【vol.210】2022年以降のHRトレンドTop5「データドリブン」

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


引き続き「HR領域の2022年のトレンド」を取り上げています。
HR ForcastというドイツのHRのサイトから引っ張ってきました。
ドイツではメジャーっぽいです。

今回の記事はコレ

Top 5 HR trends for 2022 and beyond
2022年以降のHRトレンドTop5
(https://hrforecast.com/top-5-hr-trends-for-2021-and-beyond/)

5つのトレンドは下記の通りです。先に提示しておきますね。

Trend #1: Hybrid offices
Trend #2: Employee experience: redefined
Trend #3: Employee upskilling
Trend #4: Data-driven HR and people analytics
Trend #5: Diversity, equity, and inclusion (DEI)

前回の「Trend #3: Employee upskilling(従業員のスキル向上)」に続き、
4つ目のトレンドを読み込んでいきます。

Trend #4: Data-driven HR and people analytics
(データドリブンのHR及び人材分析)

Did you know that only 34% of HR executives rely on data and metrics for decision making?

意思決定の際にデータやmetrics(数的指標)を活用しているHRエグゼクティブがたった34%しかいない、ということを知ってますか?

マーケティングや経営戦略においては、定量分析や統計解析や数的指標の活用は「普通のこと」ですが、HRの世界では実際問題「普通のことではない」のですね。

今はまだ浸透していないけど「データによる意思決定」が2022年以降一気にHRの領域に浸透していくよ、という話ですね。

それによって「HR部門のトップに求められることが増える」ことになりますが、下記の原文に続きます。

The rise of CHRO’s role in the company’s processes. To stay competitive within an organization, HR executives need to adopt a data-driven mindset to assess current and future workforce demand, skill gaps, diversity in the workplace, and more.

会社の運営プロセスにおけるCHROの役割が台頭する。組織の中で競争力を維持するために、HRエグゼクティブはデータドリブン思考を導入して、「現在と将来の労働力需要」「スキルギャップ」「組織内ダイバーシティ」などを評価する必要がある。

念の為ですが、CHRO(Chief Human Resource Officer)は「最高人事責任者」を意味します。

そのCHROが「データドリブン思考(データ>>>感覚)」を取り入れて、「労働力の需給調整」「スキルギャップ測定」「ダイバーシティ評価」などを求められる時代に突入するわけですから、いわゆる旧来型の「おじさん人事部長(感覚>>>データ)」って続々パージされていきそうですね。。。

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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