この対談について
健康人生塾の塾長にしてホリスティックニュートリション(総括的栄養学)研究家の久保さんと、「健康とは何か」を深堀りしていく対談企画。「健康と不健康は何が違うのか」「人間は不健康では幸せになれないのか」など、様々な角度から「健康」を考えます。
第97回 お釈迦様の聖地巡礼記
第97回 お釈迦様の聖地巡礼記

それはありがとうございます(笑)。お釈迦様の聖地を巡ってきたのですが、素晴らしい旅になりました。

いいですね〜。そもそもなぜ、健康人生塾・塾長である久保さんがインドに行かれたんですか? 「お釈迦様」と「健康」がどう繋がるのか、あまりイメージがつかなくて…。

あぁ、そうですよね。実は今回の旅の一番の目的は「お釈迦様の足跡を辿りたい」ということでして。だからお釈迦様と健康とを結びつけて考えるというよりも、お釈迦様がいらした土地に行ってみたかったんです。

笑。少なくとも恵まれた環境の中で生きてこられたのは確かでしょうね。だからこそ、「そういう生活には安心はないんだ」という言葉に説得力があるんです。例えば私が「お金がどれだけあっても、安らかな生活は送れないよ」って言っても説得力がないでしょ? だって大金持ちではないんだから(笑)。

そういうことです。お釈迦様は29歳で出家をした後、これまでの生活とは真逆の苦行を6年間もされました。「後にも先にも自分以上の苦行をしたことはない」というくらい、追い込んだ苦行だったと言われています。

まさに安田さんの仰るとおりで。お釈迦様も、「死んでしまったら悟りも得られない。つまり苦行の中にも安心はない」と気づかれたんです。そしてたどり着いたのが「中道」という教え…つまり、極端な方に行き過ぎるのではなく、バランスが大切だよということだったんです。

なるほどなぁ。ところでインドって今や仏教国ではなくヒンドゥー教が主流になっているじゃないですか。そういう中でもお釈迦様の聖地は残っているんですか?

ええ。2500年近く前のいろいろなものが遺跡として残っています。というのも、仏教徒はかつて異教徒から迫害を受けていた時代がありまして。その時に、施設を壊されないよう地面の中に埋めていったんです。それが後の世に掘り返され、整備され、今私たちが見ることができるようになっているわけです。

いえ、それ以前から伝わってはいたんですが、経典だけではわからない「真髄」のようなものを学びたいということで、天竺=インドに学びに行ったと言われています。そしてそこで持ち帰った経典こそが、今、我々に伝わる内容なんです。
対談している二人
久保 光弘(くぼ みつひろ)
健康人生塾 塾長/ホリスティックニュートリション研究家
仙台出身、神奈川大学卒。すかいらーくグループ藍屋入社後、ファンケルへ。約20年サプリメントの営業として勤務後、2013年独立し「健康人生塾」立ち上げ。食をテーマにした「健康人生アドバイザー」としての活動を開始。JHNA認定講師・JHNA認定ストレスニュートリショニスト。ら・べるびい予防医学研究所・ミネラル検査パートナー。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。