このコラムについて
小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?
と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。
「“なにもしない”小さなブルーオーシャン」
「仕事内容は『ただそばにいるだけ』」
2018年6月3日。
あるツイッターの投稿が話題になりました。
「『レンタルなんもしない人』というサービスを始めます。
1人で入りにくい店、ゲームの人数あわせ、
花見の場所とりなど、ただ1人分の人間の存在だけが
必要なシーンでご利用ください。
国分寺駅からの交通費と飲食代だけ(かかれば)もらいます。
ごく簡単なうけこたえ以外なんもできかねます」
便利屋という仕事は昔から存在していますが、
「なんもしない」を商売にしようと考えた人は
いたでしょうか?
ところが…
ツイッターのフォロワーは現在24万人超え。
当初はポツポツとこなしていた依頼も、
今では断らざるをえないほど殺到していると言います。
なんと1日の予定は「なんもしない」で
埋まっているのだそうです。
具体的にはどんな依頼なのでしょうか?
・夜にポケモンGOをやりたいが
夜道に女子一人は怖いから一緒にいてほしい
・夜の新宿を撮影して回りたいが不安なので見守ってほしい
・男性ひとりではためらうようなかわいいお店に入りたい
・クレープを食べるのを付き合う
などなど。
すべてを受けるわけではなく、
やりたくなければ断るし、
依頼者の相談内容やそのときの気分でも
変わってくるといいます。
更に現代は、SNS等で、
簡単に人と繋がれる時代です。
それを煩わしいと思う。
しかし、一人きりになるのは怖い…。
そんな人にとって、
「レンタルなにもしない人」
はちょうど良い距離感なのかもしれません。
まともに考えれば、
これでどうやって生活できるんだろう?
と思うでしょう。
しかし、これだけはっきりしていると、
メディアが黙っていません。
本の出版やメディアの出演依頼もあるそうです。
ちなみにこの方。
大学院を卒業して、社会人経験もされています。
自分には何も向いていないと思ったそうです。
何かしなければと縛られていたそうですが、
常識や価値観から解かれた時、
とても生きやすくなったと言います。
なにかをするのも仕事であれば、
なにをしないのも仕事。
面白い世の中ですね。