第47回 初めて知る、妻の本名。

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自覚して生きている人は少ないですが、人生には必ず終わりがやってきます。人生だけではありません。会社にも経営にも必ず終わりはやって来ます。でもそれは不幸なことではありません。不幸なのは終わりがないと信じていること。その結果、想定外の終わりがやって来て、予期せぬ不幸に襲われてしまうのです。どのような終わりを受け入れるのか。終わりに向き合っている人には青い出口が待っています。終わりに向き合えない人には赤い出口が待っています。人生も会社も経営も、終わりから逆算することが何よりも大切なのです。いろんな実例を踏まえながら、そのお話をさせていただきましょう。

初めて知る、妻の本名。

【名前を変える】

私の妻は出生届を出した1週間後に、
名前が変わったそうです。

話を聞くと、
義父母が呼びやすいという理由で、
名前の読み方を「ゆか」から「ゆうか」に
変えたとのこと。
そんなことが可能なのでしょうか?

種明かしとしては、
出生届には漢字で登録されているため、
戸籍上はそのままなのだそうです。
読み方を変えて使っていても、
なんの支障もないとのこと。

【マイナンバーとは】

しかし、むやみやたらに名前の読み方を
変えていいわけではありません。

マイナンバーを取得すると、
個人の証明は統一される事になり、
市役所に行って
「あなたは二人います」とか「存在しません」
とか言われても、何が本当なのか
困惑するのは自分自身になりそうです。

(実際は住民票にふりがなが登録されているはず
なので、個人特定はできるはずですが。)

いますすめられているマイナンバーは、
情報の集約をすることによって、
他の人が利用できるものへと
変えていくという試みです。

いちいち役所へ行って、
証明書類を取らなくて良いとか、
申請をネット経由でできるとか、
たくさんの住所変更を依頼しなくても良いとか。
とてもメリットがあるような気がします。

 

【集約して転用する】

この「情報を集約して、転用する」ことは、
一般企業でも加速しています。

例えば、Amazonは、
消費者、販売者、倉庫、配送者などの情報を集約し、
データベース化しています。
そして、それぞれの人に必要な情報を
最適化して渡しています。
そこに新しい仕事がうまれ、
さらなる成長拡大をしている最中です。

問屋さんも、
自動車メーカーも、
不動産会社も、
日々のデータを集約して、
転用できるように
加工を繰り返しています。

そうすることによって、
現在の取引先だけでなく、
考えもしないところから
仕事のオファーも来るようになるそうです。

【企業発展の方法】

これからは、
業界同士、取引先同士、小売店と問屋さん
メーカーと消費者、小学生と政府。
ありとあらゆるものが、
情報を集約して、転用していくことになるはずです。

そこには「ゆか」から「ゆうか」へ
勝手に呼び方を変えたりできるという
余裕やおもしろさは少ないと思われます。
しかし、
これまでとは違った形での、
企業発展の出口をもたらすはずです。

 

 

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- 著者自己紹介 -

人材会社、ソフトウェア会社、事業会社(トラック会社)と渡り歩き、営業、WEBマーケティング、商品開発と何でも屋さんとして働きました。独立後も、それぞれの会社の、新しい顧客を創り出す仕事をしています。
「自分が商売できないのに、人の商品が売れるはずがない。」と勝手に思い込んで、モロッコから美容オイルを商品化し販売しています。<https://aniajapan.com/>
売ったり買ったり、貸したり借りたり。所有者や利用者の「出口」と「入口」を繰り返して、商材を有効活用していく。そんな新規マーケットの創造をしていきたいと思っています。

出口にこだわるマーケター
松尾聡史

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