このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/ 「規定」という名のカベ
某業界において、日本最古の歴史を誇る大手さんにて、営業職向けに「プレゼンテーション研修」を実施させていただきました。
冒頭、人事部門長からは、日頃の感謝、労いのお言葉と共に、目的として、以下を通して「プレゼン力の向上を目指してほしい」とお伝えいただきました。
・他箇所メンバーとの交流機会
・インプット×アウトプットによる、練習の場
・気づき、学びを活かした自己改善
本研修では、各受講生が「実際に活用する(した)提案資料を持参」し、「同僚相手にプレゼン」する。その姿を「動画撮影」し、「動画視聴や同僚からのフィードバック」による気づきを改善につなげる、といった構成です。
受講生は「学校や官公庁」を対象とする方と「一般法人」を対象とする方とに、大きく2つに分かれているのですが、、
官公庁へのプレゼン資料は、どなたもまったく同じ資料なのです。。
そして、
・日頃、一般法人への営業場面を見る機会がない
・プレゼン資料が、みな違っていて面白い!
・プレゼン冒頭の掴みに、人それぞれ特徴があり、その人らしさが伝わる
・お客さんだったら、断然こっちの方が魅力的に感じる!
と、皆さんがコメントするのです。
聞けば、学校や官公庁相手の営業部門には、企画書を作成代行してくれるサポート部門があり、そこでは規定フォーマットで作成することが決まっているようなのです。。
普通に、
「自分で作れば良いんじゃないですか?」
「もしくは、規定フォーマットを変えれば良いんじゃないですか?」
と感想をお伝えしたところ、、
「自分で作成するのは、難しいし、時間がかかる、、」
「規定フォーマットを変更するのは、もっと難しいし、もっと時間がかかります、、」とのこと。。
他箇所メンバーとの交流から、気づきや学びを獲得したようにも感じますが、自己改善につなげていただくには、どうやら時間がもう少し必要なようです。。(いつになるのやら、、)