法人化する時の自分の給料の決め方【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第441回法人化する時の自分の給料の決め方」
余計な税金は払いたくない。
それはよく分かります。
でもそれだけでいいのでしょうか。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

何もかも忘れたいときは、頭の中のごちゃごちゃとしたものを出したいときに、スケッチブックと鉛筆があるといいなあと思い、落書きを始めました!金子亜佑美です!

安田

安田佳生です。

栃尾

(笑)

安田

でもさ、落書きって、なかなかセンスがないとむずかしいですよね。

金子

えっ!?落書きなので、かくものは何でもいいんじゃないですか。そうでもない?

安田

何でもいいものができるっていうことは、すごい才能だと思います。

金子

えーっ。

栃尾

表したいものが表せないですもんね。

安田

「何でもいいから、鼻歌でいいからつくれ」って言われても、僕、つくれないし。

栃尾

たしかに。

金子

ほー。

安田

だから、「何でもいいから」って言われてゼロからイチを生み出せるのは、すごいなあって思いますけどね。

金子

なるほど。

栃尾

でも、グルグルグル、とかでもいいわけだよね。

金子

そうですね。

栃尾

ね。

安田

グルグルもむずかしいですよ。

栃尾

そうなんだ(笑)

金子

ははは、そうなんだ(笑)

安田

間違って、iPadのペンが使えないほうを昔買っちゃってね、最近ようやく“iペンシル”的なものが使えるやつに買い換えたんですね。

栃尾

おーいいなー。

金子

「Pro」ですね。

安田

で、いままで入力しかやってなかったんで、これでちょっと落書きしたろうと思ってですね、落書きしてみたんですが、かけないわけですよ。

栃尾

なるほどー。

金子

かきたいものがかけない(笑)

安田

「これ、落書きできないじゃん」っていう。グルグルはできるんですよ。でも、グルグルばっかりずっと書いてたら、落書きにならないんですよね。色を変えてグルグルーとかやって、太さを変えてグルグルってやって、消しゴムで消した時点で書くものなくなりました。

栃尾

そうなんだ(笑)

金子

むずかしいのかあ。なるほどー。

安田

むずかしい。今日は栃尾さんからのご質問ということで。

栃尾

はい。そうです。えーと、法人化をいよいよ、やっとしようと思ってるんですけれども。

金子

おーっ。ついに。

安田

すばらしい。

栃尾

で、給料を自分で決めるじゃないですか。

安田

はい。

栃尾

そのときに、いろんな人に給料の決め方って聞くんですけど、「こうすると法人税が上がって、こうすると社会保険が上がるよ」とか、そういうことは言ってくれるんですけど、どういうポリシーっていうか、どういう哲学で決めればいいのかみたいなところ、まあ、哲学っていうと大げさですけど、そういうことをあんまりおっしゃってる方がいなくて、安田さんなら何かそういう考えがあるのかなあと思って、ちょっと質問してみました。

安田

なるほど。うーん、まあ、たしかに税制を考えると、個人の収入を抑えて、社会保険料とか所得税を最低限にしといて、できるだけ会社の利益を増やして、それを経費で使うっていうのが、まあ、たしかに法人をうまく税制的に利用する方法ではあるっていうことですよね。

栃尾

はい。

安田

僕は個人的にそういうのはあんまり好きじゃないっていうのがひとつと、もうひとつは僕、自己破産してるんで。個人的な、「これだけの所得があって、税金払ってますよ」っていう、社会的な納税者としての稼ぎがちゃんとある実績をつくりたいっていうのがひとつと、もうひとつは、やっぱり世の中に迷惑をかけたんで、ちゃんと税金払って生きていきたいっていう。

栃尾

すばらしい。

金子

お。

安田

だから、このぐらいは公共なものに対して払わないとだめだなって。どうしても生まれながらに、お金儲けってうまい人と下手な人がいるんで、やっぱ、それはうまい人が多めに払わにゃいかんだろという思いはありまして。だけど、たくさん払いすぎるとお金なくなるんで、そこから逆算して僕は決めてますね。

栃尾

ということは個人の、つまり、自分の給料を最大限多めにしてるってことですか?

安田

そんなこともないです。僕は給料として取ってるのは1,500万ぐらいですね。年収。

栃尾

額言っちゃうとこがすごいですね(笑)

金子

すげー。

安田

あとは家賃の一部を会社の経費で落としたりとか、他にも経費使ってるんで、実際にはもうちょっと収入ベースでは多いと思うんですけど、1,500万の人より。だけど、その1,500万分はちゃんと、社会保険料とか所得税とか市民税とかは払ってますね。

金子

へぇ~。

栃尾

というのは、経費で使う分ぐらい会社に残してると?

安田

そうですね。だから、利益出た分を全部収入にはしてないですね、個人の。自分で「いくら」って決めてやってますね。まあ、最初、自分でやり始めた頃はそんなにもちろん取れなかったわけで、だんだん上げていったんですよ。それと同時に社会保険料とか所得税とか上がっていくんですね。で、結構高いんですよ、年収1,500万って。結構な額払ってるんですよ。たとえば社会保険料に関していうと、個人で払う分と同じ額を、自分ひとりの会社なんで、会社でも払ってるわけですよ。

栃尾

ああ、はいはい。

金子

おー。

安田

だから2倍払ってるんですよ。ほんと何百万っていう金額を年間払っててですね。

金子

えーっ!

