第57回 日本人は強さより和を重んじる異性を好む?

この対談について

健康人生塾の塾長にしてホリスティックニュートリション(総括的栄養学)研究家の久保さんと、「健康とは何か」を深堀りしていく対談企画。「健康と不健康は何が違うのか」「人間は不健康では幸せになれないのか」など、様々な角度から「健康」を考えます。

第57回 日本人は強さより和を重んじる異性を好む?

安田
久保さんって、ヒゲが伸びるのは速い方ですか?

久保
え、どうしたんですか、突然(笑)。
安田
いやぁ、実は私、ヒゲが伸びるのが心底煩わしくて。最近はオンライン商談がメインなんで2日に1回しか剃ってないんですけど(笑)、外出する時は剃らないといけないじゃないですか。

久保
私は今日、剃ってないですよ(笑)。
安田
え、そうなんですか! 全然わからないですね(笑)。

久保
でしょ? たぶん2〜3日位なら剃り忘れても大丈夫だと思います(笑)。安田さんはヒゲが濃いタイプなんですか?
安田
どうでしょうかねぇ…。ヒゲが生えてもあまり目立たない人とすぐ目立つ人がいますよね。私は目立ちやすいので、そういう意味では「ヒゲが濃い」部類なのかも。というか最近は、中学生くらいからヒゲ脱毛をする男子もいるってご存知でした?

久保
え、そんな幼い頃から脱毛するんですか?
安田
そうそう。ヒゲとかすね毛が濃いと、モテないらしくて。今や男性でも脱毛するのが当たり前の時代らしいです。

久保
なるほどなぁ。ちなみに男性の方が体毛が濃くなるのは、男性ホルモンの影響だって言われていますね。つまり毛には何かしらの理由があるんだと思うんです。
安田
男性にだけヒゲが生える理由があるはずだと。

久保
ええ。そういえば西洋・東洋に限らず、偉い人の肖像画って、だいたいみんな立派なヒゲをたくわえていますよね。
安田
あぁ確かに(笑)。神様とか聖人とか皇帝とか、みんなヒゲ面ですね。今でもロシアなんかではヒゲが濃い人のほうがモテるって聞いたことがありますよ。禿げていてもヒゲが濃ければいいんですって(笑)。

久保
ああ、男性ホルモンが強い人ほど、頭髪は薄くなるって言いますよね。
安田
それに筋肉も大きくなりやすい。そう考えると、「強い遺伝子の持ち主」ということを手っ取り早くアピールするのがヒゲなのかもしれないですね。

久保
なるほど、そうかもしれない(笑)。いつの時代もメスに選ばれるのは「強い遺伝子を持ったオス」ですもんね。
安田
ええ。ところがここで1つ疑問が生じるわけです。なぜ現代人は「ヒゲ」を嫌がるようになったんだろう、と。

久保
確かに不思議ですね。先ほどの理屈で言ったら、ヒゲは「強い遺伝子を持っている証」なのに、それをあえて避けようとしていることになってしまう。
安田
そうなんですよ。そもそも「強い遺伝子」を残したいのであれば、「強い人同士」が結びついた方がいいじゃないですか。だったら「強い遺伝子」ということがわかりやすい方がいいのにって思うんです。

久保
確かに何か秀でた人同士が結びつくと、より強い子どもができたりしますもんね。例えばオリンピックで活躍しているような選手って、実は両親共にオリンピック選手だったりするわけで。
安田
そうそう。でもこれは日本に限ったことなのかもしれませんが、野球にしろサッカーにしろ、トップレベルで活躍しているアスリートの結婚相手って、意外とアスリートじゃなかったりしません? 女子アナとかアイドルが多くないですか?

久保
あぁ確かに。いわゆる「可愛らしい人」とか「女性っぽい人」を選びがちなイメージがあるかも(笑)。
安田
そうなんですよ。結婚のニュースを見ても「あぁ、またか」と思ってしまう(笑)。だから大谷翔平選手がアスリートの方と結婚されたのは、海外から見たら当然でも、日本だと意外に思う人も多かったんじゃないかなって。

久保
確かにそうかも(笑)。日本人は特に「可愛らしいもの」に惹かれやすい傾向がある人種なのかもしれないですね。最近は男性も「可愛い」に近づきたくなっている気がしますし。
安田
なるほど。だからヒゲやすね毛は不要なんですね。可愛くないから(笑)。

久保
そうそう(笑)。戦国時代だったら男性も強くあり続けなくては生き残れないし、女性側も自分を守ってくれる強い男性を求めていた。でも今の平和な世界では、「男性が強くいつづける必要性」は薄れてきましたよね。
安田
ああ、確かに。ちなみに私は「肉体労働」が減って「ネット社会」になったことも一因なんじゃないかって思うんです。

久保
ああ、そうかもしれません。バーチャルな世界では、力なんていらないですもんね。「好感度」さえあればいいというか(笑)。
安田
そうそう(笑)。というか前から不思議でしょうがないんですけど、日本だと男性が「マッチョな女性」とか「経済力のある女性」、つまり、強い遺伝子を持っているであろう女性を選ぶことが珍しくないですか? せっかく「強い遺伝子」だとわかっているのに、なぜかそういう人を選ばない。

久保
あぁ確かに言われてみればそうですけど…。なんでなのか、ちょっと想像がつかないです(笑)。
安田
久保さんでもわかりませんか(笑)。

久保
笑。たぶん、争いのない平和な時代が長く続いてきたことが影響しているんじゃないのかなとは思います。元来、私たちの祖先は、争いを避けたがる気質があったんじゃないでしょうか。だから「和を重んじてくれる異性」に惹かれる、と。…こういう解釈はどうでしょうか?(笑)
安田
なるほど(笑)。つまり日本人は、強くてすぐに戦いを始めちゃうような人ではなく、皆仲良く揉め事は起こさないという人を求めるんだ、ということですね。

 


対談している二人

久保 光弘(くぼ みつひろ)
健康人生塾 塾長/ホリスティックニュートリション研究家

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仙台出身、神奈川大学卒。すかいらーくグループ藍屋入社後、ファンケルへ。約20年サプリメントの営業として勤務後、2013年独立し「健康人生塾」立ち上げ。食をテーマにした「健康人生アドバイザー」としての活動を開始。JHNA認定講師・JHNA認定ストレスニュートリショニスト。ら・べるびい予防医学研究所・ミネラル検査パートナー。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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