日曜日には、ネーミングを掘る ♯077 ペット葬

今週は!

先週のブログで、「8年ぶりに個人のウェブサイトを更新」という話を書きましたが、同じ内容をフェースブックでも紹介したところ、結構な反響がありまして、ちょっとびっくりしております。

そもそもこのサイト、世の中にこれだけ個人に関する情報が溢れているなかで「なぜプロフィールや実績が必要なのか」というところからスタートして、全体のコンセプトを考えていったわけですが、ネーミングにせよなんにせよ、何か新しいものを生み出す仕事の基本にあるのは「前提を疑い、他人と違うことを考える」ということなので、その姿勢に基づいて制作した結果、うまい具合に響いてくれたのかなと思っています。

ただ、世の中全般的には、まだまだ「前提を疑わず、他人と同じことをしていれば」安心派が多いのが現実ですよね。私が職属するブランドファーマーズ・インクでは、いま、とある葬儀会社さんと「ペット葬」に代わる新しいコンセプトとネーミングの開発に取り組んでいますが、ここでも同じことを感じています。

どこの誰が名付けたのか
ペット葬
犬、猫、フェレット、小鳥
勝手はいけない大トカゲ
みんな一括りにして
ペットだからペット葬
人間さまと同じにしとけば
間違いなし思考停止
火葬にお経に戒名まで
なんとも貧しい儲けゴコロが
透けてみえるじゃござんせんか
でも考えてみて
よく考えてみて
愛犬家はうちの子のこと
ペットなんて呼ぶ??

前提を疑い、私たちが辿り着いたのは、ペット葬とは似ても似つかぬネーミングでした。発表時には、ちょっとした話題を世の中にご提供できるのではないかなと思っています。

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