その252「奇跡、偶然を数値化してみる」

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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

「奇跡、偶然を数値化してみる」

 

先月、シドニーに行ってきました。
滞在中、オーストラリア人の友人Kさんと食事をしていると、彼から翌日の夜に開催されるという世界最大規模のLGBTのイベントについて教えてもらいました。

イベントの2、3時間前になると、シドニー(シティ)の街中にはそれっぽい!?人たちが闊歩し始めました。
髪型、服装、明らかに、そっちの方々。
アミアミの服を着たり、上裸の身体に鎖を巻き付けたり・・・
パレードが開催される通りの方に向かっていくと、ドンドン人が増えてき、通り周辺は、人、人、人・・・
想像を遥かに超える賑わいでした。
初詣でごった返す神社/寺院のようで、歩くこともままなりません。
そして、街中がまるでクラブのような状況になっていき、街がパリピで溢れかえっています!
調べてみると、このイベントを見る/参加するために、50万人くらい観光客が訪れるそうです。パレード参加者だけでも1万人を超えるのだとか。

すごい人だなぁ・・・と驚いていると、突然、「アツシさんですよね?」と女性から声をかけられました。
有名人でもなんでもないですし、シドニーですよ。
え!?と戸惑っていると、彼女は「Kの嫁です!」と自己紹介を始めました。
恐ろしい確率の偶然!
なんというご縁でしょうか。

そんな話を会社の朝礼でしたところ、ある社員さんが
オーストラリアは国土面積の割に人と人が出会う場所(街など)はかなり限定されている。だから偶然もあると思うが必然性もある。
と分析していました。
主要都市の国土に占める割合が小さいほど、ばったり出会う確率は高くなるのではないか!?というものですね。

こういう極端な思考実験は僕も好きなので、実際どうなんだろう?と、「主要都市が国土に占める割合」をChatGPTに聞いてみたところ・・・

中国 1.80%
日本 1.63%
フィリピン 1.56%
スペイン 0.71%
オーストラリア 0.70%
インド 0.18%
フランス 0.16%
アメリカ 0.11%
ロシア 0.045%

これを見ると、ロシア(の主要都市)でばったりはもはや偶然ではないレベルなのかもしれませんw
実際にはかなり無理のある推察ですが、こうして数値で見ると面白いですね。
馬鹿げた推察でも数値化してみると面白いものですね。

 

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著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

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