「ゲームdeコーチング」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第482回「ゲームdeコーチング」
ふたりの不登校息子さんを持つ栃尾さんの実体験ばなし。
ふとしたことからスゴいヒントが見つかったそうです。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

好きも嫌いも、やってみないとわからないタイプです!金子亜佑美です!

安田

安田佳生です。まあ、そうですよね。わかんないですよね。

金子

うん、わかんないっす。

安田

好き嫌いが変わったりもしますしね。

金子

ああ、そうかそうか、そうですね。

栃尾

何回かやんないとわかんないしね。

金子

そうですね。

安田

「なにが好きか」とか聞かれると困りますよね、でもね、ほんと。

金子

困りますねぇ。

安田

うん。ということで、今日は、えー、栃尾先生の新規事業について。

栃尾

はい(笑)

安田

あのー、なんかすごいおもしろいことを始めるって聞いたんでですね。

金子

うんうん。

栃尾

ありがとうございます(笑)

安田

それをぜひ、ここでリスナーのみなさんに紹介したいと思いまして。

金子

うん。

栃尾

はい。

安田

「ゲームdeコーチング」っていうんですよね。

栃尾

そうです、「ゲームdeコーチング」というサービスですね。

金子

いぇーい。

安田

これをまじめに会社をつくってやろうとされてるわけで。

栃尾

そうです、はい(笑)

安田

実際、もともと栃尾さん自身のお子さんとの経験からできてるわけですよね、このサービスは。

栃尾

そうですね。

安田

そこをちょっと、どういうものなのかっていうのを簡単に説明してほしいんですけど。

栃尾

そうですね。経緯を簡単に言うと、うちの子は不登校なんですけども、なんか活力がないんですよね。ずっと家にいて活力がないとか、あと、やりたいことをやりたいっていう自信がないとか、あと、社会との接点がない。学校しかないんですよね、子どもって社会との接点が。まあ、他にももっといっぱいあるんですけど、そういう課題感を抱えてて、習い事をちょっとやったり通信講座をちょっとやっても、すぐできなくなっちゃう、みたいなのがあって。でも、大好きなゲームならもしかしたらずっとやってくれるんじゃないかと思って、GIVEの実験室でご一緒させていただいてる大学生の男性にお願いをして、マイクラなんですけどね、週に1回ぐらい一緒にゲームをするっていうのをやってて、それをやり始めたらすごく元気になってきたりとか、「あれをやりたい」と言ってきたりとか、あと、自分にすごい自信がついてる感じがあるんですよね。それで「これはなにかあるぞ」っていって。

安田

実際、僕もそれでこないだお話をちょっと伺ったんですけど、「いまの時代って学校行かなくてもYouTubeとかで自分で勉強できちゃうんで、べつにいいんじゃないの」と思ってたんですけど、やっぱり、いきなりYouTubeで勉強とかをしないと。まず、意欲とか自信とかをつけてもらわなくちゃいけなくて、「好奇心みたいなものが出てくれば自分でやるんだけど」っていう。

栃尾

そうですね。

金子

あ~。

安田

無理やり「好奇心持ちなさい!」って言ってもだめで。

栃尾

そうそうそう(笑)

安田

でも、それがゲームをきっかけに知らない大人と仲よくなることによって、そういうことになったってことなんですかね。

栃尾

そうですね。子どもって結構なにも言わなくてもゲームやっちゃって、むしろ大人にどんなに「やめろやめろ」って言われてもゲームをやるわけですよね。それが大好きで、技術もすごい上がっていくわけですよね。そのなかですごい物知りになっていて、彼らは勉強とか、あと、スポーツの訓練みたいなのと同じことをそのなかでくり返しているんですけども、誰にも認められないっていう世界観があるんですよね。

金子

あぁ~、なるほど。

栃尾

それで、「すごいね」とか「よく知ってるね」とか、そういうことを自分で「あ、そっか」みたいなことが、だんだんわかってくるんだと思いますね。

安田

「ゲームdeコーチング」と言いつつコーチングするわけじゃなく、ただ単に、ある程度大人の、大学生にお子さんとゲームで遊んでもらうってことじゃないですか、つまり。

栃尾

そうですね。

安田

そうですよね。だから、それがすごく大事ってことですよね。

栃尾

そうですね。でも、コーチングをやってる友だちに聞いたんですけど、「コーチングっていうのはその人のことを思って伴走する。で、その人の力を信じて一緒に楽しむみたいなこともあるから、コーチングっていうことでちゃんと成り立ってると思うよ」って言ってもらえました。

金子

へぇ~。すばらしい。

安田

僕はコーチングを習ったことがないんですけど、なんでそれがうまくいったのかっていうのを僕なりに考えてみたんですけどね。

栃尾

はい。

金子

おっ。

安田

僕は基本的に「経営とかビジネスはゲームである」っていうタイプなんですね。つまり、ゲームのなかでお金儲けするのと、リアルでお金儲けするのと、同じなんですよ。同じ町にずっととどまって、お金をひたすら大事にしてもしょうがなくて、ゲームだったらそれで武器とか防具を買って、とりあえず町から出てみて、っていうことをやりますよね。

栃尾

うん。

金子

うんうん。

安田

ただ単にめくらめっこ行くんじゃなくて、一応、町の人の話を聞いて、「どういうやり方がいいぞ」とか作戦を立てながらやるわけですよ。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

これってリアルのビジネスでもまったく同じなんですけど、ほとんどの人は「リアルとゲームはちがう」と思ってるから、ゲームはうまくてもリアルでうまくいかなかったりするんですよね。

栃尾

あ~。

金子

おぉ。

安田

ゲームだったら、ひたすらお金だけためて、一切なんの投資もしないなんていうことは、確実に負けるからありえないんですけど。

栃尾

はい(笑)

