この記事について
半世紀も生きてきますと、【ことわざ】の持つ意味が、より深く染みるようになりました。昔の人はうまいこと言ったもんだなぁと、しみじみ。時代の転換期、大きく世の中が変わってゆく中でも、人やこの世の本質的な部分は、案外変わらなかったりします。結構スルドイところを突いてくるのです。
本日のことわざ
「笑う門には福来る」
前回の話の続きをしようかと思ってさ、今回はこのことわざ!
「笑う門には福来る」
あのさ、先週は「今は面接で聞いてはいけない事が多くて大変」という話をしたでしょ。つい先日近所のラーメン屋さんでさ、その話題について話しているグループが居たのよ。
ほう
男性A「出身地を聞いちゃダメ。本人の責によるものではないから」
女性A「え~そんなこともダメなの?」
女性B「今は面接だけじゃなくて、入社後も大変らしいよ。すぐパワハラだとかって」
男性A「そう、怒るときだけじゃなくほめるのもダメだったりする・・」
女性A「え~!?なんでほめるのは問題ないじゃない!」
男性A「本人の受け取り方の問題で、本人がハラスメントと受け取ったらそうなる」
女性A「なにそれ??もうじゃあ、何にも話せないじゃん!!」
面接時のNGワードのハナシから、ハラスメントの話題になっていったのね。
うんそう。いつも私は食べるのに夢中で、周囲の人たちの話って耳に入ってこないのだけどね。今回はさすがに聞こえてきたよ。
オフィス街ならともかく、郊外のラーメン屋さんでも話題にのぼっているのかあ。
そう、もうかなり一般的に認知はすすんでいるから、ホント下手な事言えないな~。
そうそう!今回そんな制限の多い中で、どうやって面接で採否の判断するかをほひほひと話をしようと思ってさ。
うい
あのね・・実をいうとね、質問の内容なんてまあ本当はそんなに重要ではないのよ。
フウン
実は【言語】って、いちばん飾る事ができると思っているんだ。
ごまかせるからな、言葉が一番ww
身体はウソをつけないというか・・たとえば、都合の悪いことをごまかして話すとき言葉はごまかせるけど、やっぱり挙動が不自然になったりする。目線や汗とかさ。
まあ中にはそれをす~っと上手くやっちゃう上級者もいるけど、どんなに上手にやってもごまかせない部分があるよね。
そう!!そのひとの【雰囲気】
その通り☆
やっぱりね、履歴書や職務経歴書の内容もなのだけど、最終的にそのひとの持つ雰囲気というかにじみ出る人柄をいかにキャッチするかにかかっていると思うんだ、採用面接ってさ。
書類も、面接での返答だって事前にある程度用意できるからね。面接成功マニュアルみたいのいっぱいあるしなww
そう!そんな中で、その人の本質がぽろっと現れるのって「想定外の質問」が来たときなんだと思うのね。面接はそれが面白いので、私は好きなんだな。
できれば自分でやりたいって言ってたもんな、面接は。
本当に顕著なのは、新卒の面接でさ。想定内の質問については、完全に返答を用意して答えているのよ。でも、そのひとの本質的な部分を見たいなあと思うので、私の場合・・
私の場合・・どうするんだ?
ひとつの質問を掘り下げていく。たとえば、部活について聞いてその返答がくる。そしたら、つぎの質問に移るのではなくて、そこをどんどん掘り下げていく。
ほう
そうすると、あらかじめ用意されていた返答ではない【本人のことば】がでてくる。面白いんだよ、一人称が「わたし」だったのが変わっちゃったり、急に敬語じゃなくなったり。ああ、あの答えはあらかじめ相当練習して暗記して頑張ったのだなっていうのもわかって微笑ましいしね。とくに好きな事に関する事を掘り下げて色々きいていくと目を輝かせて話してくれる。面接でみたいのはそこなんだ。用意していない【ことば】とごまかしのきかないそのひとの【雰囲気】。
そういえば【本日のことわざ】との関連をそろそろ・・・
ああ!そうだった。あのね、色々聞くことが制限されているけど、採用するとき大切だなって思うのは「ごきげんなひとかどうか」だと思うんだ。
ハッピーな雰囲気のひとが、入社後も活躍してくれることが多いんだよ、ほんと!
どんなに経歴や資格が素晴らしくても、面接のときにネガティブな発言が多いひとはやっぱり残念な結果になることがほとんどだった。
まさに「笑う門には福来る」
そう、松下幸之助さんが面接時に「あんさんは運がよろしいですか?」ときいたのは有名な話だけど、本当に面接時に聞いてみるには最高の質問だと思う!
自分を「運がいい」と思えるひと、いつも笑顔でハッピーなひとが結局、周りにも自分にも幸せをもたらすよね☆
うん、だから会社名もハッピーモチーフの「よつば」にしたのですよ。みんな笑顔で福をもたらそうってね♪
著者について
黒須 貴子(くろす たかこ)
https://tempurayama.com/
数々のアルバイトや専業主婦などを経て、消防設備の会社を設立。下請けからの脱却、女性消防設備士の登用など、難題に直面してきた経験をシェアして生かせる〈社長峠の茶屋〉を始める。学生時代はパンクロッカー、現在はヴィジュアル系のキャンサーサバイバー。