こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
安田さんと江美さんの仕事とプライベートの1日の割合を教えてください!金子亜佑美です!
安田佳生でーす。
いま?
いま。ポストコロナで、いま。
安田さんはいかがですか?
んー、どこからが仕事かって僕の場合ものすごい難しいんですけど。マンガ読むのも仕事だと思ってるときもありますから。お金を稼いでいる時間っていうところに限定するならですよ、「これをやった対価として報酬を受け取ってる」っていう時間が何時間あるかでいけば、1日3・4時間じゃないですかね、仕事してるのは。
えーっ。ふーん。
私は自分のホームページをアップしたりとか、ツイッターしたりとか、そういうのは対価を得てるわけじゃないのですが仕事だと思ってるので、それを除くとたぶん4・5時間ですかねえ。
えーっ。短い!ありがとうございましたー(笑)
世の中の多くの人はですね、お金を稼ぐ時間が長すぎると思いますね、僕は。
おぉ。
他のことができないですよね。
はい。自分の時給を上げるための時間とか、そのための商品開発とか、お客さんに知ってもらうための工夫とかをせずに、お金になる時間ばっかり使うんで、だから収入増えないんだと思いますね。
んー、厳しい!
(笑)
例えば、スポーツ選手が練習せずに試合だけ出てると、それはどんどん収入減っていくよなって感じが個人的にはします。
めっちゃいいたとえですね。
わかりやすーい。
亜佑美ちゃんはどれぐらいなの?
私は8割ぐらいは仕事してますね。
すごいですね。
めっちゃ仕事入ってるじゃん。
いや、遅いんで、がんばらないと(笑)。はーい、ありがとうございましたー。
はーい。
はい。今日のテーマは「プロについて」ということなんですが。
はい。これまで何回もプロとアマチュアの違いっていうのを考えてきたんですけどね、たとえばスポーツでも、プロとアマチュアに決定的な違いがあるスポーツもあれば、そんなに変わらないっていうのもあるんですよ。「そんなに変わらない」って語弊がありますけど。たとえば100メートル走だったら、何回やっても、100回やってもボルトには1回も勝てないじゃないですか。
はい。
うん。
だけどボーリングだったらば、プロがストライクを取れないときに僕がストライクを取れちゃう可能性はあるわけですよね。
あー。
なるほど。
そういう意味で、「プロとアマチュアは何が違うんだろうか」って結構人生のテーマで考えてきてまして、いわゆる「プロは金稼げてアマチュアは稼げない」みたいなのは、いまいちどうも納得がいかないんです。特にいまみたいな時代ってね、お金稼げないプロもいれば稼げるアマチュアもいるんで。
うんうん。
たとえば、お金稼げるっていうとこでいったら、会社員さんはお金稼いでるけど、じゃあ何かのプロなのかって言われると、プロの方もいるけど、残念ながらプロって言えないだろっていうレベルでもお金稼いでる人いると思うんですよね。
うーん。
なるほど。
コンビニの店員でも、すごい人もいますけど、「なんじゃこりゃ」みたいな人でも時給はもらうわけで、じゃあお金稼いでたらプロかっていうと、違うわけじゃないですか。
うん。
で、最近、「もしかしたらこれじゃないか」と思い当たったことがございまして。
おおっ!
すごい。聞きたいです。
いいんですか!?そんなずっと考えてたのをポロリと。
じゃあやめます。
いやいやいや(笑)言って言って。
教えてください。
お願いします!
