原因はいつも後付け 第13回 「生き残る1割と廃業する9割を分けるもの」

// 本コラム「原因はいつも後付け」の紹介 //
原因と結果の法則などと言いますが、先に原因が分かれば誰も苦労はしません。人生も商売もまずやってみて、結果が出たら振り返って、原因を分析しながら一歩ずつ前進する。それ以外に方法はないのです。28店舗の外食店経営の中で、私自身がどのように過去を分析して現在に至っているのか。過去のエピソードを交えながらお話ししたいと思います。

《第13回》生き残る1割と廃業する9割を分けるもの

開業して数年で9割が廃業すると言われる飲食業。
その厳しい事実を知り、残りの1割になりたいと考えた多くの人が取る行動。

それが、成功事例や成功方法を学ぶこと。

オンラインショップで「飲食 成功」と調べてみれば、あっという間に数百冊の参考になりそうな本が出てくる今の時代。事例や方法を学ぶ手段には事欠きません。

ただ、これだけ多くの人が成功方法を学んでいるにも関わらず、廃業する9割と生き残る1割に分かれてしまうという現実。

一体、この2つの違いはどこにあるのでしょうか?


廃業する9割のお店と、残りの1割のお店。
この1割のお店になるためにはどうすべきなのか?

この疑問に対する私の考え。
それは「9割のお店とは違うお店になること。」

「そんなの当たり前じゃないか!」
と、お叱りを受けるかも知れませんが、真面目な話なのです。

「9割のお店とは違うお店になること」は当たり前。
ただ、この当たり前のことが本当にできているのかどうか。
ここが問題だと思うのです。

本やネットの事例を参考にして実践すること。

これは、店舗を経営する人なら誰でも思いつく簡単な方法。
そして、ほとんどのオーナーが本やネットからしか答えを見つけようとしないのです。
果たしてこの方法が廃業する9割とは違うお店になる取り組みと言えるのでしょうか?

他のオーナーと同じ取り組みをしているだけなのに、自分だけが1割に入れる理由。
そんな理由はどこにもないはずです。

つまり「他とは違うお店になること」は当たり前だと思っているにも関わらず、多くのオーナーが似たような情報を参考にして、似たようなことをやっている訳です。

開業当初、私は成功事例や成功方法を全く読んでいませんでした。
正確に言うと、本すら買うお金がなく、読めなかったとも言えます、笑。

でも、結果的にはこれが良かったのかも知れません。

成功事例や成功方法を知る方法がなかったから。
自分で経営方法を考えざるを得ない状況だったから。

多くの人が成功方法を学んでも廃業する9割になってしまうという結果。
その結果を招いている原因は、廃業する9割の人と同じ行動をしているから。

9割のお店とは違うお店になること。

そのために必要なのは、成功する方法を「見つけようとする」ことではなく、自ら「作り出す」こと。自ら作り出したものだからこそ「違う」のであり、探して見つかるものは違いではなく、「同じ」ということ。

そう考えると、本やネットで得られるのは「他とは違うお店になる方法」ではなく、「他と同じお店になる方法」でしかないです。

生き残る1割と廃業する9割を分けるもの。
それは、「違いを作り出したのか」、「同じを見つけたのか」の違いなのではないかと思うのです。

 

著者/辻本 誠(つじもと まこと)

<経歴>
1975年生まれ、東京在住。2002年、26歳で営業マンを辞め、飲食未経験ながらバーを開業。以来、現在に至るまで合計28店舗の出店、経営を行う。現在は、これまで自身が経営してきた経験をもとに、これから飲食店を開業したい方へ向けた開業支援、開業後の集客支援を行っている。自身が経験してきた数多くの失敗についての原因と結果を振り返り、その経験と思考を使って店舗の集客方法を考えることが得意。

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