ああ、確かに。がむしゃらに働いた経験が後に活きるってのはあるでしょうね。

大前提として、僕がいた会社はブラック企業ではなかったですけど（笑）、確かにハードな働き方を自ら選んでいた時期はありました。その頃の経験は今でも大きな財産というか、かなり自分を助けてくれているなと感じますね。

もちろんです。数字にはシビアでしたけど、お客さんを騙したりとか、嘘をついてでも受注してくるとか、そういうことは一切ありませんでしたから。

うーん、それを隠していたならあるいはそうかもしれませんけど、最初からそれを明らかにしていて、その分の報酬も用意されていたので、個人的にはなんの違和感もなかったですね。むしろ好き勝手にやれて僕には合ってました。

そうなんですよ。裁量権も大きかったし、自由度も高くて。僕にとっては最高の環境でしたね。

それでいうと、確かにそうなんです。僕自身があんまりシビアになり切れなかったというか（笑）。

うーん、どうなんでしょうね。でもそれ以上に「オモシロイことをしたい」って気持ちが強いのは確かで（笑）。

いや、売上を最優先目標に置くこと自体が悪いとは思わないんです。ただ、そこに「目的」があるかどうかが重要で。その目的に沿った価値提供ができていて、それで売上が上がったら最高じゃないですか。

そうそう。その上で1000億儲かるのはすごく健全だと思います。それだけの価値を社会に提供できているってことなので。

うーん、どうなんですかね。でも仮に目標設定なしで利益が上がっているとしたら、それはそれで何らかの仕組み化がうまくいっているんだと思いますよ。プロセス管理をするための仕組みというか。

実際のところはわからないですけどね。ただそれができるとしたらかなりの規模感が必要で、かつ属人性を最大限小さくした業務じゃないと難しいような気がしますね。少なくともウチみたいな属人的な会社では難しいんじゃないかな。