住宅業界(新築・リフォーム・不動産)の「課題何でも解決屋」として20年以上のキャリアを持つ株式会社ランリグが、その過程で出会った優秀な人材を他社に活用してもらう新サービス『その道のプロ』をスタートしました。2000名以上のスペシャリストと繋がる渡邉社長に、『その道のプロ』の活用方法を伺う対談企画。
第37回 「初任給30万円時代」の採用方法




仰るとおりです。かといって賃上げを渋っていると、退職による人材流出が止められなくなる。新卒で採用して、3年じっくり育ててあげた。一通り仕事を覚えて、やっと戦力になりそうだ。そんなタイミングで、「競合の方が月給が高いんで転職します」と言われてしまうわけですよ。

そうそう。会社をいくつも渡り歩いて、新しいスキルや実績をどんどん積んでいくのが当たり前というか。……そう考えると、中途採用がダメだから新卒採用で、という考えも危なくないですか? 採用はできても、戦力になる前に辞められる可能性が低くないわけで。


なるほど。確かに、たとえば半年程度で戦力化できるビジネスなら、早いタイミングで給料以上を稼いでもらうことも可能かもしれません。……でも社員目線で考えると、あまりに簡単な仕事だと、成長実感を感じられないんじゃないですかね。そしてつまらなくなって辞めてしまう。

ええ。だって、先ほどの話でも出たように、社員側はそもそも「この会社で一生頑張ろう」なんて思ってないんです。だったら最初から「◯年間でこんなスキルを身に着けて、次のステップに進んでください」と言っちゃったほうがいい気がして。
対談している二人
渡邉 昇一(わたなべ しょういち)
株式会社ランリグ 代表取締役
1975年、大阪市に生まれる。大学卒業後、採用コンサルティング会社ワイキューブに入社。同社の営業、マーケティングのマネージャー、社長室長及び、福岡などの支店立上げを担当し、同社の売上40億達成に貢献した。29歳の年に株式会社ラン・リグを設立し、今期20期目。述べ900社以上の住宅会社のマーケティング、人材コンサルティング支援と並行し、500店舗以上が加盟するボランタリーチェーン「センリョク」など、VC、FC構築にも多数携わる。また、自身が司会を務め、住宅業界の経営者をゲストに招き送る自社のラジオ番組は、6年間で、延べ300回以上の配信を経て、毎月2万人以上の業界関係者が視聴する番組に成長した。今年5月には、2000人以上のプロ人材とのネットワークを生かした~社長の右腕派遣サービス~【その道のプロ】を本格リリース。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。