この対談について
“生粋の商売人”倉橋純一。全国18店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第34回 「上司の好き嫌い」は評価じゃない。
第34回 「上司の好き嫌い」は評価じゃない。

万代さんでは最近評価制度を作り変えたと仰ってましたよね。どう変わったんですか?

どの部署も10項目ぐらいですが、その中でも優先順位を決めていて。経理の仕事でいうと、一番重要なのは「経営陣に対してタイムリーに数字を伝えること」だと思うんです。それにかかる日数が少なければ少ないほど、次に何に投資するかをいち早く決められるので。

ああ、なるほど。何が一番重要かを決めて、それに沿って評価ポイントの優先度を決めていくわけですね。とはいえ、スピードを優先すると正確さが損なわれてしまいませんか? 急ぐあまりに試算表の数字に間違いが発生する、みたいな。

それもできる限り数値化しています。例えば環境整備だったら「トイレがきれいだったら何点」とか、接客だったら「笑顔で接客した回数」「お客さんに挨拶した回数」など、さまざまな項目で点数を付けているんです。

そういうことです。結局僕らの仕事って、突き詰めれば「お客様にお買い物をしてもらって、かつリピートしてもらうにはどうしたらいいか」を考え続けることなんです。そこに集中できるような評価制度を目指しました。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に18店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。