安田

で、このぐらい払ってれば、まあ、一応社会貢献として、自分の会社の売上だったら責任は果たしてるかなと思ったんで、それ以上給料で増やすのはやめました。

栃尾

要するに、どういうふうに考えたら決まるっていうことなんですか?どこから考えたら。

安田

栃尾さんが自分の給料をどうやって決めるかですか?

栃尾

そうです(笑)

安田

えー、それは自分のポリシーにしたがって(笑)

栃尾

(笑)。安田さんのポリシーとしては……

金子

まあ、なんか社会貢献みたいな感じなんですね、そうすると。

安田

いや、社会貢献だけじゃないですね。うーん、なんでしょうねえ、とにかくそこを抑えて実利だけを取るっていうのは嫌なんですけど、かといって全部を所得にして、できるだけ税金払うっていう感じでもなく、自分の中でバランスをとっていく感じですかね。年収がたとえば給料として取ってるのが年間150万しかないとするじゃないですか。でも、法人で経費で落としてるんで、収入は、実はお金としては2,000万ぐらい使ってるとするじゃないですか。

栃尾

ああ、はい。

安田

で、そのときに、「給料いくらあるの?」って聞かれて、「2,000万ぐらいだよ」とかは言いたくないんですよ、なんか。

栃尾

ああ、なるほどなるほど。

安田

なんか、すごいセコいじゃないですか、それって(笑)

栃尾

うんうんうん。

金子

すごい(笑)

安田

だから僕は、「安田さんっていくら稼いでるんですか?」って言われたら、「1,500万」って答えるんですよね。

栃尾

なるほど。

金子

すごい。

安田

細かいことをいえば、もっとお金は使ってると思うんですけど、だけど、「所得いくらだ」って聞かれたら、うそなく言うと、そうなるんですよ。

栃尾

じゃあ、ほんとに純粋に、たとえば自分がサラリーマンだとして、「これぐらい稼ぎたいな」みたいなぐらいをお給料にしてるって感じですかね。

安田

そうですね。「このぐらいだったらいいかな」っていうような。

栃尾

なるほどなるほど。それはわかりやすい。

安田

ただ、それは単なる僕の自己満足なんで、答えはないと思いますよ。

栃尾

はい(笑)。そうですね。安田さんはそうされてるってことですね。

安田

そうですね。

栃尾

うんうんうん。たしかにたしかに。

安田

単純に本当に、どっちが手取りが多くなるかで決めてもいいかもしれませんし、特に、やっぱり社会保険料ってどんどん高くなってるんで、所得税よりも社会保険って2倍払いなんで、法人で入ると。自分の株式会社で。

金子

えーっ。

栃尾

厚生年金とかってことですかね。

安田

そうですね。個人で払ってる分と同額を会社が払ってるんですけど、自分ひとりの会社だと、会社の分も自分で稼がないといけないんで。

栃尾

はい。

安田

というのはありますね。

栃尾

なるほど。ひとつそれは、でも、自分の所得だって言える金額にするっていうのは、すごいわかりやすいですね。

安田

そうなんでしょうかね。

栃尾

そうですね。そういう計算しなくても、目安になるようなのがあったらいいなと思ってたので。

安田

でも、まず原資をつくらないと、それ以上に払えないんで。

栃尾

はい。

安田

やっぱ、会社として投資する利益も残しとかないといけないですね。

栃尾

あ、もう1個聞きたかったんですけど。

安田

はい。

栃尾

やっぱり、赤字にはしないほうがいいんですかね。

安田

そんなことないですよ。

栃尾

あ、そんなことない?なんか、お金借りられなくなったり。

安田

ああ、それはそうですね。銀行からお金借りるの前提だったら、黒字にしてったほうがいいですけどね。

栃尾

はいはいはい。それぐらいですか?違いは。

安田

そうですね。だけど、社長の給料をたとえば100万しか取ってなくて「黒字」って言っても、それを黒字って銀行はみなしてくれないですけど。

栃尾

あ、なるほどね。そういうとこはちゃんと見てくれるんですね。

安田

はい。

栃尾

わかりました。

安田

そりゃそうですよね。実質生活費考えたら、これだけの給料を取ってるのと一緒で、「これだけないと生活できないじゃないか」ってなってくるんで。

栃尾

はいはい。「これはズルだな」と、「数字上だな」と判断してくれるわけですね。

安田

だから、やっぱりちゃんと給料を取り、税金払い、会社でも利益出すっていうっていうのが理想ですね。

金子

なるほど。

栃尾

わかりました。健全にね。

金子

へぇ~、すばらしい。

栃尾

ありがとうございます。

安田

ということで、本日はおまとめもなく終わらせていただきます。

栃尾

はい(笑)

金子

(笑)

安田

ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2021年3月10日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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