こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
この一瞬一瞬でやりたいと思ったこと、後回しにしないで、ちゃんとやろうと思いました。金子亜佑美です。
安田佳生です。
後回しにしがちだったってこと?
そうです。はい。
はい。安田さん、今日は何についてお話しいただけるのでしょうか?
今日の話をする前に、ちょっと。
お?
金子さんが最近、やけに「一瞬」とか「いま」にこだわるんで、何があったのか聞いてみたいんですが。
たしかに。
なんか……私が、時間の管理がすごくいまネックっていうか、下手だなぁと自分で思ってて、そのときにやればそこで終わることとかもあるんですけど、それがうまくいかなくて、みたいなのがあるんですよ。
ふーん。
なんていうんですかね。簡単な例えでいうと、メールを返すのにめっちゃ時間かかるとか、なんていうんですかね、うーん、いっぱいタスクがある中で、どれを優先してやっていけばいいか迷ってるうちに日が暮れる、みたいな。
うん。
わかりますか?
はい、わかりました。
(笑)
あざっす(笑)
私ね、すごいグズグズ延ばしの人だったのね。
おぉ。
でも、本を読んでから結構気持ちが変わった気がするので、その本を探しておきます。
わーい!あざっす!
はい。
えー、本日はですね、時間というものの価値というか、世の中の商売の基本というかですね、そういうものが変化してるよねっていうことを、ちょっとグダグダと話してみたいんですが。
難しそうですね。
えーっ。
ビジネス書を出版してる出版社さんって、むかしは他の出版社さんと競合だったわけですよ、どこのを買って読むかっていうね。ところが最近はみなさん本自体を読まなくてスマホでゲームとかするんで、競合他社が出版社じゃなくてスマホのゲーム屋さんとかだったりするというような世の中に変わってきてまして。最近、コロナでいろいろ世の中のイベントとかが止まっちゃったじゃないですか。
はい。
たとえばスポーツとかも、いま、大きなイベントがなかなか無観客でばっかりやってるんで、まず、収益がものすごいガタ落ちになっててですね、そして、テレビの放映権とかで結構成り立ってるんですけど、そういうものをだんだんとメディアが払わなくなるんじゃないかって言われてるんですね。
なるほど。
ふーん。
で、なんとなく、いままではやることがなかったから、「本を読む」とか「野球を観る」とか「サッカーを観る」みたいなのがあったんですけども、つまり、多くの人が同じサッカーの試合を観てくれるからあれだけの放映料が入ってきて、トップの選手に何十億とか何百億とかっていう報酬が払えるわけなんですけど、時間ってすべての人に共通して24時間しかないじゃないですか。
うん。
はい。
そうすると、自分のやりたいこととかがたくさんたくさん出てきちゃってですね。
うん。
ちょっと前までは余暇の奪い合いだったんですね。余暇を本で奪うのか、ゲームで奪うのか。で、僕の考えた結論はですね、「もう現代人には余暇はない」と。
たしかに。
えっ!?
何かをやってもらおうと思うと、何かをやめさせないといけないんですよ。
はい。
いま、このコロナで結構スポーツが止まってて、「スポーツという娯楽に人生のこれだけを使う!」みたいな熱狂的なファンみたいな人も、その時間を別のことに充てちゃったわけですよね。
ふーん。
はい。
そうすると、それを取り戻すのがものすごい難しくなるんじゃないかと。
はい。
うん。
たとえば通勤とかも、通勤時間って給料出ないんですけども、何の疑問もなくいままで通勤時間を使って会社行ってたのが、「なんで給料も出ないのにこんなことしてんだろうか?」みたいな。
うーん。
つまりですね、何が言いたいかといいますと、いままでは自分の時間を会社とかに売ることによってお金をもらうっていう時代だったんですけど、これからは……すべての人が24時間持ってますよね。
うん。
24時間の中のたとえば3分とか5分とか1時間をどうやって自分のために使ってもらうのかっていう、そういう時代から「時間をもらう時代」に変わるんじゃないかと思ってまして。
うーん。
たとえば会社っていうのも、給料を払ってある人の8時間をもらってるわけですね。で、プロスポーツなんかも、その時間をもらってスポーツを観てもらうとか、歌を聴いてもらうとか、ゲームしてもらうとか、ビールを飲んでもらうとか、お店に来てもらうとか。すべては個人の24時間の、余暇がない中での時間の取り合いというか。
はい。
つまり、時間を売るっていう概念でお金を稼ぐんじゃなくて、たとえば「1,000人の人に毎日15分ずつ、時間を自分のために使ってもらう」とかっていう人のところにお金が集まってくる時代になるんじゃないのかなっていうのが私の予想でして。
はい。
ん~っ。
難しいでしょうか、ちょっと。
時間を使ってもらう?
