうわけですよ。もう大きくなったんじゃないかと思ってね。そうすると、だいたい死んじゃうんですね。

金子

えーっ!

栃尾

辛抱してないから?(笑)

安田

辛抱してないから。

金子

だから生まれなかったのか。

栃尾

掘っちゃった?(笑)

金子

うん。

安田

カブトムシの幼虫の飼い方でいちばん素晴らしいのは、できるだけ深い容器に土とか腐葉土とか入れといて、そして一切触れない。水分だけあげて。というのがいちばん大事なんですよ。

金子

そうします。

安田

あれは「辛抱」ですね。

栃尾

うんうん。「信じて待つ」って感じですかね。

安田

信じて待つ、うーん……そうですねえ。やっぱり時間と関係ありそうな気がしますね、辛抱って。

栃尾

そうですね。

金子

うんうん。ホントだホントだ。

安田

まあ、この方のおっしゃる言葉を借りれば、奥行きのないことになるんですが(笑)

栃尾

(笑)

金子

(笑)

安田

やっぱり、なんか、どうしても時間っていうか、やっぱり期間ですかね。期間を経ないと得れないもの。「石の上にも三年」みたいな。

金子

人間関係?違うか。違った。

安田

よく勘違いする人いるんですけど、「石の上にも三年」っていうと「動いちゃいけない」みたいなふうに思う人がいるんですけど、たとえばそれって「3年間は動き続けろ」っていうことも「石の上にも三年」っていう意味じゃないですか。

栃尾

なるほど。

安田

石の上に3年ずっと座ってるって意味じゃないんで。つまり、「3年間はやってみないとわからないよ」っていう意味なんですけど、でも、本当に言葉どおりに、額面どおり受け取る人っているんですよ。

栃尾

ああ、じっとしてる?

安田

本当に石の上に3年座らせようとする人とかがいて。「走りながら考える」みたいなのも、「走りながら考えろ」っていう意味じゃないと僕は思うんですよね。そうじゃなくて、「たとえ走ってるときでも思考を止めちゃいかんよ」っていう、つまり「思考を止めるな」っていう意味だと思うんですけど、でも、「足を止めるな」っていうふうに教える人が圧倒的に多くて。

栃尾

あ~、なるほどなるほど。

安田

つまり、動くことが主だっていうふうに思ってるんですよね。「がまん」ってそれと似たような、なんていうんですかねえ、うーん、本当の意味での期間の重要さをわかってない人が無理強いするものって感じがしますね、なんか。

金子

なるほど。

栃尾

うんうん。やっぱり、そうすると「がまん」がネガティブで、「辛抱」はポジティブっていう?

安田

えーと、奥行きの浅い……(笑)

栃尾

結果的には?(笑)

安田

そうでうすね。深みも奥行きもないことになってしまいますが。いや、結構深みも奥行きもあると思うんですけどね。

栃尾

そうですね。

金子

うん。

安田

ということで、最後に2秒でおまとめを。

金子

お願いしますね。

栃尾

えっ、2秒は無理ですけど、辛抱は期間と大いに関係があるっていう。

安田

じゃないかということで、本日は以上です。

金子

おぉ、簡単だ(笑)。すごい。

安田

ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2020年5月13日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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