vol.15【未来を先取りできる、自分だけのシンボルを手に入れよう】

 この記事について 

自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。

未来を先取りできる、自分だけのシンボルを手に入れよう

「門間さんに会いに、沖縄から来ました」東京のホテルにあるラウンジで会った時、Rさんのキラキラした大きな瞳に、強い意思を感じました。

「何を描いて欲しいか、わからないのです。でも、門間さんに描いてほしいのです」

「わからないのに依頼するの?」と以前だったら驚いたものです。でも、十年以上オーダーを描いてきて、今では来る人の8割以上が「欲しいものがわからないけれど、オーダーしたい」と訪れます。そして「私はこれがほしかったのだ!」と自分の絵を見つけます。だからこの時も「わかりました。一緒に探していきましょう」と笑顔で答えました。

Rさんの絵を見つける糸口は、何気ない言葉にありました。「私、男勝りでしょう?だから、受け取り下手だなぁ、と思うことが結構あって‥‥。今日みたいに男性的にパッと決断して行動するのは得意だけど、女性的な受けとる力にとっても憧れるのです。」と顔を曇らせたとき。体全体から気持ちが滲み出ました。

だから、女性的なRさんを象徴的に表現したらいい、と、ひらめきました。男性的な面も女性的な面も自由に発揮できる姿。未来を先取りするシンボルを描き出すのです。

シンボルは、概念をイメージさせる形です。例えば、よく知られた例は、<キリストを示すシンボルの十字架>です。単なるマークではなく、たくさんの情報を色形で表した世界観です。

だから「憧れの自分をシンボルに託して描き出しませんか?」と聞くと、Rさんが笑顔になりました。「凛とした大輪の花が自分のシンボルだったら、どんなにか素敵でしょう!」それは、ほしい絵が見つかった瞬間でした。

そして、帰りの飛行機からメールが届きました。「優美で大人っぽいピンク色にもワクワクしました。大輪の花の絵、本当に楽しみです♪」新たなステージに向かう高鳴りが伝わってきました。

その後、「お会いして以来、時間の流れが変わったような気がしています。教えて頂いた『中庸』を読み始めました。また、アドバイス通りメモを書いてみて、さらに何か動いています」

アドバイスとは、与えたことと受け取ったことを毎日書きだすワークです。単純に書くだけですが、普段言葉にしないことを書くと、自分を再発見する強烈なツールになります。

そうして自分に対する再発見を繰り返すと、イメージが降りてくる時があります。
「門間さん!ピンクでお花を背負ったドラゴンちゃんが何故か浮かんできました‥‥」戸惑いをまとったメールでした。でも、ビジョンクリエイターの私は、浮かんでくるイメージの拾い方を体感しています。

「花を背負っている龍は、きっと、Rさんが花開いていくのを後押しするシンボルに違いありません。だから、絵に龍を描き加えますね。Rさんは、心の中で龍とたくさん遊んでくださいね」
「理由を考えなくても、イメージを大切に受け取ればいいんですね!」とRさんは、喜びました。そうして龍から、豊かな発想をたくさん得たそうです。

その後、「門間さん‥‥!龍からこんどは『自分は抽象的なエネルギーとして絵にあればいい』と言われました!!」とRさんからメールが届きました。

シンボルは、時に、不思議な働きをします。この時、ああ、龍が一定の役割を終えたと直観しました。「それは、大輪の花のあなたが独りで凛と立てますよ、という龍のメッセージです。だから、絵の龍も抽象的な光として描き変えますね」

そうして、龍のエネルギーに包まれた大輪の花の絵が完成しました。

その後、「一番目にしやすい東向きの高い壁に飾りました。絵を目にする度に、想いを確認しております。やはり本物の絵のある生活は良いですね。」喜びが滲み出るメールが届きました。

そして、月日が経ったある日。「クリスマスイブに主人から作品と似ている花を見つけた、と贈られました。その時、花の女性らしい美しさと自分が結びついて『素直に受け取っている』自分が嬉しかったです」と、写真を添えたメールが届きました。

シンボルは、誰の心の中にも密やかに息づいているものです。そこには、次のステージを指し示してくれる、膨大な情報とあなただけの世界が広がっています。上手に受け取れば、あなたを思った以上のところに運んでくれます。本来の自分はこうなのだ、と気づかせて、行動へと踏み出す勇気を与えてくれるのです。

今回完成した作品 ≫「gift」

 

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 著者の自己紹介 

ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。

今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。

人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。

人生

の節目には様々なテーマが訪れます。

経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。

こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。

でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。

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