「オモシロイを追求するブランディング会社」トゥモローゲート株式会社代表の西崎康平と、株式会社ワイキューブの代表として一世を風靡し、現在は株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表および境目研究家として活動する安田佳生の連載対談。個性派の2人が「めちゃくちゃに見える戦略の裏側」を語ります。
第44回 採用コンサルとブランディング、どっちが儲かるんですか?

そうなんですよね。トゥモローゲートさんは採用もブランディングもやってきた。だからあらためて、その2つの違いを教えてほしいなと思っていて。何が一番違うと思います?

ええ。もちろん採用って企業にとってものすごく重要なことですけど、提案する内容も限定的になる。「本当は組織構造から変えた方がいいのにな…」と感じても、そこまでは求められていないわけじゃないですか。

そうそう。でもそれがブランディングだと、売上や利益率などより重要な成果が求められますし、採用に関する離職率とか定着率みたいな部分もカバーしないといけない。新卒1年目2年目の子がすぐに成果を出せるビジネスモデルじゃないんですよ。

確かにそうか。それに採用の仕事って、最終的にはプラットフォーマーが勝ちますからね。リクナビとかマイナビみたいな媒体を持っている所が全部持っていく。そう考えると、採用ビジネスって「売りやすい」けど「儲かりにくい」のかもしれません。

もちろんいろいろなケースがあるでしょうけどね。ただ少なくともウチに関しては、ブランディングに舵を切ってよかったなと思います。むしろあのまま採用ビジネスをやっていたら今どうなっていたんだろうっていう(笑)。

いろいろな打ち手をやってますが、一つ大きいのは分業化ですよね。セールス、企画、コピーライティング、デザインというように分業制にして、それぞれのスペシャリストを配置する。それで計7~8名でチームを組んで進めていくイメージです。

ああ、なるほど。確かにそういう意味ではブランディング事業の方が組織は作りやすそうですね。逆に言えば、ある程度の規模がないと成り立たないビジネスだってことですけど。…ちなみに今のところ、採用ビジネスに戻るプランはないわけですか。

なるほどなぁ。でもそう考えると、むしろトゥモローゲートさんこそ「まっとうな採用屋さん」という感じがしますよ。ただ求人媒体を売るだけじゃなく、組織づくりも含めてサポートくれるわけですから。
対談している二人
西崎康平(にしざき こうへい)
トゥモローゲート株式会社 代表取締役 最高経営責任者
1982年4月2日生まれ 福岡県出身。2005年 新卒で人材コンサルティング会社に入社し関西圏約500社の採用戦略を携わる。入社2年目25歳で大阪支社長、入社3年目26歳で執行役員に就任。その後2010年にトゥモローゲート株式会社を設立。企業理念を再設計しビジョンに向かう組織づくりをコンサルティングとデザインで提案する企業ブランディングにより、外見だけではなく中身からオモシロイ会社づくりを支援。2024年現在、X(Twitter)フォロワー数11万人・YouTubeチャンネル登録者数19万人とSNSでの発信も積極的に展開している。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。