どうしたら自分だけのビジネスを作れるのか。どうやったら自分の商品ができるのか。
そう思い悩んでいた頃、このBFSの存在を知り、申し込み開始と同時に申し込んだ。そしていよいよ、BFS5日目と6日目のテーマは「自分の商品を作る」。この二日間で自分の商品を決める。待ちに待った瞬間でもあり、「本当に自分の商品なんてできるのだろうか?」という自分の問いに対して、答えが出る日だ。そして、商品づくりを実際に経験してみて、「自分の商品づくりとは料理だ」なんて思っている。ということで、BFS体験記、5日目と6日目である。
自分だけの商品
5日目、6日目のテーマは〈売れるロジックを設計する「私の商品は何か?」〉。受講生それぞれが、事前に宿題として自分の商品を考えてくる。当日はこれまでと同じように、最初に皆で共有し、他の受講生の意見を聞いた後、安田さんの意見を聞く。
僕はというと、BFS当日までに、同じ受講生で、コーチング商品を検討している塚本さんにコーチングをしてもらい、商品を作っていった。塚本さんは後に「DJコーチング」と言う商品を作ることになる。「DJコーチング」とは、DJで培った、相手の感情にフォーカスし、感情を増幅させる技術を用いたコーチングだ。
ここでは、僕の商品づくりがどう変化していったかの過程を、「自分だけで考えたもの」、「塚本さんのDJコーチングを受けた後のもの」、「安田さんの指摘を受けた後のもの」と3段階に分けて紹介してみようと思う。まずは、自分だけで考えたもの。かなりざっくりした内容だ。商品づくりは難しい。
次に、塚本さんのDJコーチングを受けた後のもの。「自分がなにをしてきたのか」「どんなときに感情が動くのか」「何に喜びを感じるのか」これを洗い出し、自分の行動の動機を深掘りする。そして、自分の得意や好きに、感情をミキシングした結果、ターゲットも、商品も、より具体化できた。
最後に、BFS当日の安田さんの意見を反映させた後のもの。商品の価値がより高まるように、調整してくれている。特に会社(つまり経営者)が求めている形になるようアドバイスをもらい、修正した結果、より利益や売上に直結できる商品になったと思う。
商品づくりとは料理である
商品づくりは料理に似ている。料理でもっとも大切なのは材料だ。材料の味、食感、色味などなど、これがまずはベースとなる。次に、材料をどう活かすか。どうやっておいしい料理に仕立てるのか。ここを考える必要がある。素材が同じでも、作る料理、作り方次第で料理はおいしくもなれば、まずくもなる。
商品づくりも同じだ。料理で言う材料に当たる自分の特性、特徴。まずはこれらをしっかりと把握することが必須だろう。次にこれら材料を使って、どう商品仕立てるのか。作り方ひとつで商品の価値が全く変わってしまう。
BFS5日目、6日目。ここでも他の受講生の考えた商品に、自分がコメントする場面がいくつもあった。けれど、僕から出てくるコメントは、提案された商品自体をベースにしたコメントばかりだ。料理で言えば、出された料理にちょっとコショウを足してみるとか、お酢をかけてみるとか、その程度のものだ。
でも安田さんは、料理そのものを変えるアドバイスもする。どうやったら素材の味をもっと活かせる切り方になるか。歯ごたえを出したほうが料理全体のバランスが取れるのか。色味はどうか。材料を元に、一から商品を組み立て直すこともいとわない。材料を見て、どう料理すればおいしくなるのかがイメージできること、完成イメージがパッと思い浮かぶこと、これがプロと素人の違いなんだろうなぁ。
自分の好きや得意は、自分で深掘りできるかもしれないけど、それを商品に変えるのは、やっぱりプロの視点が必要だ。
まとめ
商品づくりとは料理だ。安田さんのような、プロの料理人にはなれないかもしれないけど、自分の得意料理くらいは作れるようになりたい。自分の料理で人を喜ばせられるようになりたい。まずは安田さんから教わった自分だけのレシピで料理を作ってみる。その料理で人が喜ぶ姿を見てみる。まずはこれを目指したい。次の料理を考えるのはその後だ。料理はやった分だけ上手になるように、きっと商品づくりもやった分だけ上手になるはずだ。
BFS7日目から9日目は、今回作った商品のコンセプトやネーミングづくり。料理で言えば、どんな料理なのかを、短く、わかりやすく説明する文章、それと注文したくなる料理名を作っていく。この体験についてもまた書きたいと思う。
ー 書いた人 ー
大谷 信(おおたに まこと)
大手企業でエンジニアとして勤務しながら、自分らしい働き方・生き方を模索中。ブログも連載しています。
Twitter https://twitter.com/OtaniMkt