第161回「ヤパンの国(第3話)」

このコラムについて

日本でビジネスを行う。それは「日本人相手に物やサービスを売る」という事。日本人を知らずして、この国でのビジネスは成功しません。知ってそうで、みんな知らない、日本人のこと。歴史を読み解き、科学を駆使し、日本人とは何か?を私、泉一也が解き明かします。

前話(第2話)のお話。
隔離施設「ノザン」に収容されたアナンは、特殊能力「人の心を読む」を使うことで、ともに幽閉されていた10人の子供たちと心を通わせ信頼関係を築いた。アナンは、その仲間たちと協力し、ノザンから脱出しようと画策していた。


ここで、10人の仲間を紹介しておこう。

リホツ・・頭の回転が速すぎて、斬新なアイデアを生み出す天才。しかし、何を考えているか周りはさっぱりわからない。批判的な言動が目立ったことで、教会で異端尋問にあい「神は死んだ!」と発言したことで、ノザンに収容された。

ケンレン・・すべてを疑いの目で見る天才。この世が存在することすら疑っている。その疑いの目で人々を懐疑的にし、不和と争いをうむ元凶だと、親がノザンに送り込んだ。

カショウ・・大衆を集めて集団の力にする天才。お城の前でハンガーストライキをし、大勢の大人が賛同する。子供ながらに反国家的デモを扇動したということで、ノザンに収容された。

ボダイ・・平和を愛する天才。すべての存在を認めて、争わず、武力も放棄することが大切だという。徴兵制への否定をし、国防を揺るがす存在とみなされ、捕まる前に自らノザンにやってきた。

ラニシ・・人を説得する天才。弁論術にたけ、理屈で相手を論破することで、多くの知識人をコケにしていく。知識人たちの反感を買い、ノザンに収容された。

センネン・・難しいことを誰にでもわかりやすく説明する天才。世の中に身分の差別があるのはオカシイことを、超わかりやすく身分の低い人たちに解いて回っていたことで、貴族からうとまがられ、ノザンに収容。

ナリツ・・アナンの従兄弟。アナンがノザンに収容されることを知り、アナンと同じ悪魔の血を持つと宣言し、自ら進んでノザンにやってきた。アナンの価値を一番知る。

パリ・・法律に詳しい天才。国の法律の矛盾を解き明かし、貴族や王族に有利な法律になっていることを、発信していたため、ノザンにおくられることになった。

ダールタ・・心を癒して幸せに気づかせる天才。ダールタと話すと、心が平穏になって、今ある幸せにおのずから目覚めていく。「努力こそが今ある不幸を乗り越える最大の手段」と説く国教と、全く違う教えを普及する可能性があるということで、ノザンに収容される。

ゴラ・・ダールタの弟。ダールタを守護するボディガード。武術に長け、あらゆる武術を一瞬でマスターする。ダールタを担ぎ上げて、国教を脅かす新興宗教を起こそうとする黒幕だとノザンに送られた。

(第4話へと続く)
――――――――――――――――――

日本は、天才が生まれやすい土壌がある。しかし今その土壌は耕作放棄地のように使われてない。そこを復活させるにはどう場活したらいいか。続きはfacebookグループの「場活王」にて。

読まれたい方は、下記から参加リクエストをお願いします。
https://www.facebook.com/groups/159618818081887

 

著者の他の記事を見る

著者情報

泉 一也

(株)場活堂 代表取締役。

1973年、兵庫県神戸市生まれ。
京都大学工学部土木工学科卒業。

「現場と実践」 にこだわりを持ち、300社以上の企業コーチングの経験から生み出された、人、組織が潜在的に持つやる気と能力を引き出す実践理論に東洋哲学(儒教、禅)、心理学、コーチング、教育学などを加えて『場活』として提唱。特にクライアントの現場に、『ガチンコ精神』で深く入り込み、人と組織の潜在的な力を引き出しながら組織全体の風土を変化させ、業績向上に導くことにこだわる。
趣味は、国内外の変人を発掘し、図鑑にすること。

著者ページへ

 

感想・著者への質問はこちらから