先日、あるゲーム系のプロの試合で起こった炎上のニュースを目にしました。
ゲーム中、その場には対戦している選手のほか、放送のために解説役とその聞き役のプロがいました。そこで、聞き役のプロが突然、選手の片方が最近離婚した話をぶっちゃけたのです。
そのことは公表されておらず、また、その放送は動画で広く流布され、めでたく炎上に至ったわけです。
動画を見ると、暴露したのにはこれといった意図なく単にウケを狙ったもので、それでウケると思うかな…ということも含め、その人に常識がないことは明らかでした。
これに対し、世間の反応は二分していました。
炎上した人もプロのため、表に出ている側ですが、業界のファンでなければまず知らない知名度です(わたくしも知りませんでした)。
ストレートに「なんてことをしやがるんだ!許さん!業界から追放されてしまえ!」と怒っている人は、ネットで炎上を嗅ぎつけた、わたくしのようなやじ馬でした。
一方、ファン層の反応は、そろって「やらかし発言って、〇〇かと思ったらやっぱりそうか」「関わらない方がいい人としかいえない」という、総じて冷めたものでした。
これはなかなか示唆に富んでいると思うのです。
たとえば、職場で自分の近くにいる人が、しょっちゅう周囲に迷惑をかけている。
そのことをオフの場で昔からの友人に話すと、みんな「それはひどい!最低な奴!」と言ってくれる。
ただ、現実的に、当人が因果応報で報いを受けたなどという話はほぼ聞くことがないと思います。
ろくに働かないとか、足をひっぱるからといって、そこにいることを拒否することはできません。
そのとき、一定の距離内にいる人の反応は、対立や否定ではありません。
「なるべくからまない」「不愉快なことがあってもできるだけ気にしない」というような、自分が消耗しない方向に動くことしかできないのです。
迷惑をかける人とかけられる人がいるとき、前者が大手を振り、後者がぶつからないように避けるのが、世間の物理法則といえるかもしれません。
聞き役で炎上した人は、数日後、「なんでこんなに叩かれるのか理解できないわー」とSNSで発信していました。
ようするに、元気いっぱいなのでした。