【vol.324】自動車産業の2024-2026年における10のインパクト(コネクテッドカー)

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


引き続き、EXPLODING TOPICSという「今どんなトピックが盛り上がっているのか?」を可視化する専門サイトから、「自動車産業のトピック」を取り上げたいと思います。

今回の記事はこれ。
10 Important Auto Industry Trends (2024-2026)
自動車産業の2024-2026年における10のインパクト
https://explodingtopics.com/blog/auto-industry-trends

自動車産業の10のインパクトは下記の通りです。

1. Electric Vehicle Adoption Increases Worldwide
2. Autonomous Vehicles Change The Face Of The Auto Industry
3. Cars Become Even More Connected
4. Vehicle Purchases Shift Online
5. The Automotive Parts Market Continues To Grow
6. Chip Shortage Continues To Plague Auto Manufacturers
7. Auto Sales Impacted By Low Inventory And High Prices
8. Micromobility Presents A Potential Shift Among Consumers
9. Hydrogen May Be The Fuel Of The Future
10. Luxury Car Brands See Growth

 

先週の「2. Autonomous Vehicles Change The Face Of The Auto Industry」に引き続き、「3. Cars Become Even More Connected」を見ていきます。

3. Cars Become Even More Connected
(コネクテッド化が進む自動車)

As 5G and the Internet of Things (IoT) continue their growth, vehicles are becoming more and more connected.
This has led to the rise of the connected car.

5Gとモノのインターネット(IoT)が成長を続ける中、自動車のコネクテッド化が進んでいる。
これがコネクテッドカーの台頭につながっている。

Searches for “connected car” have risen by 96% over the last decade.
「コネクテッドカー」の検索数は、過去10年間で96%増加している。

 

白状すると、connected car(コネクテッドカー)の定義、よくわかってませんでした。なのでググってみました(日本語で)。

———
総務省の定義:ICT※端末としての機能を有する自動車
※Information and Communication Technology(情報通信技術)

ナビクル(サイト)の説明:常時ネット接続され、最新の道路状態を取得して最適なルートを算出したり、車両にトラブルが発生した際にしかるべきところに連絡してくれたりする機能を搭載した車
———

なるほど「常時ネット接続されている」ことで、適切な情報を「送受信しながら走行」する車、ということですね。
調べてみると、トヨタだと「T-Connect」という仕組みで、アクアとかハリアーとかカローラスポーツとかに標準搭載されているようです。日産だとセレナとかエクストレイルとかリーフなのに標準搭載されているようです。
要は「最近の車には結構標準搭載」されているので、あまりよくわからないままconnected car(コネクテッドカー)に乗っている人が多い、という状況が「イマココ」みたいです。

そして、各社の「コネクト」機能は、それぞれ独自で「良し悪し」があるらしく、この辺りのことがあまり「普通のユーザー」には認知・浸透していないと言う世界観です。

そのconnected car(コネクテッドカー)の市場が最近では順調に拡大していっているということなので、ニーズありきで順調に拡大してきているというよりも、プロダクトアウトで力技で拡大していくマーケットの様相です。「ついていけるユーザーだけがついていっている」感じかもしれません。

iPhoneとbluetooth接続して車のスピーカーから音楽を流せるのも、iPhoneやカーナビ(カーステレオ)が優秀なのか、それともconnected car(コネクテッドカー)の恩恵なのか? すら明確に理解できない人が多いまま、車のマーケットそれ自体はこれからも熾烈な競争を繰り返していくようです。

まあ、便利になるなら仕組みのことは「さておき」で、いいですけどね笑

 

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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