「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第130回 中辻麗は、結婚相手に「経済力」は求めない?

中辻さん、確か以前の対談で「旦那は仕事さえしてくれていれば、稼ぎが少なくてもいい」って仰っていたと思うんですが。あれが私にはわりと衝撃的で…(笑)。

その「仕事をやっている境目」は、どの辺りなのかが気になります。例えばYouTuberとか漫画家とかで「頑張っているけど全然稼げていない人」っていると思うんですが、そういうのもアリですか? それとも、どこかの会社に就職していないとダメ?

「自分がスポンサーになってでも応援したい」と思えるくらいの才能を持っているんであれば、「働かなくてもいいから夢だけ追い続けて」って言うかもしれないですね。でもどっからどう見ても無理そうな場合は「そろそろ他の道も考えない?」って言うと思います(笑)。

夢だろうと仕事だろうと、一生懸命やっていることについてはできるだけ応援するけれど、限度はあるぞ、と(笑)。ただこうして話していても感じるんですが、経済的に自立している女性って、わざわざ結婚しないことも多いんだろうなと。彼氏として応援するくらいで十分、みたいな。

それで言うと、私は今後、しっかり稼げている女性の中に「子どもさえいれば、旦那はいなくても別にいい」っていう人が増えるんじゃないかなと思っていて。中辻さんのように経済的に安定している女性は、もはや家族の中に「旦那」なんて求めないんじゃないかと。

あ〜確かに。でも私、「彼氏」というポジションの人には、自分の都合の悪い姿って見せられないんですよ。常に自分のいいところしか見せられない相手といるのは疲れちゃうから、やっぱり結婚して「旦那」になっておいてもらいたいかも(笑)。

確かに結婚すると生活に「喜怒哀楽」がたくさん増えますけど、それが結構楽しいなと思うタイプなんですよね。旦那さんがいることで、怒ったり悲しんだりする時もあるのが、人間らしくていいな〜と思いますね。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。