泉一也の『日本人の取扱説明書』第12回「天才が育つ国」

泉一也の『日本人の取扱説明書』第12回「天才が育つ国」
著者:泉一也

このコラムについて

日本でビジネスを行う。それは「日本人相手に物やサービスを売る」という事。日本人を知らずして、この国でのビジネスは成功しません。知ってそうで、みんな知らない、日本人のこと。歴史を読み解き、科学を駆使し、日本人とは何か?を私、泉一也が解き明かします。

「それでいいのだ!」

バカボンのパパの名言である。天才といえばバカボンであるが、バカのボンボンでバカボン。ボンは梵天の梵であるという説もある。梵天とは仏法を守護する神である。

ちなみに天才の語源は、天賦の才。天から与えられた才能のことをいう。英語ではgenius。Geniusはラテン語で「守護霊」を意味するゲニウス (genius) が語源らしい。西洋では守護霊という存在が天才のバックについているようだ。ちなみに、ギリシャ哲学の3大哲人の一人プラトンは、「イデア」という智慧の宝庫があり(どこにあるか知らないが・・)、そこから降りてきた一つをア・イデアといった。

日本人は守護霊やイデアではなく、「天」の感性が高い。天気の天、お天道様の天であるが、それは大自然であったり神様であったりと、我々を時には守り、時には鉄槌を降ろす畏怖する大いなる何かである。そんな天が与えし才能が天才。

人間以外の動物は、新しく世界を作り出す力がない。人間には天=創造主と近い能力がある。芸術作品をつくり新しい道具を発明し、創作ができるのだ。その創作の力は、天という存在の力と似ている。だから天が授けた能力という意味を持たせたのだろう。

天才がすくすく育つ土壌があるから、芸術でも芸能でもスポーツでもビジネスでも学問でも、最前線で日本人が活躍をしているその一方で、天才の芽をつんでしまうような流れがある。それは、天才とgeniusを混同しているからだ。Geniusには賢さのニュアンスを感じる。賢さとは秀才に近いものである。秀でているということは、他と比べて秀れているという相対的なものである。天才は、バカボンにもあるように「おバカさん」が入っている。つまり、天才とはおバカさん的な賢さであるのだ。

ブルー・オーシャン戦略は、未知の新大陸を探しだす作業ではありません。
新たなブルー・オーシャンは今いるレッド・オーシャンの中に無数に存在するのです。

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