これはむかし本に書いたことがあるんですけど、占い師さんで、行列ができる占い師とそうじゃない占い師の違いってことで、私は「断言できるかどうか」だというふうに考えたんです。つまり、占い師に未来を本当に予想してほしくて行くんじゃなくて、背中を押してほしくて行く人がほとんどなんで、うまく背中を押してくれるっていうか、「あなたは絶対この道に行ったほうがいいよ」って気持ちよく背中を押してくれることが大事だろうと思ったわけですが、これ、占い師に限らず何でもそうかもしれないと思いまして。私のお知り合いで、商品とかサービスのネーミングをやってるプロのライターさんがいて、名前を付けるプロなんですよね。その名前とかコンセプトをつくるときに、A案・B案・C案ってあったときに、まあ、自分でつくるんですけど、「やっぱりA案がいいよな」っていうことがその方にはわかるみたいで。
えーっ。
うんうん。
つまり、どれがいいかを断言できるってことですよ。でも、ぶっちゃけ、どの名前がいいかなんていうのはやってみないとわかんないわけで、当然のことながら広がりがあったりとか、物が売れたりとか、いろんな効果が出るのがいい名前なんですけども、意外とつまんない名前でも売れたりすることもあるわけじゃないですか。
はい。
うん。
だけど、その人は明確にその違いが見えるっていうか断言できるわけです。「この名前のほうがいい」とか。考えてみたら、僕も新しいサービスとかを開発するのが仕事なんですけど、その新しくつくった商品がいけるかどうかなんて、やってみないとわかんないんですけど、自分の中で「絶対これはいけるな」って思うときは「これはいける」って宣言するんですけど。
えーっ。
だから、つまり、プロっていうのは断言できる人のことを言うんじゃなかろうかと。たとえば法律の専門家とかでも、なかなか断言しない人とかもいるんです、政治家とかもそうじゃないですか、言ってるようで何も言ってないみたいな人が多いじゃないですか。
あはは(笑)。プロではないと。
プロじゃないよなと。本当のプロは断言できて、右か左か、「これは右だ」っていうことを言える人がその道のプロなんじゃなかろうかと思うんですよ。
なるほどー。
カメラマンさんとかで聞いたことがあるのは、やっぱりすごい人ってすぐ終わるんですって。
ほう。
へへー。
ポージングとかもパッと決められて、「ああ、これでいいよ」と。で、撮ったら「もう大丈夫」みたいな感じですぐ決められると。編集者さんとかでも、とにかく「押さえでいっぱい撮ってください」って言う人もいれば、「もう、これとこれとこれ撮ったんで大丈夫です」みたいな人がいて、たしかに決められる人のほうがプロっぽいなっていうか、できる人だなとは感じてました。
なるほどー!
まあ、プロっぽいというか、グレーゾーンを明確にしてあげれるっていうか、まあ、それが合ってるかどうかはともかくとして、自分が明確にどちらか方向を示してあげて、その理由がちゃんと語れるっていうことなのかなと思うんですよ。
たしかに。
なんとなくじゃなく、たとえばカメラマンさんが早く終わるのは、いまの写真でOKだっていうことがわかるからだと思うんですよね。不安な人はたくさん撮っておかないとOKかどうかわからないと思うんですけど、じゃあ、なんでその写真がOKだったのかっていうことを、言語化のプロじゃないんで、うまく言語化できるかどうかはわからないですけど、たぶん語れると思うんですよ。
そうですね。
つまり、その人の中に理由っていうか根拠があると思うんですよね。
なるほど。
そう思います。うん。
プロになりたいんだったら、何かを断言できるっていうことを意識したらいいのかなと思ったわけです。
たぶんそれって、きっと100パーセントではなくて、80パーセントとか90パーセントだとしても、そこのちょっと責任を負うみたいなところなのかなと思ったんです。そういう覚悟があるみたいなところ。どうですかね。
まあ、自信ですかね。政治にしても、どっちに行ったほうが国がよくなるかなんていうのはわからないわけなんですけども、自分がそれを断言できるっていうのは、自分の中に明確な基準っていうか、「いい国とはこうである」っていう基準とか哲学みたいなものがないと断言できないんで。結果、その判断したことが国をよくするかどうかっていうのはわからないんですけども、明確な判断軸が自分の中にあるっていうことがその道のプロなんだろうなって思うんですよ。
なるほど、判断軸。
はい。
そうですね。
ということなんですが、まとめを。
ふふ(笑)
まとめしますか(笑)。プロというのは断言して、そして、それについて説明も理由もちゃんと言えて、判断するための軸があるということですかね。
すばらしい。
すばらしいですか(笑)。はい。
(拍手)
はい。本日は以上です。ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
*本ぺージは、2020年8月26日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。