このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/応援したくなる会社
“某大手和食チェーンの若手研修”での気づきを。
参加した皆さんは、“相手の話をよく聴き”、“発言に丁寧にうなずき”、“場をあたたかくするコミュニケーション”がとても自然でした。
「ああ、この会社は日頃から、人に向き合うことを大切にしているんだな」と感じたのを覚えています。
その後、ある地域で大きな“道路陥没事故”が起きました。
現場近くにあった店舗は、自らも被害や営業停止のリスクを抱えながら、“人命救助”のために敷地の使用を受け入れたといいます。
救助を優先したスタッフの中には、自身の車、買ったばかりの自慢の愛車が“事故の犠牲”になってしまった方もいたようです。
それでも、まず命を守る。困っている人を助ける。
その“判断”に、多くの人が心を動かされました。
やがてSNSでは、「あのお店を応援したい」「利用することで支えたい」という声が自然と広がりました。いわゆる“購買運動”です。
ですが、その背景にあったのは、“単なる話題性”ではなかったのだと思います。
人は、企業の立派なスローガンだけで動くわけではありません。
いざという時に、何を優先したのか。その判断の“奥にあるマゴコロ”に触れたとき、静かに応援したくなるのです。
会社の作法は、マニュアルに書かれているものだけではありません。
“日々の接し方”ににじみ、“非常時の判断”に表れる。
若手の皆さんの素敵なコミュニケーションを思い出しながら、今回の出来事は決して“偶然”ではなく、“日頃から大切にされている姿勢”が表に出たものなのだと、改めて感じたのであります。

















