vol.120『構想画1:冷静と情熱』瞬発的思考力を身につけるための【自分の特徴】|半導体業界の先読みが得意なSさんの8角形とは

 この記事について 

自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。

『「構想画1:冷静と情熱」瞬発的思考力を身につけるための【自分の特徴】|半導体業界の先読みが得意なSさんの8角形とは』

 

本に目を通して、【対話できる絵画】という特殊なオーダー絵画との共通点がいくつかあることに気がつきました。

吉本興業NSC(お笑い養成所)の超人気授業が書籍化された、
本多正識著の『1秒で答えをつくる力 お笑い芸人が学ぶ「切り返し」のプロになる48の技術』。が重版7刷で5万部突破のベストセラーです。

私たちは、溢れかえる情報にさらされながら、様々な処理や判断、意思決定をしています。情報には多かれ少なかれ価値はあるはずですが、それが自分にとって価値があるかは別の問題です。だから、膨大な量から自分にとって価値を見つけるためにも、瞬発的思考が取り上げられるのでしょう。

この本を読んだから「すぐになんでも1秒で答えられるようになる!」‥‥わけはなく、そのためのプロセスが48項目に分かれて書かれています。老練なビジネスパーソンにはすでに身に付いていることが多いと思いますが、若い人などにお笑いを例に楽しく教える参考書になると思います。

この本と、【対話できる絵画】という特殊なオーダー絵画との共通点が不思議とたくさんあるのですが、あまり書いてしまうと本のネタバレになってしまうので、一つだけ取り上げます。「自分の特徴を生かす」というレッスンです。

【対話できる絵画】という特殊なオーダー絵画は、その人の特徴をカタチにするということができるので、自分の特徴を生かすという共通点があります。

自分の特徴を生かすことで、自分のセンスが磨かれ、結果的に時代に求められている瞬発的な思考が養われる。人生にも仕事にも役立つ。

では、自分の特徴を生かすにはどうしたらいいのか?

という問題があるのですが、自分の特徴を知るには、【自分の客観視】が必要です。「自分と他の人は、ここが違うのだ」という自覚が、自分の特徴が理解をもたらすのです。

【対話できる絵画】という特殊なオーダー絵画は、その人の特徴を絵に表現していくために、オーダー絵画のためのセッションの中で、門間と一緒にイメージを一歩一歩選び出します。そうすると、自然と今まで言葉にならなかった自分の存在が、絵というカタチになって客観的に現れてきます。その間に、色々な自分の特徴に気がついていくのです。

内観をするのを助ける絵を手に入れたい、半導体業界の先読みが得意なSさんの場合もそうでした。(Sさんとの出会いは以前の記事に書いてあります)

最初に絵の話をしたときに、Sさんにはだいたいのイメージがありました。私がぼんやりしたイメージを美術の専門家として言葉に置き換えるのが、オーダー絵画の第一歩となりました。

「どのくらいの大きさがいいか考えていますか?」
と聞くと、
「このくらい」Sさんは腕と手で輪を作りました。
ちょうど2人で座っている、喫茶店のテーブルの大きさの一回り小さいサイズです。私は目測で大体の大きさが分かります。
「45センチくらいですね」

「門間さんのHPを見て、8角形の絵がいいなと思っています」
さらにSさんの話を聞くと、
父の引いた人生のレールから飛び出して、自分で働いて留学をした体験、
その時の南国の海や空の美しさ、研究の楽しさなどが、溢れ出てきました。

「『8角形は円や球のかたちに近く、身の回りの身近なもので言うと、ボールなど安定よりも自由に移動する形です。その形を描くのではなく、絵のかたちそのものにしたい』という言葉の奥に、今は社長としての責任を背負っている、その土台に、創造性や自分の足で歩もうとする強い気持ちがあるのですね?」と確認すると、Sさんはにこりと笑いました。

一般的には、8角形は末広の八の字なので縁起がいいとか、風水で四方八方からエネルギーを引き寄せて吉相が広がり悪い気を跳ね返すパワーがあるとされています。

それに加えて、Sさんだけの8角形の絵の特徴は、創造性や自由への強い憧れがありました。

この形から出発して、次に自分だけの色が見つかっていく話になるのですが、それはまた別の物語です。

今回の作品は、色を選ぶ前の、3枚の8角形の構想画です。
 

今回完成した作品 ≫『構想画1:冷静と情熱』

 

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 著者の自己紹介 

ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。

今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。

人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。

人生

の節目には様々なテーマが訪れます。

経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。

こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。

でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。

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