金子

うん。

安田

で、僕の仮説はですね、ゲーム上手なわけですよ、たぶん、お子さんはやってるから。それで大学生ぐらいの子とやったときに、いい大人でも自分よりゲームが下手な人とかもいて自信がついて、自分のまわりの子どもとかとはぜんぜんちがう世界の人じゃないですか。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

そういう人に触れることで、「自分が完全に閉ざされた世界でやってることが、実は社会につながってるんじゃないのか」みたいな。だから、僕がビジネスで気づいたようなことを、ゲームを通じて気づいてんのかなっていう気がしたんですよ。

栃尾

はいはいはい。たしかに、そういう風穴っていうか突破口みたいな、なにか、そういう社会との接点を感じるのかもしれないですね。実際ゲームをしながらお話もしたりして。

安田

うん。そうでしょ?

栃尾

で、教えてあげるんですね、「こういうことだよ」とか「こうなってるんだけど知ってる?」みたいな。

安田

「あの町の人の話ちゃんと聞かないとだめだよ」みたいな、「そんな安い武器買ってたらだめなんだよ」みたいなこととか。

栃尾

はいはいはい、そうですね。

金子

ドラクエ?

安田

ドラクエ……僕もだいぶ時代古いですけど(笑)

金子

やっぱり(笑)

栃尾

でも、そういうことが普通に起きてますね。で、子どもって教えられるばっかりで、教える経験をさせてもらえないので。

金子

あ~。

栃尾

でも実際、教わるのって大人もそうだけど、あんま好きじゃないじゃないですか。

安田

そうですね。

金子

うーん。

栃尾

ね。教えるほうがやっぱり気持ちいいし。

安田

教えるんじゃなくて、自分で学びたくなることが大事なんでしょうね。

金子

あ~。

栃尾

そうですね。自分で好きでYouTube見ながら学んで覚えたことを誰かに伝えたり教えてあげる、みたいなことがすごく自信につながるっていうのはあると思います。

安田

そうですよね。で、僕がいいなと思ったのは、学校のなかで友だちとか先生とか家族だけで閉じてる人間関係が広がるっていうのと、ゲームをやってる大学生も、特にいまはコロナで飲食とかのバイトも減ってきてるなかで、ゲームをやって子どもと遊んであげるだけでバイト料をもらえるって、結構なバイト料を払うわけでしょ?これ。

栃尾

そうですね。ちゃんと、普通の最低賃金と言われるものよりは、ずっと高くお支払いしようかなとは思ってます。

安田

そうですよね。だから、どっちにとってもメリットがあるというか、一石二鳥というか。

栃尾

うん。

金子

うん。

安田

習わせるってなったら「具体的にどういうことができるようになるのか」みたいなところにいきがちなんですけど、その一歩手前の段階っていままでなかったんで。他の人とコミュニケーションするだけで価値があるっていうかね。

金子

うん。

栃尾

そうですね。大学生に「これはなにを目的にやったらいいんですか?」って言われたんですけど、それは子どもがそのままの姿で自信を持てるとか育っていけるみたいな、普段は学校の仕組みに合わせなきゃいけないんで、そうじゃなくて、自分の姿そのままで伸びていけるっていうところに立ち返るみたいな、抽象的だけど、「そういう目的です」っていうふうに説明したんですよね。

金子

あ~。

安田

なるほど。だから、あんま「なにか教えよう」とかせずに。

金子

うんうん。

栃尾

そうですね。「教えない」っていうのがコンセプトです。

安田

純粋に一緒に遊んであげるだけでね。逆にゲームがなければ、そういう関係がむずかしいんでしょうね。

栃尾

そうなんですよ。

安田

べつにゲームじゃなくてスポーツでもいいのかもしれないですけど、ただ単に「この子と一緒に遊んであげて」って言われても遊べないですもんね、なかなか。

金子

そっか。

栃尾

そうなんですよ。割とオフラインというか、リアルで遊ぶのって大人のスキルがめちゃくちゃいると思うんですよね、子どもに慣れてなきゃいけないんで。

安田

なるほど。たしかに。

金子

あ~。

栃尾

でも、どっちもゲームが好きだったら、そこで一気にバッてつながれるんですよ。

金子

ふーん。

安田

うん。

栃尾

それが結構やってみての実感ですね。

安田

子どもよりもゲームが下手な人のほうがいいんですか?そうともかぎらないんですか?

栃尾

そうともかぎらないですけど。「俺のほうがうまいぜ」って言っちゃう大人の人はあんまりよくないですけど、自分のほうが知ってても、子どもが言ってくることをちゃんと聞いてあげられる人がいいですね。

金子

うんうん。

安田

なるほどね。ということで、実際に効果を実感して、もっと広い人にやってもらおうってことで、事業化してみようかっていうことになったわけですよね。

栃尾

そうなんです。もう時間が少ないので、募集をかけてもいいでしょうか?(笑)

安田

はい。バイトしてくれる方?

栃尾

バイトしてくれる方と、あと、子どもの活力がないな、自信がないなっていうことでお困りの親御さんとかに、gamedecoaching.comっていう、スペルがむずかしいんですけど、それのホームページが配信までにはできてるはずなので、そこをご覧いただきたいなと思ってます!

安田

見つからなかったら、yasudayoshio.comに「見つからなかったんで、どうしたらいいですか?」ってお寄せください。

栃尾

はい(笑)私のツイッターのDMでもぜんぜんかまいません。

安田

はい。

栃尾

ありがとうございます。

安田

はい。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございましたー。

金子

ありがとうございましたー。


*本ぺージは、2021年12月22日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
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