元大手ビジネスマン39歳の
小さなビジネス開業スクール 体験記 ~7日目「商品のコンセプトを400文字にまとめる」~

前回の更新から間があいてしまったけど、今週からまたBFS体験記の続きを書いていきたい。前回の更新であるBFS6日目では、ちょうど自分の「商品」を定義し終わったところだ。今後の7日目から9日目では、商品のコンセプト文や商品名をつけ、商品をより具体化させていく。これらについて体験談を書いていこうと思う。

「商品をマーケットに接続する」

この言葉を聞いたとき、意味することはなんとなくわかるけど、具体的にどうするのか想像できなかった。僕のように会社で製品の設計だけをしていたら、「マーケットに接続」なんて考えないからだ。商品を作り、売り出す。このイメージしか持てない。商品をマーケットに接続するとはどういういうことか。それは、商品のコンセプトをコンパクトにまとめた「コンセプト文」と、コンセプトをギュッとまとめた商品の「名前」、商品を一言で説明した「タグライン」を作ることだ。これら3つが揃って初めて、商品がマーケットに接続できるのである。

下地作り

BFS7日目は、商品をマーケットに接続させるための下地を作る作業だ。具体的にいうと、価値の定義、ニーズの仮定、お客さんの仮定、これらを対話により具体化し、商品を微調整することで、コンセプト文を作るための基礎づくりをする。
当日は、講師の安田佳生さんと、同じく講師でコピーライターの佐藤康生さんが受講生一人ずつと話し合いながら、商品を微調整していった。

商品を微調整する

7日目までに作った僕の商品概要は以下のものだ。(6日目終了後に、何屋さんかを「モノつくりをモノかたる屋」に変更しています)これを元に、商品を微調整し、より具体化していく。


・自分の価値の再定義
まず話し合われたことは、自分(大谷)の価値の再定義である。客観的に見た自分の価値は何か。安田さんと佐藤さんから見た、市場でも通用する僕の価値とはなにか。これを再定義する。話し合いの中で再定義された僕の価値は「文系と理系の橋渡し」だ。小難しいことを理系的に分解し、文系的に伝えていくスキル。文系と理系の通訳が自分の最大の価値だと再定義した。

・ニーズの仮定
では、「文系と理系の橋渡し」「通訳」がマーケットのどこで求められるのか。お客さんのどんな困りごとを解決できるのか。マーケットで求められることを話していく。
たとえば、企業とお客さんの橋渡し。企業が開発した新商品を、お客さんにわかるように通訳するのはどうか。理系的な技術を、文系的にお客さんに伝えると喜ばれるのではないか。
他には、企業内での橋渡し。開発部門と営業部門を繋げるニーズはないか。開発した技術を、営業部門にわかりやすく伝える。勉強会により、小難しい理系的な技術を、文系的な営業に理解してもらう。企業内の、理系と文系を繋げることもできるのではないか。
ここでは、企業とお客さんの橋渡し、企業内の開発部門と営業部門の橋渡し、この2つのニーズを仮定した。

・お客さんの仮定
では、理系と文系、企業とお客さん、開発と営業、これらの橋渡しを求めている企業はどんなものか。中小のモノづくり企業。特に下請け中心の売上構造を改め、自社商品開発をスタートさせたい企業が良いのではないか。きっと、社内には技術をわかりやすく発信をする人はいない。モノづくりの過程をリアルタイムで発信できれば、喜ばれるのではないか。このように、価値とニーズから、お客さん像を具体化させていく。

コンセプト文づくりへ

以上、7日目では自分の価値の再定義、ニーズの仮定、お客さんの仮定、をより具体化させ、商品を微調整した。自分の商品をマーケットに接続するための下地はできたことになる。この下地を元に、次回の8日目はコンセプト文を作る。コンセプト文とは、お客さんに商品を紹介する手紙(ラブレター)のようなものだ。どうやって作っていくのか。作り方や、完成したものについては、また次回書きたい。コンセプト文が作られると、商品に魂が宿る。これを感じていただければと思う。

これまでの体験記一覧

ー 書いた人 ー
大谷 信(おおたに まこと)
大手企業でエンジニアとして勤務していたが9月に退職、自分らしい働き方・生き方を模索中。ブログも連載しています。

HP https://otani-makoto.net/
Twitter https://twitter.com/OtaniMkt

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