そうです。
つまり、「私のために15分使ってください」って言って人が集まる人が強いってことですか?
それをたとえば1万人集められるとかですね。まあ、コンサートもそうですよね。そこで時間を使ってくれるっていうことは、つまりお金を使ってくれるっていうことでもありますし。
えーっ、そういうことか。
逆にお金を払ってでも人を集めることができたらば、それはまた別のビジネスになるわけですよ。
なるほど~。
とえば人を雇うっていうのもそうですよね。いままではたとえば月20万払って、社員の8時間で、通勤入れたらば10時間とか12時間とかを月20万ぐらいで買ってたわけですけど、個人の時間を取り合うことがビジネスの基本になったらば、もっと高値で買うとこが出てくるんじゃないかなと思うんですね。だから、いろんな個人の時間の奪い合いの時代になるんじゃないのかなと。
ふーん。
ってなってきたときに、「これからのビジネスはどうなるんだろうか?」っていうことを考えてたわけです。
おぉ。
それを前提にビジネスを組み立てないと、これからは多分勝てなくなるんじゃないのかなという感じですね。
エンタメ業界は結構前からそういう考え方ですよね。「可処分時間」とかいって「時間の取り合いだ」っていうのはずっと言われてきましたけど、それよりもうちょっと進化してるってことですか?
エンタメの中に、だから、読書とかゲームとかが入ってきて、たとえば出版社の競合が出版社じゃなくて、ゲーム会社とかディズニーランドとかになるっていうところまではみんなは把握してるんですけど、それがさらに広がって、たとえばスポーツ選手とか居酒屋の店長とかが同じ土俵で戦っているっていうふうにはまだまだ思ってないんですよ、みなさん。
はぁー、はい。
思ってない。うん。
これはもう、すべての人が、万人が同じマーケットで戦ってるんじゃないのかなってことです。
なるほどなるほど。
なるほど。
私、ちょっと大きいコミュニティに入ってるんですけど、そこでは本当にみんなメンバーが「今日何かしゃべりまーす」とか、それでZoomのライブみたいなのをやってますね。で、それを1時間とか観るんですよね。ネトフリとか観ないでそれを観るっていう。
なるほど
だから、ブログの放映版というか、おしゃべり版っていうか、そういうのが、もちろんお金は取らないですけど、時間という意味ではすごい価値の高いことをやってるなって思いました、それを聞いて。
まあ、YouTubeなんかも人がガーって何百万人って観てくれれば、それだけでお金になっちゃうわけで、「どうやってマネタイズするの?」っていう前に、まず、やっぱり、「ひとりひとりの時間をどれだけ集めてこれるのか」っていうところがベースになるのかなと。だから、エンタメだけじゃなくて、すべてのビジネス、すべての、ありとあらゆる業界が同じ土俵で個人の時間をどっかで取り合うことになるのかなあという気がしております。
うんうんうん。「タダだから観よう」とか思わないですもんね。
そうですね。
「時間がもったいない」って思っちゃうから。
あ~そうかも。
はい。マンガが大好きで、マンガいっぱい購入したんですけど読む暇がなくて。本当に仕事も娯楽のうちだと僕は思ってますし、人と話す時間とか、誰かと食事する時間とか、移動する時間とか、すべてひっくるめて、「何に時間使うか」っていうことを真剣に個人個人が考え出す時代だと思うんで。
わー、それはすごくよくわかります!うんうん。
ということで時間となりましたんで、グダグダはこんな感じで。
えーっ、終わっちゃう。
グダグダが好きだったら質問しないでいて、質問もたまには欲しいなって感じで、本日は以上です。
欲しいです!
お願いします!
ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
*本ぺージは、2020年8月5日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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