大阪・兵庫を中心に展開する、高価買取・激安販売がモットーの『電材買取センター』。創業者である株式会社フジデン代表・藤村泰宏さんの経営に対する想いや人生観に安田佳生が迫ります。
第22回 中小企業で「年収1000万円」を目指せる会社

うーん、そうですかね(笑)。「出せる」か「出せない」かで考えるからできないんだと思いますよ。まず「出す」と決めて、それから「その分の原資をどう作るか」を考えればいい。安田さんもいつも仰っているじゃないですか(笑)。

まぁそうなんですけど(笑)。ただ一般的には「とはいえ無い袖は振れないよね」と考えられているんです。でも藤村さんは、かなり無理をしてでも給与を増やそうとするじゃないですか。どうしてそこまでできるのかなと。

そうですねぇ。だって今の給与に不満があったら、社長が言う「5年後のビジョン」とかにも興味わかないじゃないですか(笑)。まずは今の納得感。それがあるからこそ、「頑張った先にはもっといい未来があるんだ」と信じられるわけで。

一言で言えば、「大企業並み」ですね。

なるほど。だから前回の対談でも仰っていたように、どんどん新店舗を出店して、増収増益を目指しているわけですね。でも普通の経営者さんならね、自分と同じかちょっと下くらいの会社の給与を基準にするじゃないですか。あくまで「大企業」と張り合うのはなぜなんです?

そりゃそうですけど(笑)、でも厳しい言い方をすれば、大企業に入れなかったのは本人の努力が足りなかったからとも言えるじゃないですか。それなのに藤村さんの方から、わざわざ大企業の給料に寄せていく必要はあるんですか?

うーん、それをするのが社長の責任やと思っているんでしょうね。そもそも今後は確実に最低時給は上がっていくわけでしょ? それなのに「ウチは中小企業だから給料は上げへん」って言ってるようではダメなんです。それは社長失格ですよ。

つまり藤村さんにとっては、「お金がないからできない」というのは言い訳なんだと。じゃあちょっと意地悪な聞き方をしますが、仮にこの先『電材買取センター』のビジネスが頭打ちになったら、どうします?

なるほどなぁ。藤村さんのお話を聞いていると、これからは「社員の給料をいかに増やしていくか」ということを考えられる社長のところにしか、人は寄ってこないんじゃないかと思います。
対談している二人
藤村 泰宏(ふじむら やすひろ)
株式会社フジデンホールディングス 代表取締役
1966(昭和41)年、東京都生まれ。高校卒業後、友禅職人で経験を積み、1993(平成5)年に京都府八幡市にて「藤村電機設備」を個人創業。1999(平成11)年に株式会社へ組織変更し、社名も「株式会社フジデン」に変更。代表取締役に就任し、現在に至る。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。