第57回「一度に2度も、3度も“美味しい”小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

「一度に2度も、3度も“美味しい”小さなブルーオーシャン」


「料理の中にも小さなブルーオーシャンは存在する?!」

今回は企業やサービスではなく、
飲み物の小さなブルーオーシャンとでも
いいましょうか。
小さなブルーオーシャンの世界は
無限に広がります。

皆さん、お酒は好きですか?
私は大好きです。
毎晩の晩酌は欠かしません。
とは言え、年齢も重ねてきたので、
最近は休肝日を設けるようにはしていますが。

特に、日本酒とワインが好きで、
出張の度に地元の日本酒を飲むようにしています。

先日の出張で出会ったのが
「牡蠣酒」なるもの!


ふぐのヒレを入れた
「ひれ酒」は有名ですが、
「牡蠣酒」というのは初見です。

生牡蠣を一粒、
日本酒の中にポトリと落とし、
3分ほど待ってから
ちびり、ちびり。

浸透圧の関係で
ジワリジワリと牡蠣の旨味が
溶け出していきます。
そのため、一杯目は濁り酒のよう。

中の日本酒を飲み干すと、
継酒をして二杯目に。
継ぎ足し、継ぎ足し…。

日本酒を注いでも、
濁らなくなったら、
沈めた生牡蠣は、日本酒を吸って
今度はおいしい「酒牡蠣」に。
レモンを絞って食べると、
中から日本酒が溢れ出す不思議な牡蠣です。

さて、この日本酒ですが、
何でも良いわけではありません。

宮城県石巻に蔵を構える平孝酒造の
「日高見」という日本酒がぴったりです。

「日高見」の酒造りは
「魚でやるなら日高見だっちゃ!」がテーマ。
魚介類との相性抜群との定評がある日本酒です。
さらにこの日高見シリーズの本醸造辛口は
ラベルに魚や貝のイラストが描かれているほど、
牡蠣に合う日本酒。

酒好きの皆さん。
ぜひお試しあれ。

今回はちょっと変わった
小さなブルーオーシャンでした。

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平孝酒造
宮城県石巻市清水町1-5-3

文久元年(1861)、岩手県盛岡市の
菊の司酒造から分家、石巻で酒造業を始めた。
「日高見」の名称は、現在の北上川を指す
昔の呼称「ひたかみがわ」に由来する。
『日本書紀』に「土地沃壌えて広し」と記された、
太陽の恵みを受ける「日高見国」も重ね合わせた。

東日本大震災では津波で大きな被害を受けながら、
被災した酒を「震災復興酒 希望の光」として発売し、
全国的に注目を集めました。
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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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