大阪・兵庫を中心に展開する、高価買取・激安販売がモットーの『電材買取センター』。創業者である株式会社フジデン代表・藤村泰宏さんの経営に対する想いや人生観に安田佳生が迫ります。
第2回 最初の起業は「引越し屋」のつもりが「夜逃げ屋」に…

藤村さんが最初に起業をしたのは、おいくつのときでしたか?

…いつの間にやら「夜逃げ屋」のような仕事ばかりになっていたんですよね?(笑)。以前食事をしながらお聞きした話ですが、読者さんにもぜひ聞かせてあげてください。そもそもは、普通の引越屋さんとして始まったんでしょう?

ですよね(笑)。だからウチも、タウンページにはちゃんと情報を載せていたんですけど、普通の依頼は全然来ないわけですよ。…ところがなぜか、そんなウチに依頼してくる人がいるんです。

そうそう(笑)。だからウチみたいな無名のところに頼むんです。結果、いつの間にかそういう案件が増えていって、気付けば「ワケあり案件」専門の引越し業者、即ち「夜逃げ屋」みたいになってしまって(笑)。

ええ。だから当然「ワレ、新しい住所吐かんかい」となる。で、そういうのはもちろん僕が対応するんですが、時代も時代ですから、なかなか大変なんですよ。胸ぐらを掴まれたりするのは序の口で、階段の踊り場から蹴落とされたりとか(笑)。

ふふふ……そこが「夜逃げ屋」の腕の見せ所で。たとえば、あらかじめニセの引越し先を書いた「嘘の伝票」を仕込んどくんですよ。何気ない顔でそれを渡して「荷物はここに運びます」って言うと、「そうかそうか」とすんなりお帰りいただけて。

いや、これが不思議と払ってくれるんです(笑)。意外かもしれませんが、夜逃げをする人の大半は「お金が一銭もないから逃げる」というわけではないんです。考えてみれば不思議でしょう? 一銭も持っていない人が、なんであんなにたくさんの荷物を持っているのか。

そうそう! でも実際は、1tトラック何台も使って夜逃げする方が多い(笑)。
対談している二人
藤村 泰宏(ふじむら やすひろ)
株式会社フジデンホールディングス 代表取締役
1966(昭和41)年、東京都生まれ。高校卒業後、友禅職人で経験を積み、1993(平成5)年に京都府八幡市にて「藤村電機設備」を個人創業。1999(平成11)年に株式会社へ組織変更し、社名も「株式会社フジデン」に変更。代表取締役に就任し、現在に至る。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。